夜のぽえむ(4月5日のついろぐ)
『月刊バレーボール』5月号の「VBドキュメント」はJTサンダーズの小澤翔選手。
田中夕子氏の文である。Vプレミアファイナルを前にこれまでのバレーボール人生を振り返り,当日を迎え,そして,次の道へ。
目頭が熱くなる取材時の本人コメントあり,頬が緩む子ども時分の写真あり。文中には懐かしい名前も出てくる。
「来し方」の部分は以前JTの公式サイトに掲載されていたパーソナルインタビューと重なる内容も多い。退団を以て公式サイトからはインタビューも削除された。このモノクロ4ページは手元に残せる貴重な来歴記事となった。
わたしはいまだ気持ちが落ち着かない。多幸感に包まれてやれ恵まれているの幸運だのと繰り返していたかと思えば急に落ち込んで寂しさにめそめそしてみたり,感謝の気持ちが満ちあふれ溢れ出したところから突然やさぐれてかかる状況に至ったすべてに対し攻撃的な気持ちになったり。
彼は前しか向いていない,その瞳には未来しか映っていない。
それならばわたしも前を向かねばならないのだろう。
どこかで区切りをつけなくてはならない。こういうとき,たいていはがーっとぽえましい長文を(ときに数度にわたって)書き連ねて,吐き出しきって区切りとするのだけれど,今回はなかなか形にならず,思い浮かんだ文の切れ端が頭の中をぐるぐるしてどこかに消えていく。そのせいでよけいに区切りがつかなくなっている。
もちろん,このまま何も書かないままでも構わない。意識して区切り線を引かなくても,区切り線が見えなくても,次第に過去は記憶から薄れていき気がつけば違う方向を向いているだろう。
今回はそうなりそうな気もしている。しかしそれには時間がかかる。過去(の状態)に戻ってほしい類の未練は持たずとも,今までの時間を振り返って思い出して,たいせつな過去のひとときとしてきれいにくるんで記憶の底の方にしまい込む時間ぐらいは,あとしばらく持たせてもらってもよかろう。それがいつまでかかるかわからないけれど,なるべくはやく抜け出したいとは思っている。
だから,深夜のぽえむのその3の予定は未定だ。その2ぐらいで終わるかもしれないし,もっとたくさん続くかもしれない。
ファイナルの夜に垂れ流したぽえむを,ここに載せておく。推敲せずに書いたものだけれど,これで書き切った気持ちもちょっぴりある。