2015年度関東大学春季リーグ男子1部・5日目


東海大学湘南校舎総合体育館


久しぶりの東海大学でした。ちょうど新芽が芽吹く頃,構内の銀杏並木が鮮やかなやわらかい緑色をまといつつありました。


途中田園地帯を抜けるのですが,近づくにつれて,気持ちがそわそわ。ホームに行くのだという妙な昂揚がありました。聖地巡礼ってこういう気持ちなのだろうか。


試合が始まってからはすっ飛んでしまいましたが。


Bコートはあっさりストレート×3試合で6時半前に終了。Aコートはデュースが多く,フルセット,3-1,3-1で8時を大幅に超えました。B3が終わったときにまだA3が始まっていなかった。ずいぶん差がついた。


今日の試合結果を受けて順位も動き,リーグも中盤感。

日体大3-2慶應義塾(32-30 23-25 25-27 25-20 15-13)


N) S2大上 WS9伊澤 MB29佐藤 OP31高梨 WS1緒方 MB14原 L13山本/11長谷川


KO) S22尾木 WS8池田 MB6上田 OP23黒田 WS11布川 MB18増田 L2野瀬


両者一歩も譲らず。第4セットを除いて2点差。途中も点差が開く場面がみられないまま,じりじりと進行していた。


最後の得点は前衛で原,後衛で緒方が跳んで,前衛の原が決めた。後ろからパイプに入っていた緒方は着地し,得点を見とどけるやいなや後ろを振り向き,膝をついて両手でガッツポーズをしながら雄叫びをあげた。


ほかの選手もみな,この1勝をとても喜んでいた。それだけしんどい試合だったのだろう。

東海大0-3順天堂(18-25 23-25 21-25)


To) S25龍 WS13松林 MB19小野寺 OP5鈴木 WS9久原 MB1栗山 L18井上航


J) WS15熊倉 MB2堤 OP9後藤 WS4浅野 MB16濱道 S3渡邉 L1小芝/11松崎


試合の「流れ」という点でみれば,最初から最後まで順大が一度も流れを手放さなかった試合。びっくりするぐらい状況が動かないままだった。東海ファンには「順大とは相性が悪い,ことに春の順大とは相性が悪い」と仰る向きもあった。


強いてあげれば,第2セット序盤に浅野を狙って連続得点した場面ぐらいか。


順大のサーブがいい。それからスパイク。後藤,熊倉。サーブで浅野が狙われて崩れても,この2人のスパイクでなんとでもなっていた。MBの2人はの打数はさほど多くなかったが,ブロックでかけて(或いはコースを絞って)拾ってサイドが仕留める。ブロックフォローがよくて足が動いて繋ぐ,良いときの順大だった。試合中に波がほとんどなかった。


対する東海大のレセプションアタックの決定率の低いこと。カットが崩れるまではお互い様で,ただその「あと」に差があった。小野寺はわりと決まっていたけれどほかがあれだったのでだんだんマークされて決まらなくなっていったし。サーブもいまいち,だったな。


第1セットの東海大の2枚替え,OPで2小林が入った。

早稲田3-1筑波大(25-20 25-18 23-25 25-19)


W) S2山口 WS17藤中 MB1福山 OP4田中 WS12喜入 MB3加藤 L8後藤


Ts) WS9秦 MB12樋口 OP4高橋 WS5ロジャーズ(1藤井) MB3兒玉 S8中根 L7小池


福山はいついかなる時でもどの角度から見てもイケメンと,まあ,そういう話をしているうちに試合が進んでいきましたよ,と。何を見ているのやら。

法政大0-3国士舘(19-25 23-25 22-25)


H) S1長谷川 WS10藤本 MB4田中 OP3千住 WS14榎本 WS16安東 L19小林


Ks) WS6池田 MB4福島(3s-2奈良岡) OP39石井 WS37工藤 MB17小島 S1伊藤 L66野島


福島が戻っててほっとしーの,第3セットからは奈良岡。


遠目に「コクシすごい好調だなー,盛り上がってるなー」とちら見程度だったのですが,最後決めたの小島だった? よね? なんだかすっかりはまってしまいました。

専修大3-1東京学芸(25-20 25-17 26-28 27-25)


S) WS8冨田 MB3高橋 S20為我井 WS1藤中 MB2柴田 OP13小森 L5川端/16平原


G) WS16岡田(3s途中-4山崎) MB3竹元 OP9中村博 WS1柳澤 MB14小野 S6園田 L10高澤


ここまで全敗同士の対戦。慶應が第1試合で負けていたので勝てば10位。


専修は先日に引き続きセッター為我井。前回気づいていなかったんだけど,東亜学園のセッターだったわ。顔に見覚えがある。ベンチに舩倉,酒井も入っていたのでセッター3人ベンチ入りしていた。サイドもいじっていて,小森がOPに入り,冨田・藤中の対角。ローテーションも回したかな,S3スタート(専修はS3のほうが多いか)。リベロに川端を入れて平安山はピンサ。


そして学芸。セッターが,園田だった。


いやー,びっくりした。最初リベロを見て「あ,今日も高澤なんだ」と思って,そのあと「あれ? セッター6? 6? ごしごし」みたいな。


つーかここ,両チーム東亜多めよね(学芸は今はそうでもないかな)。専修は東亜と佐賀商と,そして藤中,みたいなメンバーになってた。


最下位脱出争いなのでどうなることかと思ったけれど,面白い試合になりました。学芸は結局勝てなかったんだけど,途中から雰囲気が盛り上がっていって,楽しかった。途中から入った山崎がよかった。小技も使えるし,ムードもいいし。第3セットを取って第4セットにはさらに賑やかに。監督とアップゾーンが前に出すぎて柳澤主将が審判に注意され(次にやったら云々言われたいた),そのあとアップゾーン指さしてでっかい声で「お前らそこから一歩も出るな」って。


ゲームを自分達のモノにできるかどうかは大切だから。第4セット21-24のビハインドの場面でサーブ順が回ってきて,2枚のレシーバーの間を,刃物のようにすっと切ってコートに落ちた場面。レシーバー一歩も動けなかった。柳澤は着地まで美しかった。タイムアウト明けでも崩れずにサーブで攻めて,そのままあれよあれよと24-24まで追いついた。すごかった。あとちょっとだったんだけども。


人間がやってることだから,気持ちって大事なんだろうと,最近は一周回ってそう思うようになった。(気合いとか気持ちとかばかりが表に出るのは好きじゃない)。今日は専修の応援勝ちだったと思うから。先週まで1セットも取れていなかったのが嘘のように,高橋も藤中も,冨田も躍動していた。冨田と小森が為我井の凝ったパーマ頭をぐちゃぐちゃにかき回していて,それをなんとか整えようとしている為我井にわたしは爆笑していた。

中央大3-0明治大(25-15 25-17 25-21)


C) S1関田 WS14石川 MB6渡邊 OP2今村 WS16武智 MB13大竹 L11伊賀 ※いろいろやろうぜは省略


M) WS15川村(2s途中-11濱中) S12政井 MB8安井 WS2與崎 OP16加藤(3s途中-5野村) MB9小林凌 L1瀧野


明治あかん……


中大はさくさく進行でいろいろやろうぜモードを小出しに。そして3セット目の後半が,おそらく現段階での黒鷲仕様(後半仕様)の構想と思われる。S17山下,OP15平田,WSが8井上と14石川の対角(武智とのときと違って井上が2で石川が5),MBは6渡邉と1年生20須戸。リベロは11伊賀,と,26竹内も出ていた。


それでも点差をなかなか詰められず落としてしまった明治たんには,いかんとも言いがたい気持ちがあるんだが。明日がんばれ(日体と……)。

暫定星取表


20150425星取表

順位の推移


20150425順位の推移