2015年度関東大学春季リーグ男子1部・9日目
@日体大健志台キャンパス米本記念体育館
東アジア地区男子選手権大会のメンバーが帰ってきたどー。昨日夕方に成田に着いたばかりというのにベンチ入りしている選手多数。ことに今日の第1試合からスタメンフル出場の藤中はほんとにお疲れちゃん。
U23アジア選手権代表は引き続き不在。きのう韓国に負けてDグループ2位通過の由。明日準々決勝。
東海大2-3法政大(22-25 16-25 25-12 33-31 10-15)
T:13松林 21神谷 2小林 24宮原 1栗山 25龍 L18井上航
→H:17神谷 9緒方 4田中 14榎本 3千住 2小粥 L19小林
榎本無双
スパイクでは無双なのにサーブは走らない(ミスが多かった)のが不思議なくらいだった。
1・2セット目「とーかいどーしちゃったの?」と訊かれたが,わたしにもわからん。ほんとにわからん。東海のレセプションアタックの決定率が低かった。法政はキルブロックこそ(あまり)ないのだけれどとにかく拾う。そして拾った後の榎本が無双だった。OPに入る榎本に,一瞬伝説の木村の影が見えたもの。そして自分とこのレセプションアタックはきっちり決めていた。アタッカー陣が偉い。
一方東海大はディフェンスがザルというか枠というか。男子バレーにおいて拾うこと(相手のアタック決定を阻止すること)を前提に組み立てるのは難しいと思うんだが(私見ですよ),実際そこの差が大きかった。
逆に3セット目は「ほーせーどーしちゃったの?」だっただろう。何があった。東海は小林と松林が上がってきた。OP小林のバックライトからのアタックが気持ち良く決まりだし,松林のバックロウも(たまに踏んじゃうけど)織り交ぜて,ようやく前衛真ん中らへんだけのせせこましい攻撃から解放された。
どちらかがぐだぐだな3セット目までとは違って,第4セットは熱戦。その1セットで満足した。しかし第4セットのデュースに入ってからほぼ神谷と栗山しか打っていなかったあたりは龍くんの焦りというかサイドアウトを急いでいる感じが伝わってきて如何とも。栗山のプレーは鬼気迫るものがあった。背中から出ている殺気が怖かった。なんとか東海大が取ってフルセットになったが,しかし東海はもういっぱいいっぱいだったかなあ。
なお,鈴木の不在は聞くところによると4年生的事情の由。宮原がサイド小林がOPという仕様だった。
専修大1-3中央大(23-25 25-22 18-25 17-25)
→S:8冨田 2柴田 13小森 1藤中 4小林 15舩倉 L5川端/16平原*1
C:17山下(1s途中-1関田) 14石川 6渡邊 15平田 21柳田 8井上 L11伊賀
お帰りなさい
朝もはよから藤中スタメン。専修高橋はベンチ,中央関田もベンチスタート。第1セットは20-17から中大塚本のサーブで4連続得点20-21と一気にひっくり返した。そのあと専修にミスが続いて,最後は井上のブロック。
合間合間にちらちら観る程度だったけれど,面白そうでしたん。冨田いいよ冨田。
東京学芸0-3国士舘(9-25 18-25 24-26)
G:6園田(2s途中-5樫原) 9中村 3竹元 10高澤 1柳澤 14小野(15慶伊) L13今村
→K:6池田 4福島 39石井 37工藤 17小島 1伊藤 L66野島
昨日さんざんな言いようでごめんなさい
今日はよく決まってた。
第1試合で1日分の集中力を使い果たし,あとは抜け殻が座っていましたん。集中して観るのが難しかったのでお写真でも撮ろうかしらとファインダーを覗いていたら,何が起きたかわからないままあれよあれよと国士舘が得点を重ね,気づけば9-25。
2セット目も序盤国士舘が走る。学芸はセッターを樫原にかえて,そうしたらスパイクが通るようになった。
今日の国士舘は好調だっただろうに,第3セットでもつれてしまうのが国士舘の「あと1歩」と感じるゆえん。急にスパイクミスが激増するからね……。
日体大0-3早稲田(21-25 12-25 23-25)
→N:1緒方 4橋本(2s途中-9伊澤) 14原(→30丸尾) 31高梨 25津田 29佐藤 L13山本
W:2山口 17藤中 1福山 4田中 12喜入 9山崎 L8後藤
抜け殻抜け殻抜け殻。
日体大は山本復帰。第2セットは橋本がそうとう決まっていないっぽい雰囲気を感じており,そうこうするうちに伊澤にかわった。ふたりとも好きなので,どちらかになっちゃうのが寂しい。
第3セットのMBの丸尾は初めて,かしら。
順天堂3-0筑波大(26-24 25-17 25-19)
J:15熊倉 6石原 9後藤 4浅野 16濱道 3渡邉 L11松崎
T:8中根 1藤井 2宮下 7小池 5ロジャーズ 12樋口
順大堤はベンチアウト。筑波の兒玉は,ベンチで田城弟と盛り上げ隊。田城,ちらっと出場していた。兒玉も交代で出ていたらしいけれど見逃しましたん。
リベロなしでも「イイ」よね,とGWあけ明治と国士舘に2連勝した筑波を観ていたけれど,この試合はどうだったんだろう。こちらは抜け殻継続。
明治大2-3慶應義塾(22-25 25-21 24-26 25-22 13-15)
M:15川村 12政井(7笹山) 9小林凌 2與崎 16加藤(5s:11濱中) 14佐伯 L1瀧野(→19頼金)
→K:22尾木 8池田 12上野 23黒田 11布川 6上田 L2野瀬
祝初勝利
前日足をぐねった原はベンチアウト。観に来ていたOBとスタンドで談笑していらした。足下には松葉杖があったとかなかったとか。鶴。復帰したばかりだったのにうわあああああああああああ
前日の明スポの取材に対して瀧野主将が,選手層が薄いのが課題なので積極的に選手交代をしているといったようなことを(超意訳)言っていた。リベロ途中から頼金。ディグとレセプションではなくきっぱり交代。ベンチに座って試合の様子を見てタイムアウトのたびに指示を出している瀧野の姿は実に明治っぽい。
明治としては最下位の慶應相手には勝ちたかっただろうけれども,もちろん慶應だって喉から手が出るほど白星が欲しいのは当たり前。ストレート負けは中大と早稲田相手のみと,内容は悪くない(惜しい)敗戦を続けていた慶應に,ようやく初日が出た。
ディフェンスって難しいのう。最初に戻る。
あと2日
てきとうにつくってちゃんと確認していないのでまちがってたらご指摘ください
うえのほう
中大の2位以上と早稲田の3位以上が確定。
土曜日の中大×早稲田で中大が勝てば中大の優勝決定。早稲田が勝つと1敗で並ぶため優勝決定は日曜に持ち越しとなる。
順大は優勝ラインが2敗になった場合も中大のセット率を上回れない(つまり,優勝の可能性はない)。
なお,上記には入れていないが,3位以上の可能性があるのは現状暫定4位の国士舘まで(3位ラインが7勝4敗になった場合も筑波と東海はセット率で順大を上回れない)。とはいえ,暫定3位の順大との間に2勝差があるので,上3つは(その中の順位はともかく)この3チームで決着する確率が高いのはたしか。
東日本インカレシードや天皇杯を考えると4位・5位ラインが気になるところだが,現状5勝4敗・4勝5敗チームが多いので混沌としている。最終的に6-5あたりにずらっと4チームぐらい並んでその途中に線が引かれるのは関東1部でよくあるパターン。
全チーム分つくりたいぐらいだが現状Excelに仕込んでいる関数がめんどくさい(頭悪い)仕様のため,簡単に増やせない。
したのほう
2部は駒澤の2位以上(=入れ替え戦出場)が決まっていて,もう1チームは中央学院か日大のどちらか(直接対決で勝った方),順位はややこい状態,ということらしい。
1部は現時点で11位以下が確定しているチームはない。3勝以下,つまり,日体,専修,慶應,学芸の4つから2つ。昨秋のAクラスが2チーム入っているところが,春といえば春なんだが,昨年4年生が中心だった日体はともかく専修はさほどメンバー変わってないんだけどね……人数の問題じゃないということだろうな。セッター決めきれなかったし。
専修に限らず,セッター台所事情の苦しいチームが多い春であった。総括するにはまだ早いか。
では次週。そのあいだは仕事に励むか,気持ちが向けば総括めいたことを。
*1:出場は川端だけかなー。観てませんのですが。