Vチャレンジリーグ@稲城市総合体育館
最終日。詳細は追ってほかんしたい。
今季(も),大分と稲城の2会場にわかれた。閉会式・表彰式の類は行われなかった。
順位決定が最終日となったのが8分の6。1位・2位(富士通か大分三好),3位・4位(トヨタ自動車か大同特殊鋼),6位・7位・8位(埼玉かつくば,つくばか東京ヴェルディ)。5位の警視庁は前日順位確定している。
富士通カワサキレッドスピリッツ3-1大同特殊鋼レッドスター(25-20 25-21 16-25 25-20)
F)14岩井 5横田 1中川 13杉本 10岡村 16新 L12芳賀
D)15金澤 5平野(16川口) 6辰巳 3久保田 4田中 9長谷川 L11平井/7赤澤
祝富士通初優勝。
2位大分三好と1ポイント差。勝てば優勝,負ければ大分の結果待ちという状況で迎えた最終戦。相手は1レグで負けている大同特殊鋼。
1セット目も2セット目も,1stTTOは特殊鋼。中盤で富士通が逆転し大きく突き放すパターンで試合を運んでいた。
しかし2セット先取で観ているわたしの気がふと緩んだ第3セット,優勝の文字がちらついたか。セット中場からの巻き返しに失敗し,そのまま点差がずるずると開いてしまった。
MBの攻撃がなかなか通らない。サイドに偏る,それも岩井に偏る。中川がとくに調子が悪いようには見えなかったのに,あまり上がらなかった。杉本には前日の不調のイメージが尾を引いたか。
対する特殊鋼。アップゾーンのノリも良く,コート内のムードも実に良い。長谷川・田中のコンビはここでも健在。そして,久保田と長谷川のサーブも効いていた。もちろん主軸は辰巳で,これがまためっちゃ頼りがいがあってかっこいい。
富士通初優勝を期待し,赤白メガホン(?)を借りてたまにひっぱたきながら観ていたにもかかわらず,特殊鋼が近い方のコートにいるセットは,そうとうきゃあきゃあしていた。ときめく。
セットカウント2-1で迎えた第4セット,特殊鋼が先に崩れたように見えた。
特殊鋼は,2セット取れば3位(=黒鷲旗)確定だったそうだが,セット取得ならず,トヨタ自動車の結果待ちとなった。第4セットにプレッシャーを感じたのは,特殊鋼のほうだったのかもしれない。それまでばしばし決まっていたスパイクにわずかにズレが生じて,何本かスパイクアウトが続いた。ほんの少しのズレを取り戻せなかった。
最後は特殊鋼田中のサーブミスで,その瞬間に富士通アップゾーンから選手が飛び出してきた。
わたしは地域リーグから上がってきたばかりのころの富士通を知らない。最初に観たのは,チャレンジマッチの対戦相手としてだったような記憶があるので,すでにチャレンジマッチにはそこそこの頻度で出るぐらいに強化されたチームになっていた。
以前の富士通のWebサイトだったか(ソースがあやしくてアレだが),いい選手を取って強くなった云々といった話が出ていて,その初めごろにいて,強くして,今もいるのが岩井だろう。
中川はそのパフォーマンス(二重の意味で)で富士通の「顔」のような存在であるし,2年目セッターの新も優勝に貢献したに違いない。岡村も横田もいい選手だし,1年目でサイドの一画をおさえた杉本の加入も大きい。芳賀は今季のサーブレシーブ個人成績の数字上はあまり上位にいないが(石川がおかしい),安定した守備を見せている。
でも,初優勝でこれまでを支えてきたのは岩井だろうから,だから岩井酷使ムードだったのだろうか。騒がしい選手と比べると「ふつう」に見える岩井のあれに釣られないけれどほどよく乗っている感じと,プレーでの安定感はすばらしい。
東京ヴェルディ0-3トヨタ自動車サンホークス(21-25 21-25 20-25)
V)24三浦 18大下 14田尻 5中村 22進藤(3平良) 25與崎(7榎本) L2浅岡/4宮田
T)7東野 3浅川 9大保 6徳尾 2淵江 5森本 L11福島
ヴェルディの今季のしんどさがなにに由来するのかわからんが,ストレート負けで8位,ちゃれ2優勝チームとの入れ替え戦に回ることになった。選手はがんばってるのに,なんて言っても勝負はついてしまうので仕方ないのだけれど,なかなかこれは厳しいな,と。
試合中與崎が足首をいためて,途中からOPが榎本に。来週入れ替え戦もあるのでしんぱい。
トヨタ自動車はストレート勝ちで3位に入った。少しずつ順位を上げている。神様仏様徳尾様。あれだけのサーブが打てて(ヤカンさんをかわしてサーブ賞),レシーブができてスパイクが打てる万能選手の存在は大きい。困ったら徳尾。
徳尾を生かしている東野もいいセッターだと思う。かわいいし。実は熱いし。ひとことでいえばみんなかわいい。
そして,試合の行方を観ていた大同特殊鋼は,勝ち数では自動車を上回っていたが勝ち点で1p下回り,2年連続の4位となった。