2015年度東日本大学選手権・2日目
@花巻市総合体育館,オガールアリーナ
トーナメント1回戦,2回戦が行われた。いずれも3セットマッチ。一気に8まで減る金曜日。
書いているうちに急にねむみがおそってきたので,起きてから(時間なかろうな)かまた今度。
(少しずつ書き足しています・笑)→たぶん打ち止め
筑波大2-0立教大(25-19 25-21)
筑波は登録16人。S中根,MB宮下・小池,OP小池,WSロジャーズ・秦。リベロが16渡辺。高崎高出身の1年生。
東京経済大1-2岩手大(22-25 25-22 15-25)
東海大学札幌校舎2-1宇都宮大(25-27 27-25 25-19)
札東海:12野嵜 21戸田 11阿部 20柳町 15稲毛 2奥田 L14藤村
宇:1篠村 12秋山 5アハンガル 11多賀谷 7勝本 13尾高 L3宮田*1
この日のわたしのメインマッチ。白熱の熱戦に,終わったあとはしばらくふぬけになっていました。
第1セットは札幌東海がリードしていたけれど,宇大が2度逆転し(どちらも勝本サーブのローテーションだった),最終的に宇大。第2セットも札幌東海リードで進み終盤に宇大が追いついて逆転。宇大はマッチポイントに手をかけていたが,ぎりぎりのところで札幌東海がセットを取る。
第3セットは,宇大が電池切れだったかな。宇大側のプレーの精度が落ちてスパイクミスが続き,東海が粘り勝つかたちになった。
疲れた。
Dコートは,実際の構造は違うけれど雰囲気としては墨田サブ,といった感じ。A−Cとは天井続きで,観客席に繋がる2階通路は共有しているが,メインの喧噪からは隔てられたこぢんまりとした空間だった。そこに(かつて墨田サブ率の異様な高さを誇った)札幌東海。ラインジャッジはこのコート3試合目に試合がある札幌大。加えて前日で敗退が決まったチームやら北海道の女子チームやらの選手たちも集っていて,ここだけ「北の大地出張」の様相を呈していた。
そういう点では,ちょっとした東海札幌ホーム,だったかもしれない。ギャラリーの北海道っ子たちが,誰それの後輩が(関東で)がんばってるだとか,宇大のセッターがうまいだとか,そういう話をしているのも,ゆるくホーム感。
東海札幌はきゅんちゃん不在で,セッターは3年の野嵜。見てわかる選手が奥田,藤村のみ(阿部もかろうじて見たことはある)であることに,短くも長い歳月を感じた。寂しい気持ちはイナメナイ(それは仙台大にも感じた)。
しかしその寂しさをすぐに忘れさせたのが戸田と柳町の四高OB1年生サイドのふたり。レフティ柳町のバックアタック。戸田のサーブ。それぞれに魅せた。
攻撃力や身長では宇大のほうが勝っていたようにも見えた。第1セットは勝本のサーブが止まらない場面が2度もあったし,じゅねとおだかにキロブロックをばしばし決められる。多賀谷のスパイクもキレがあった。
しかし最終的には東海が粘り勝った。宇大はスパイクがサイド3枚に偏る傾向はあったうえに,終盤になるにつれサーブミスやスパイクミスが増えて,チャンスを逃す失点が多かった。東海がひとつひとつラリーを重ねていった。
さいごは野嵜のツーアタック。勝利の喜びを爆発させた面々のうれしさがスタンドまで伝わってきた。
立正大0-2東京学芸大(11-25 22-25)
学芸はガチっぽいメンバー(雑な説明)。セッター樫原。柳澤,中村,高澤,竹元,小野,リベロ今村。園田がいなかった……うおおおおん*2。
いけめんの多い立正,なのだが,やはりそれなりの差が。2セット目後半は学芸が積極的にメンバーをかえていた。杉山が出ていたのはこの試合だったっけ次だっけ。
大東文化大0-2専修大(17-25 18-25)
専修:19酒井 8冨田 4小林 6小川 13小森 2柴田 L16平原
大東:2林 16菅井 19松橋 1平林 3阿部 39山寺 L14高橋
藤中不在につき,小林がキャプテン。春のリーグの専修があんまりにもあんまりだったのでどきどきしていたのだけれど,この試合はあぶなげなく,という展開だった。
平成国際大0-2国士舘大(12-25 13-25)
秋から2部昇格相手の平成国際。コクシの圧倒感。コクシはいつものメンバー。池田,福島,石井,工藤,小島,伊藤,L野島
中央大2-0筑波大(25-20 25-17)
中央:8井上 6渡邉 2今村 16武智 13大竹 17山下 L11伊賀
筑波:9秦 2宮下 7小池 5ロジャーズ 12樋口 8中根 L16渡辺
筑波大の人数が増えた。パンフには16人の登録。OPに7小池が入り,リベロは16渡辺。海くんにキャプテンマークがついていた。S中根,WSが秦とロジャーズ,MBは宮下と樋口。
中大はセッター山下,P2に井上,武智と対角。MB大竹,渡辺ゆーま(去年から比べるとずいぶん横幅がっちりしてきたな),OP今村,リベロ伊賀ちゃん
仙台大2-0秋田大(25-0 25-0)
不戦勝。わたしは知らなかったんだけど,朝には秋田大が棄権することは決まっていたみたい。会場では,前の試合が終わって仙台大が旗を持ってわーっと入場。このとき(試合がないことを知っていたであろう)次の試合の早稲田がわーっと入ってきたがいったん退出。仙台大はアップをし,公式練習もした。ただし得点掲示の対戦相手は空欄のままだった。
試合開始時刻になり,審判も並んで,相手のないまま整列,笛が吹かれ,ネット際まで行きかけ,というところまで行われた。
秋田大はもともと6人しか登録されていない。前日初戦の対明治学院大戦で1人負傷,しかしその試合中はコートに立ち続けた(勝った)。2試合目の対東海大戦は棄権(東海大不戦勝)。グループ2位となったため決勝トーナメントに駒を進めたわけではあるが。明治学院の繰り上げにはならないんだね。
札幌大1-2青山学院大(25-19 22-25 14-25)
札大:1小野寺 10トイード 24鈴木 4大江 2松田 6前田 L16早坂
青学:4小泉海 1小泉翔 12木下 5辰 11松島 2牧瀬 L9金澤
第1セットは札大が圧倒。立ち上がりから6-1ぐらいまでリードを広げ,その差をキープ。札大ストレート勝ちの雰囲気も漂っていた。
しかし,第2セットは一変,逆に青学が試合開始から5点ぐらい連続で取り,かなりの点差をつけた。とはいえ終盤には札大が27岩のリリーフサーブで追い上げて,ひっくり返す寸前までは追い詰めた。
第3セットは,しかし札大にミスが続き,ずるずるっと。
「勝つ」って難しい。
札大のセッターは試合通して1小野寺。袖まくりでむき出しにされた二の腕が実にたくましい。
青学はMBの11松島が目立っていた(スパイクもブロックも,すんげーやられた)。
札大1年の鈴木。なんとはなしに目を引いた。
東海大2-1慶應義塾大(24-26 25-22 25-19)
この日は主にDコートの住人だったので見ていないのだけれど,詳細は追って(見てないんだろ)。
東海:13松林 19小野寺 2小林 9久原 21神谷 25龍 L18小林
慶應:22尾木 3佐藤 12上野 17*3 8池田 6上田 L2野瀬
慶應は引き続き黒田がいない。しんぱい。
第1セットを慶應が取って,第2セットも慶應か? という流れだったんだよね。慶應が勢いに乗っていたし,東海大はいまいちでなあ。
順天堂大2-0専修大(33-31 25-19)
専修のスタメンはおそらく大東戦と同じ,19酒井 8冨田 4小林 6小川 13小森 2柴田 L16平原。
順大は,吉野,濱道,荻原,浅野,水谷,駿,小芝,だったかなー。
第1セットの終盤,隣のコートを(中院-札幌東海かな)を見ながら,いつ終わるともしれないデュースにどきどきしていた。
専修は冨田がかっこいいね。なんでか好きです。2010春高東亜メンバーなら一通り好きなんだろって話なんですけども。フォームが好き。目つきが好き。冨田って(春高がそうだったせいもあってよけいに)「1年生」の印象が強いんだけど,このところめきめき大人の階段を上っている気がする。頼もしくなったたくましくなった。藤中おとうさんがいないから余計にそう感じたのかもしれないけれど,その背中にチームを背負ってるなって,それを自覚して背中で語っているように見えたのです。かっこいい。
それから,この試合だったか,小川が躍動していて,粗いところはあるけれどやはり魅力的な選手だと思った。来年の専修も,それはそれで楽しいんじゃなかろうか(MBがごっそりいなくなるのが心配だけど)。
岩手大0-2早稲田大(22-25 23-25)
ストレートだったのだが,それぞれの点差は詰まっていた。早稲田のメンツはいつもどおりな感じ。
中央大1-2東京学芸大(20-25 25-21 21-25)
メンバーは各々1回戦と同じ(たぶん)。
学芸勝ったで。「いけるんじゃね?」の興奮で試合内容は全く見ていない(視界にあるのに認識できていない)のが我ながら情けない。
勝利の瞬間に喜びを爆発させた柳澤がかわいい。
東海大学札幌校舎0-2中央学院大(22-25 24-26)
札東海:12野嵜 21戸田 11阿部 20柳町 15稲毛 2奥田 L14藤村
中院:18小松 5牛田 13雷 3落合 14佐藤 8柳家 L1加賀山/2野澤*4
中院が高かったし強かった。落合のスパイクと佐藤のサーブでかなりやられていたような気がする。
柳町と戸田。シューズの紐の色がおそろい。
彼らが4年になるまで見ていたい。
東海大2-0桜美林大(25-14 25-21)
東海:13松林 19小野寺 2小林 9久原 21神谷 25龍 L18井上
桜美林:13関口 17山本 14鈴木 20小笹 10中嶋 15前田 L16野口
桜美林は,リベロと20番の小笹が良かった。というか,第1セットは,東海大のミスをのぞくと得点者は小笹だけ,という状態が続いた。第2セットはまんべんなく攻撃ができるようになり,東海大優勢であることにはかわりないものの,いいところも見られた,感じ。
仙台大0-3早稲田(22-25 19-25)
一昨年ベスト8入りを果たした仙台大,それ以来ちょっぴり気になっているので観戦を楽しみにしていたのだけれど,1回戦不戦勝の次にここで早稲田と当たったのは引きが悪かった。一昨年のメンバーからは代替わりしていて,残っていてわかるのは主将になった笹原ぐらい。セッターも去年見かけた2代目餅ったーでもなかった。
笹原,ひいき目かもしれないけれど,ほかの選手と比べて(4年でキャプテンというのもあるにせよ)頭一つ抜きん出ている。こういう言い方はすごく失礼なんだけど,関東の1部にいてもじゅうぶん通用するだろう,でも関東1部に放り込んじゃうと,チームメイトに恵まれない(?恵まれ?)ときに出場機会が減っちゃうかもな,ぐらいの。だから仙台で良かったのかも,みたいな。そんなかんじ。実際上背とかどうなんだろうというのあるけど(知らずに書いてる),できればこの先も続けてて,どこかで見る機会があるといいな。(まだ全日本インカレもあるので気が早い)。
笹原といえば,パンフレットの表紙に(東北学連主管ということもあり)福島大の伊藤とともに載っているのだけれど,あのつんつん頭がたいへん雑にトリミングされていたのが残念である。
オガールは結果のみ
福島大2-0国際武道大(25-23 25-23)
亜細亜大2-1明治大(20-25 27-25 25-23)
正直なところ明治が金曜で終わることは想定していなかったので,結果を知って唖然とした。複数の人から「バカーーーーーー!って(ブログに)書いておいて」と言われたので書いておきますね。
観ていた方からうかがった話によると,第1セットを取った明治が2セット目にメンバーを交替すると亜細亜に走られる。メンバーを戻すも流れを止められず,競るには競ったが結局奪い返せなかったということのようだ。
その話を聞いたときは,2012全カレの木曜日*5を忘れたのかとビンタして回りたい気持ちだったが,思い起こせば去年の東日本インカレでも札大相手に途中からめっちゃメンバー落としていらしたわ。去年はそれでもうまく行ったんだけど,3セットマッチって何があるかわからないから怖いのよ。(5セットマッチも何があるかわからないけれど,3セットマッチのほうが,いわゆる実力差がひっくり返る結果になることが多い気がする。裏付けはない)。
毎年必ず選手がいなくなることが大前提の大学界隈において下級生の実戦経験を積ませる必要はもちろんあるわけで,そのへんの兼ね合いは難しい。ただ,悔やんでも悔やみきれないのは選手たち自身だろうから,それ以上は言わん。東日本インカレは冷水を浴びるための大会かもしれない。