初春歌舞伎公演「通し狂言 小春穏沖津白浪―小狐礼三―」@国立劇場
今年も行ってきましたよ。華やかな装いのお客さんも多い新春公演,目の保養をしながら自身はここ数年,毎年同じワンピースを着ている(苦笑)。
客席には寺島しのぶご一家の姿が。富司純子さんもいらしたかな。気のせいかな。それから,お仕事かプライベートかわかりませんが,宝塚歌劇団の生徒さんもいらしてて,思い描く「タカラジェンヌの私服姿」そのもので大変感動しました。
今回の演目は,河竹黙阿弥。通し狂言として国立で復活させた2002年以来の14年ぶりの上演とのこと。
チャリ場も含め白かったですけれども,これを書いているのが1月25日なので忘却の彼方。思い出せたらほかん。
難癖をつけるとすれば,正月は歌舞伎公演がありすぎてどうしても座組が薄い。月本数馬之助の梅枝に三浦屋傾城花月の右近というあたりは,善し悪しとは別の問題で,薄い。梅ちゃんは女の子で見たい。菊之助はもうそろそろ女子じゃなくてもいいなと思ってますけども。
お家騒動あり,盗賊(突然の日本駄右衛門)あり。序幕は時代物っぽく始めつつ,途中からは世話物。例によってあんまり考えても仕方ない展開で,大詰の鳥居の大立ち回りは,回り舞台の使い方が面白くてなかなかよござんした。
とは言うものの,黙阿弥ほどの作家の作品でありながら,上演され続けてこなかった作品なり,という感じもなくもなく。