Vプレミアリーグ/ファイナル6(4日目)@大田区総合体育館

豊田合成3-0パナソニック


パナのMB……


3人のサイドアタッカーがきわめて優秀なのはわかる。が,それにしてもあまりにも存在感が希薄だ。サイドで点が取れるならそれでいいけど,もったいない気持ち。MBに上がらないとわかりきっていて,サイドにがっつりブロックにつかれてしまうので,打つ方がしんどそうに見える。それでもけっこうなアタック決定率を出してしまうサイドアタッカーがいるからじゅうぶんなのか。


とはいえ,勝敗を分けているのはMBの打数云々ではないのだろう。


結果はストレートなんだけど各セット終盤までは競っている。合成が,25点のなかで勝負のかけどころを決めていて,そこに集中して点を取っているように見える。相手より2点たくさん先に取ればそのセットを取れる。


それだけのことなのかな,と。


合成のコートは各々の役割がきちんとしていて動きに無駄がないので,みていて気持ちいい。


おもしろいなあと思うのは,セッターの内山にリリーフサーバーを出すところ。セッターにはワンポイントブロッカーをあてることが多い&セッターを出しちゃうとラリーが続いたときにセッターがいなくなるので,セッターにセッターでないリリーフサーバーを出す交替はまずめったに見ないんだけど,それをやっちゃうのが合成。古賀が完全にセカンドセッターとして機能しているので,セッター不在のセッティングの不安はこのチームにはないんだろう。最終順位も加味されようが,古賀は文句なく今季のベストリベロ賞だと思う。オッズ1.1だと思う。いや,渡辺俊介もおるわ。強力だわ。


そのうえで,うっちーにピンサを入れる意図はキニナルところ。

東レ3-2堺


高野!


呉の土曜日に高野がスタメンデビュー,そして,この日も高野スタメン。高野運がいい。


負けたのは事実だが東レ相手にフルったし高野は仕事をした,と思う。贔屓目贔屓目。


レセプションまずまず。スパイクはもう少し決定率を上げたい(帳票によるとアタック決定率35%の由。ぐぬぬ)。いずれにしても,今後が楽しみな選手がまた一人増えた。サポーターズクラブの更新をしたばかりなのだが,高野枠として一口増やせばよかったかしらと一瞬頭をよぎった。


日和見主義ではあるが,このカードだと自分の観戦スタンスが定まらない。長く試合をしてくれたほうが楽しい,みたいな,よくわからん感覚になっていた。その点においては堪能できたフルセットゲームだった。


前日の観戦後に思い巡らせていた昨季と今季の違い云々について,わたしはその手のことを考えるときに,なぜかいつも小澤が抜けたことを考慮に入れ忘れてしまう。


見られるときに見ておかないといつ見られなくなるかわからない,というのは,そのときにならないとわからない。一度経験してもすぐに忘れてしまい,次の行動には繋がらないものらしい。


そういうわけで,というのも変だが,今季も東レの試合に積極的に足を運んではいない。今季突如勃発したチケット争奪戦に参戦する気力もなかった。そのくせ,数少ない観戦機会のたびに「かっこええなあ」とかみしめているので,もう好きにすればいいと思う。彼自身のサーブ前のルーティンはかわったけれど,ほかの人がサーブを打つときの振り向き方は昔から変わらなくて,1年生のときの顔を思い出しては,ずいぶん大人びたと感じいる。あのころも素敵だったし今も素敵だ。


たまたまコンスタントに試合に出ている今季のチーム成績が良いのは幸運だし恵まれている。いつまでも続くものではない。むしろ今の状態のほうがイレギュラーだと思うんだが,ほんのわずかの期間でもまるでそれが当たり前かのように錯覚してしまいがちだから,いかん。


東レは3位以上は決まっている。ファイナル3はチャレンジマッチと重なっているので,次のぷれみあ観戦機会は決勝戦。その舞台で戦うところを見たい,と,今気づいてしまったので,さてどうしたものか。困ったね。