第64回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/5(火)大会5日目・準決勝


女子が2試合ともフルセット。そのあと全日本女子のイベントを挟み,第3試合の試合開始が16時50分(ストレート),第4試合開始が18時45分,終了は21時ごろでした。


全日本女子のファン感謝イベントは,監督選手がひとりずつ名前を呼ばれてコートに登場し,一列に並んで眞鍋監督のインタビューと木村主将が豊富を語って間は部監督に花束贈呈。ぜんぶで5分ぐらいかな。その後アリーナのコート外でアリーナ席の当選者(?)とハイタッチ,北側ブースで抽選の当選者とサイン会が行われた。

サントリーサンバーズ3-0パナソニックパンサーズ(25-20 25-14 25-20)


SUN:2鈴木 7エヴァンドロ 19栗山 1山村 6岡本 8金子 L11鶴田


PAN:15福澤 13枩田 1清水 8チアゴ(2s途中ー5渡邉) 6白澤 16大竹(1s途中-2深津) L17永野


〈メモらん〉


  • 試合開始16時50分,ここから2試合,というところで,サントリーが猛烈に巻きにかかった。
  • 第1セット福澤のサーブミスで始まった試合,次のサーバーはエヴァンドロ。3つのサーブポイントを含めて一気に7連続ブレイク,8-0。
  • エバは第1セットだけでSP4点。続く第2セットも1-1でサーブが回ってきたところから,6連続ブレイクで7-1。
  • もちろんサーブだけが勝負の分かれ目ではないだろうけれど,セット序盤にここまで差がつくと厳しい。
  • パナは,(サーブで殴られてカットが乱れているせいもあるのかもしれないが)センターからの攻撃が少なかった。枩田白澤の打数は2人合わせて試合通算で5本程度ちゃうんかというぐらいの希少さだったし,福澤のパイプもあまり記憶にない。それだけサイドに集まるとブロックもつきやすい。清水が山村に止められている場面ばかりが……。
  • サーブたこ殴りは,エバだけではない。第2セットの終盤21-14でリリーフサーバー柳田(金子のところに入った)。
  • 第1セットのリリーフサーバーでもブレイクしていた「やなぎのサーブ」,第2セットは1本目がサーブポイントで22-14。パナは福澤→谷村に交替。
  • 2本目は奏吾を狙って崩し,鈴木が押し込み23-14。3本目は永野が拾うも,鈴木が清水をシャットして24-14。4本目も奏吾を狙い,乱れたボールをパナが返せず(ほぼSPと言っていい)25-14。
  • ぽかーん。もちろん点差が広がっていたので思い切って攻められたというのはあるだろうが,素敵だった。
  • 第3セット,パナはローテーションを半分まわす。奏吾サーブ始まりのS3。サントリーは第1セットと同じ。
  • このローテーション変更が奏功したのかエバが1回目のサーブをミスしたのがよかったのか,終盤までは競った。パナがセットを取れるかな,という感じもあった(得点の多くは清水だったけど)。
  • 15-16からパナがさきにしかけた。白澤サーブでワンポイントブロッカーを入れたる。しかし,エバがさくっと決めて1本でサイドアウト。
  • 16-16でサントリー栗山のサーブ。ここがこのセットの分岐点になった。
  • 奏吾がレシーブして福澤のレフトからのクロススパイク。これを2度仕掛け2度とも決まらず,エバが決めて17-16。
  • 次のサーブも奏吾がレシーブして福澤のレフトからのクロススパイクを拾われ,エバが決めて18-16。
  • その次のサーブでも奏吾がレシ(中略)で,こんどは福澤が3度目(4度目?)の正直でストレートに打ってパナがサイドアウトを取った(18-17)。
  • サントリーサイドアウトで19-17,そしてサントリーリリーフサーバー柳田。
  • このエントリを書いてるのは優勝が決まって閉会式も終わったあとなのですが,若鷲賞は柳田だろうと声を大にして言うのはこの準決勝戦での活躍が鮮やかだったからですよ。
  • 1本目はエバトランジションアタックが決まり20-17,2本目はコート端のノータッチエースで21-17。3本目はエバのスパイクミス(?)でブレイクならず。
  • すげえだろうよ。
  • サーブはさておいても,全体を通して,サントリーの「前衛レフトの攻撃にブロック2枚+あいたコースにディガー→エバがどっかん」がものすごくうまくはまっていた。
  • ああ,こりゃサントリー強いわ,としかいいようがない。
  • そして,枩田引退。

堺ブレイザーズ1-3東レアローズ(21-25 25-22 22-25 22-25)


堺:10千々木(11伊藤) 1松本 6ペピチ 3石島 7出耒田 8佐川(3s途中-19今村) L2井上


東レ:10星野 15李 12ボヨビッチ 18鈴木(5米山) 1富松 9梅野(2s途中-21藤井) L6渡辺


〈メモらん〉


  • 星野かっこいい。
  • 以上(ぇ)
  • さきの試合と異なり,MBのにらみ合いから始まった。東レは前日の準々決勝で藤井に交替してからMBの打数を増やして奏功したのが効いたのか,MBの打数多め。ただし,梅野のセッティングが富松とはいまいち合わないのか,李の酷使モードだった。
  • 前衛MBのセンター攻撃だけでなく,鈴木がセンターに切り込んで打つことも多かった。
  • 駄目なときの東レってコートを広く使えないよねー,なんて前日の試合後に言っていたところだったので。
  • 堺は言うまでもなく,中央突破が持ち味のチーム。
  • ただ,その持ち味であるセンターからの攻撃が,第4セットはあまり見られなくなっていて,追い込まれているんだなあと感じた。追い込まれても合わなくても使っていけば,というのをいつまで続けるかは難しいところだ。
  • もちろんサイドの調子が良ければサイド重視でも構わない。ただ,ペピチがそこまでずば抜けていいとはいえなかったし(悪くはなかったと思う),なんとなく,「堺,悪くはないんだけど……(東レがそれ以上にいいのよね)」が続いてしまった。
  • セットカウント1-2でむかえた第4セットは序盤2-2で回ってきた鈴木のサーブで東レが殴り切った。ゆうじサーブ→富松が石島をシャット×2,とか。まだセット序盤とはいえ一気に6-2とたたみかけたのは大きかった。
  • そのときの星野の助走の入らなさ加減にいらいらしていたのは別の話だ。(セッター前衛のカウンターアタックにレフトサイドの前衛アタッカーが助走しないで誰が打つの)。
  • この試合の星野は,前述のような不満もあるにはあったが,おいしいところを持っていった。つまり,要所はおさえていた。スパイクの威力がびっくりするぐらい重かったし,ガッツポーズも熱かった。
  • 貴重なものを見た。あんなに熱く吼えているのは「元気ですねー」と解説の前田氏に言われた2011インカレの準決勝戦以来ぐらいじゃないだろうか(嘘です言い過ぎです)。
  • 何より,自分が率先してやらなきゃ,と先発起用を意気に感じているように見えたのが嬉しかった。
  • どちらかというと堺を応援していたので「なにも今日のこの試合でなくても」とは思ったけどね。悔しい,でも,いやじゃない。