関東大学バレーボール春季リーグ1-2部入れ替え戦


駒澤大学玉川キャンパス体育館


朝10時試合開始,1コート進行で男子2-3部(11-2)→男子2-3部(12-1)→男子1-2部(11-2)→男子1-2部(12-1)の4試合。入場料1000円。朝ゆっくりめ(というか始動は昼でした)に出かけたため,第2試合の終わり頃に到着。


にこたまはなにぶん席が少なすぎるのが難。外からの風が入ってくるとはいえ,人が多くなってくると蒸し暑くてかなわん。でも,建物が比較的新しくて明るいのはたいへんありがたい。フロアから見られるのもありがたい。フロアからだと選手の表情がよく見えて,生き生きとして躍動的で,要するに新鮮。


なお,昨秋男子の入れ替え戦が行われた日大八幡山では本日女子の入れ替え戦が行われていた。

東京経済大学(2部11位)0-3平成国際大学(3部2位)(19-25 15-25 18-25)


東京経済3部降格,平成国際2部昇格


試合時間50分強という驚きの進行具合だった。

東京農業大学(2部12位)1-3立正大学(3部1位)(25-21 18-25 21-25 16-25)


農大3部降格,立正2部昇格


第4セットのはじめごろから見ていたのだけれど,10-17ぐらい(よりもたぶんもっと前)から10-23まで立正が一気に点差を広げていった。どんなチームかしらと様子を見る余裕もない展開だったけれど,顔立ちが整った選手がずいぶん多いな,というところで(ソコ?)。

専修大学(1部11位)3-2日本大学(2部2位)(25-23 22-25 25-19 22-25 15-7)


各々残留


20150530|Senshu-NihonU


専:15舩倉 8冨田 3高橋 13小森 1藤中 2柴田 L5川端/16平原


→日:1石井 5内藤 9岩阪 13郡 8細田(2山本) 19冨田(3土屋) L12田口


フルセット。入り口から向かって左側のコートのほうがやりやすいのかな,という4セット目までの展開。右側のコートは,まぶしいというほどの強さではないけれど光が目に入る。


第3セット後半ぐらいまで,内容は日大のほうがよかった。第1セットも日大がリードしていて,専修が20点ぐらいで追いついて逆転したものだった。


逆転した第1セット終盤を見て「言うても専修だろう」とは考えた。それはサーブが専修のほうが強い印象だったので。日大は(サーブに関しては)郡だけかなーというところ,専修はリリーフサーバーの平安山や井上も効果的だった。しかし第2セットは日大が逃げ切った。むしろ,第4セットには専修の動きが良くなっていたので,第4セットを日大が取ってフルセットになったことに,入れ替え戦一発勝負の傍からうかがい知れぬ重圧を感じた。


郡すげえや,で3セット目ぐらいまで行ってた。郡は名前だけは知っていたというか。昨年のジュニア合宿のメンバーに入っていたし,Project CORE だかジュニアだかでキューバ遠征にもたしか行っていた。日大コートの中では頭ひとつ分高い(パンフレットによると192cm)。悪球というとアレだけど,難しいトスも打ちこなすし,後衛でのディグの反応もいい。


細田は隙あらば打ちに行って網にかかるあたりにほんのり東亜イズムが感じられるセッターだった。


専修のほうが,スパイクが決まらなくて。序盤は藤中藤中。日大がサーブで徹底して藤中を狙い,舩倉がトスで徹底して藤中にあげる。日大ブロッカーは必ず2枚徹底して藤中につく。そらいくらなんでも働かせすぎだわ。


それがだんだん,まず柴田が猛烈に決まることがわかって柴田の打数が増え,センターを使えるようになるとサイドへのブロックも甘くなるのでサイドも決まるようになる。逆に日大はどうしても郡頼みになりがちなところを,専修が郡に対応できるようになってきた。藤中が(やや流れながら)1枚で止めたのはかっこよかったし,舩倉がブロックしたときには本人大喜びだった。


得点時の動きが大きかったり表情に余裕が出てきたり,うまくまわってきたな,となってからは,まあ,専修に流れは傾いたのだろう。それでもフルセットで,薄氷を踏む残留となった。


日大は2部残留。2部の上位はほんとうにいつも混戦で,入れ替え戦に出るのがとても大変なのだが,秋に期待したい。


20150530|Senshu-NihonU


郡中心のチームではあろうが,要所でいい仕事をしていた主将の石井。

慶應義塾大学(1部12位)0-3駒澤大学(2部1位)(18-25 14-25 12-25)


慶應2部降格,駒澤1部昇格


20150530|Komazawa-Keio


→慶:22尾木 8池田(3佐藤) 12上野 23黒田 11布川 6上田(18増田) L2野瀬


駒:2佐々木 9愛甲 4柴田 19高子 7大野 15土井 L20藤岡


駒澤が1部にかえってくる。前回1部に上がったときは(対戦相手は違うが)国士舘が2部に落ちたので,1部で駒澤と国士舘が揃うのは初めてになる。個人的にはたいへん楽しみ。


昨秋入れ替え戦以来で久しぶりに見た駒澤。セッターがかわったほかは1部で見ていたときの)メンバーが残っている。サイドはOP柴田で高子佐々木の対角とはいぱー攻撃シフト。MB対角は愛甲・大野。ここが強い。セッターが変わっても強い。サイドから打ってくる大野,真ん中高めの愛甲。見てて楽しい。


しかし,この試合は駒がどうこう以前に,慶應がエンジンがかからないままだった。


わたしは「サーブ入れろ」野次には横から肘鉄を喰らわせたいスパイクサーブ強行推奨派ではあるのだが,サーブが入らないことで自分たちがいつまで経っても波に乗れず,トランジションアタックやブロックでブレイクしても次のサーブでミスして連続ブレイクの機を逃しと,あそこまで続くと,野次に肘鉄を喰らわせたい気持ちは揺るがないものの,慶應ベンチ及び選手には,もーちょっとなんとかしようぜ,と言いたくもなった。


慶應が1部でさっぱり勝てず,対する駒澤は2部全勝ということで,入れ替わりもあるかもしれないと頭をよぎりはした。一方で,勝ちこそなけれ試合内容は悪くなかった(あっさり負けた試合はなかった)ことから,言うても1部という言説もあった。駒澤は(大きく変わっていなければ)レシーブはどちらかというと不安要素なので,尾木なり黒田なり布川なりのサーブで殴れば慶應が有利だろうというのはたしかにあり,逆に言うとサーブで崩せないと厳しいという判断を慶應がしたのだろう。だからあれだけ攻め続けたのだと思う。


守りに入る1部と体当たりできる2部。加えて地の利も大きかったかもしれない。ふだん2部が2コート取っているのが(見たことがないので)不思議になる,フロアは狭いし天井も低い。きわきわまで客席を作っている。慣れてないと見当もたてづらく,サーブも打ちづらかったことだろう。


スパイクサーブ組が3人ともいまひとつ。そこで次善策を用意できていなかったのか。もちろんサーブミスはサイドアウトでしかないのでそれだけでは点差は広がらないのだけれど,レセプションアタックも,まあ,なんというか……。うん。


20150530|Komazawa-Keio