2014/15Vチャレンジマッチ(入れ替え戦)・2日目
結果は8チーム各々残留。
個人的には,充電していたカメラの予備バッテリを家に忘れてきたことに気づいてさあ大変。女子は泣く泣く諦めた。
女子:トヨタ車体クインシーズ(PL8)3-1JTマーヴェラス(CL1)
セットカウント1-1から第3セットを車体が取った。その時点で得点差ではかなり車体が優位に立っており,車体は勝てば(フルセットでも)残留というところ。
前日そこまで存在感が大きくなかったカナニが強烈だった。試合終盤はカナニにボールを集める形になり,カナニ,カナニ。一気に持っていった。
女子:デンソーエアリービーズ(PL7)3-1PFUブルーキャッツ(CL2)
こちらは前日と同じセットカウントとなった。デンソーが2セット取って残留が決まったあと,第3セットで突如ぐだり初め,PFUが第3セットを取った。そりゃ残留が決まれば張り詰めていた糸も一度切れるだろう。チャレンジマッチの存在目的からすると,入れ替えor残留が決定したあとも試合を続けるのは,……そりゃもちろん試合は試合で記録されるべきものではあるのだけれど,難しい。第4セットもどうなるかわからない感じだったので,PFUをひそやかに応援していた身としては「勝っちゃえ!」と思い,一方前日のような8時コースは辛いからデンソーしゃんとしろ,とも思い。
「かわかみーかわかみー」と叫んでいたのは覚えている。女子の試合は総じてラリーが長い(慣れるまでしばらくはかったるく感じられる。慣れるとそのじれったさが魅力の一つになるんだが)。つまりレセプションアタックの決定率が低い。トランジションアタックの機会が多く,ブレイクチャンスが多い。
んだけど,PFUがそこを決めきれない,という印象だった。第4セットかな。それがどこに起因するかはわからんのだが,そのトランジションアタックが決まれば,と思うことはしばしば。
男子:FC東京(PL8)3-1大分三好ヴァイセアドラー(CL1)
兄妹そろって出場していた衛藤。妹はマーヴェ。ポジションも同じかな。当たり前だけど顔立ちが似ていた。かわいい。
手塚のサーブがすごかった。ほんとうにすごかった。容赦なかった。何本サービスエースを決めたのか,数えられないぐらいすごかった。あとで帳票を見たらけして莫大な本数ではなかったのだけれど,なんかもう圧倒的だった。
ミルシェフもすごかった。サーブってバレーボールにおいては数少ない個人プレーであり,ゆいいつボールデッドから始まるアタックでもある。前日の東レ-富士通戦にも通じることだが,この「少し位置づけが違う」サーブが,試合の行方を決定づける重みを持つことが少なからずある。
試合後の三好ファンの落胆が痛ましかった。U氏の言う,みんなが幸せにはなれない,という言葉を噛み締めていた。
男子:東レアローズ(PL7)3-1富士通カワサキレッドスピリッツ(CL2)
前日かなりの点差でストレート勝ちしていた東レは1セット取れば残留が確定。たとえストレート負けでもよほどの点差でなければ,という状況だった。
前日とはメンバーをがらりとかえた。続けて出たのは富松とデキだけ。S梅野,WS大木・星野,MB富松・黒木,OPデキ,L井手。
残留を決めたあとの第2セットを落としてしまった(東レ視点では)し,ほかのセットのスコアを見ても,前日よりは悪かったという評価になるんだろうけど,そう思われるのはイヤだなあ,と。富士通が良かったからね。
富士通は逆に,残留が決まって開き直れたのか,富士通らしいのびのびとふざけたプレーができていた。岡村・横田の両MBの打数の多さはプレミアではまずお目にかかれないだろう(規定打数に到達する選手が少ない)。そしてそれが決まる。あれだけ打数があれば東レも当然意識はしていただろうけれど,それでも気持ちよく決まっていた。さきにサーブ云々と書いたが,この日の富士通は受け数の多い杉本筆頭に岩井芳賀の3人ともが安定したファーストタッチを供給できていたのもMB多用できた理由ではあるだろう。
中川のライトからバックアタックも「嗚呼中川だ」と嬉しくなるものだった。そして得点を決めてアップゾーンと交信する様子も。
とはいえ,結果東レが勝ったのは事実で,それが悔しい。
なりふり構わないと上がれない(なりふり構わなくてもそれでも上がれない)ことは,昇格前夜のジェイテクトを見て,今季の三好を見て,感じるところであり,その点において富士通は厳しい戦いになるであろうことは予想できていた。そんな中で,MBのスパイク多用といったチャレンジらしい戦いをし,精一杯戦い,負けたことをきちんと悔しがっていた選手たちは素敵だと改めて思った。
そしてこの試合,個人的にはこの人。けして順調な道のりとは言えないし未来もそんなに明るく開けていない。どうかと思うところがたくさんある。昔ほど入れあげてもいないし応援する気持ちも(もともと薄かったのがさらに)薄れている。そのはずだったのに,久しぶりにがっつり試合に出ているところを見て,気持ちが高まった。昔の気持ちを思い出してぶり返すというよりは,新たに興味を引かれる感覚に近かった。困るなあ。めんどくさいなあ。でも,諦めるしかないんだろうな。