2015年度関東大学春季リーグ男子1部・8日目


日体大健志台キャンパス米本記念体育館


東アジア地区男子選手権代表とU23アジア選手権代表が不在。


東アジア地区男子選手権大会は日本が優勝。おめでとうございます。本日帰国。お疲れ様でした。


東アジア地区だけなので参加チーム数も多くなく,合計4試合を失セット0で優勝。


一方,本日の男子1部はストレート決着が1試合もなかった(当然のことながら今リーグ初めて)。土曜なのに11時試合開始であることに文句を言っていたけれど,試合が終わって(長居はせずに)体育館を出たのが17時半だったので,14時開始なら20時半である。11時始まりでよかった,のか。

専修大2-3日体大(22-25 22-25 25-21 25-20 15-17)


S:20為我井(→15舩倉) 8冨田 2柴田 13小森 5川端 4小林 L10平安山/16平原


→N:1緒方 4橋本 14原 31高梨 25津田 29佐藤 L11長谷川


本日の小林のキャプテンマークは黒でした。


日体大が2セット先取。いずれも専修がリードしていたような気もする。終盤に日体大が粘って取っていた。


1試合で2回ドリブルを取られた為我井にぷぎゃーしていたら(それが理由でもなかろうが)2セット目途中だったかな(未確認)舩倉に交代した。


交代したあと専修の気運になりそこから専修が2セット連取。フルセット。最終セットもぎりぎりだったが,日体大が取った。


日体大,いいとは言えないけれど2勝同士の対戦で結果を出せたのは大きい。緒方のセットはやはり(こちらもそのつもりでみてしまうゆえ)それなりとしか言えないのだけれど,高梨へのハイセットは合っている。とくに最初の2セットは高梨のバックアタックがフリーになる場面も多く,決定率が高かった。1年生スタメンでリーグ序盤は初々しくやっていた雰囲気だったが,今のボールを呼んで積極的に前に出ていくような様子に成長を感じられる。


あと,橋本な。ゆえ(縁?)あって注目していたのだけれど,サーバに声をかけたりなんだりとコート内での目配り気配りが素敵。惚れてまうやろ。


専修は小森が何本かサービスエースを(ノータッチの)取っていた。今リーグ全体の傾向として,(モルテンになったのとスパイクサーブが増えたのは無関係ではなかろう)サーブで点が取れるチームがサーブで接戦を制する場面が少なくない。そうは言っても今日の専修は負けちゃったんだけど。


そして冨田が頼もしい感じ。


20150516|NSSU

筑波大3-2国士舘(25-21 24-26 25-16 28-30 15-13)


T:8中根 1藤井 2宮下 7小池 5ロジャーズ 12樋口


→K:6池田 4福島(2奈良岡) 39石井(57笠利) 37工藤 17小島 1伊藤 L66野島


サーブが強いチームが強いの典型,筑波。隣コートをおもに観ていたのであまり観られなかったのだけれど,兒玉抜けに加えて高橋ベンチアウトリベロなし6人という切羽詰まった状況ながら先週日曜に続いて連勝をおさめたのは,サーブの力によるところが大きいと思う。


4人ぐらいで蛸殴りしてくるサーブがとにかく強烈。コクシは勢いにのればどんどんいけるし粘りもあるのだけれど(コクシが取ったセットはデュースだし,最終セットもいったんはかなり離されていたのに追い上げた)。ちょっとずれが生じたときにずるずるスパイクミスを重ねていくのは弱点。カットが崩されて焦ったりブロックを避けてスパイクアウトだったり,というのが少なくなかった。


筑波はブロックもいいチームだ(と思う)し。筑波のブロック相手にブロードは厳しい。小島ちゃんがぜんぜん決まらなくて,キルブロックはそんなになくてもだいたい拾われて切り替えされて痛い被ブレイクになる場面が多かったのでわたしの胸も痛かった。


筑波は兒玉ちゃんが「明日は出る」みたいなことをついーとしているので明日は出るかな(しかしハードスケジュールだぜ)。したらさらにブロックが壁になる。いまのまま宮下のところに兒玉というのも観てみたいが,宮下OPできるから宮下OPに入って小池リベロかな。


20150516|Tsukuba-Kokushikan

法政大1-3中央大(22-25 25-19 14-25 21-25)


H:17神谷 9緒方 4田中 14榎本 3千住 2小粥 L19小林/11伊藤


→C:17山下 14石川 6渡邊 15平田 21柳田(2s途中-25谷口) 8井上 L11伊賀


はじめての失セット


土をつけるのはかなわなかったが土ぼこりぐらいはかけられたかな。上位相手に謎の力を発揮するチームといえば国士舘か法政と期待していたので,法政セット取得にはもりあがった。


しかし場内に「セット取ってなんとなく満足」が満ちたのがいかんかっただろうか。第3セットの法政の抜けかた。第4セットは立ち直ったが,フルセットに持ち込むには,最後中大がチートだった。去年から思っているしことある毎に言っているのだけれど,あのチームの怖いのは「カウンターで渡邉」なんだよ。スパイクミスしないしサイドアタッカーに決められるよりも,なんていうの,こころおれる。

東京学芸1-3明治大(16-25 25-17 21-25 29-31)


→G:6園田 9中村 3竹元 10高澤 1柳澤 14小野 L13今村


M:15川村 12政井(→7笹山) 6原 2與崎(→5野村) 16加藤 9小林凌 L1瀧野(→19頼金)


紫対決によって学芸白ユニ。今年から学芸のユニフォームがかわり,白ユニは胸あたりに縦に細い紫のラインが入っている。つまり明治のリベロユニと酷似している。創造学園の同期でもある両チームの背番号1同士(柳澤と瀧野)に並んでもらいたかった。ふたりとも主将だけど瀧野はゲームキャプテンやらないからな。


主将といえば,学芸が4年生は柳澤1人であることを今日知った。いや,竹元とか樫原とか園田とかが4年(思い込んでた)というのがなんかおかしいと思ってはいたんだけど。


第4セットの終盤,原がブロックの着地で足首をいためた。復帰したばかりだったのに。それまでにリリーフサーバーを出して戻していたため通常では交代が認められないケース。ということもあって,足をひきずりながらそのままサーブに下がった。


すでに学芸に24点目が入っており,フルセット寸前だったのだが,そこから明治のブレイクが続き,原は足が痛いまま3回ばかりサーブを打ち,サーブ後のディグに入ることになった。24-24とデュースになったところでいったんタイムを取り,負傷による交代の特例が認められたらしく,佐伯に交代。明治アップゾーンからは「フルセットになりませんように」という念が飛びまくり,このセット逆転での3-1決着となった。


20150516|Meiji-Gakugei

順天堂3-1慶應義塾(25-22 25-27 25-22 25-21)


J:15熊倉(→17吉野) 6石原 9後藤(→18荻原) 4浅野 16濱道 3渡邉(→20坂口) L11松崎


→K:22尾木 8池田 12上野 23黒田 11布川 6上田 L2野瀬


順大もよくわからないチームで……。レセプションがあまりお得意ではない感じがすごくするわけで……。かなり崩されてばたばたしていたけれど,専修同様セッターを坂口にかえて落ち着いたように見えた。


慶應でサーブといえば尾木のイメージが強い。実際慶應のスターティングローテーションは「ファーストサーバーが尾木」仕様になっている(つまりS1かS2)。しかし今日,ちらちら観ていたところ,慶應がブレイクしたり順大がタイムを取ったりしているときのサーバーはたいてい布川だった。第2セットだったかな,布川サーブで3連続ブレイクそのうち2本がサービスエースというのがあった。


20150516|Juntendo-Keio


タイムアウト明けはネットにかけやすいのが世の習わしで,そういう意味では順大はタイムの取り方が上手かったんだろう。

東海大1-3早稲田(23-25 32-30 23-25 16-25)


T:13松林 21神谷 5鈴木 2小林 1栗山 25龍 L18井上航


→W:2山口 17藤中 1福山 4田中 12喜入 9山崎 L8後藤


のーこめ。東海が4セット目だったかに,7日目にやらなかった「SR2枚替え」をした。セッターは12椿,OPに入ったのは24宮原。なんだけど。なんだけど。


第4セットの早稲田の情け容赦ない攻撃(キルブロックワンタッチからディグからトランジションで大鉈)を観ていると,それまでのセットも競っていたんではなくて単に早稲田のスイッチが半押しだっただけなんじゃないかと。それぐらい第4セットのたたみかけ方がすごかった。喜入の喜び方がバロメータで猿っぽくなってくると勢いにのってきた証。


東海大は,松林と栗山がたいへん好調でとくに前半は「止まらん」感じの決定率だった。その点7日目とは大いに異なり期待のできるところではあったが,惜しいところまでいってもセットが取れない。そして,逆に言えば松林と栗山に偏りすぎでそれを修正できなかったがために,第4セットではいよいよその2人に対応されて(そりゃされるわな)打つ手がなくなった,ように見えた。早稲田はアナリスト部門が強くて試合中に修正している感じが強い。以前はそのあたりはむしろ東海大お家芸だったんだけど,いや,今もそうかもしれないけれど。


20150516|Waseda-Tokai

星取表とか(8日目終了時点)


星取表


20150516星取表


順位の推移


20150516順位の推移


日程別の勝敗と残りの対戦相手


20150516日程別勝敗