2016年度関東大学春季リーグ男子1部・3日目


東海大学湘南校舎


昨秋行かなかったので1年ぶりの湘南校舎でした。広いので2コート同時に見るのが難しい。しかし,都心から離れているとはいえ小田急線一本駅から徒歩圏,土足OKそして広くて客席が多くて,座れない心配はしなくていいこの安心感。ありがたい。


最初はA寄りのまんなかへん,途中から諦めてBコートにはりついていました。よってAコートのようすが全然わからない。


今リーグゆいいつの14時開始。3日目にして,ストレートは1試合のみ(それもけっこう競った),フルセットが2試合となかなかのこってりぶりでした。

筑波大3-0日本大(29-27 25-22 25-22)


Ts:7中根(5酒井) 1ロジャース 4樋口 8小池 11秦 3兒玉 L18高橋結


NU:14菅原(15小笠原) 7小田 24松村 6郡 1細田 23高 L25新山


第1セットは競った展開で終盤までもつれた。24-23から日大がブレイクして追いつきデュースになって大変盛り上がったが,28-27で細田トランジションアタックを拾われて,最後は秦が締めた。


いや,この場面で打つのは……と思ったのは内緒だ。


1年生リベロの新山,ディグがすごいうまい。ワンタッチの先とかブロックの間の抜けた先とかにいて,うおおおおってなった。しびれる。

中央大3-2駒澤大(22-25 21-25 25-21 25-14 15-10)


CU:1井上 3渡邉 20谷口 12武智 9大竹 13山下(→17柳田) L7伊賀


K:17徳重 30遠藤 15土井 7戸嵜 14佐藤 29橋本(→1高子) L2藤岡


中大2セットダウンからの逆転勝ち。


中大は渡邉ゆーまが戻ってきた。よって大竹の袖が下ろされる(え)


この試合が,なかなか,はい。事前の勝手な予測を裏切って,おもしろかったです。とくに最初の2セットは中大がぴりっとしない感じではあったが,駒澤も良かった。ブロックとか。


中大の谷口と日大の橋本,左打ちちびっこオポジット対決が楽しい。ふたりとも九州。左打ちちびっこOPで九州出身といえば,日大の小田もそうで,ちびっこOP大好物としてはたいへんおいしいリーグとなっている。今季はもう一つ(この2チームは「そうじゃないほう」なんだけど),「打ちたがりセッター」が多いのも大好物。


駒大いけいけどんどんで進んでいき,あわよくば,という気持ちも芽生えたが,それがいかんのだろうな。第2セットだったか,中大がセッターを柳田にかえたあたりからだんだん中大の状態がよくなってきた。


柳田は,地に足をつけてセッティングをしてはいけないルールでも設けているのかジャンプセットがたいへん多く,ダイナミックというかアクロバティックというか。楽しい。


石川が不在ということもあり,大竹の「サーブ殴り担当」具合が恐ろしい。中大が恐ろしいのは,その大竹がサーブポイントまじりで2つ3つ連続ブレイクして駒澤がタイムアウトを取ったあとに,リリーフサーバーに寺町を投入しちゃうところ。そのかわって入った寺町がきちんとシゴトをするからさらに怖い。


中大としても万全の,とはいえんチーム状態なのだろうけれども,どうにか開幕3連勝。一方の駒澤もこの先が楽しみ。谷平がピンサで出たのをようやく自分で確認できたし。ぐふふ。

順天堂3-2東京学芸(25-15 25-18 22-25 19-25 15-9)


J:2松崎 26中村 5後藤 10熊倉 11濱道 15坂口 L28加藤


G:18杉山 3竹元(3s-6慶伊) 10高澤 9中村博(2s-17須貝) 8小野 26内田(2s-1樫原) L19中村有


こちらは順大2セットupから学芸が2セット取り返し,フルセットの末順大。


第1セットを落とした学芸が2セット目からセッターを樫原にかえてきて,無茶しやがって,と思ったり思わなかったり。ほとんど見ていないのでなんとも,ですが,学芸はじわじわ選手をかえたのが奏功したのかな,残念ながら最後は取れなかったけれど。

東海大1-3日体大(21-25 15-25 25-21 16-25)


To:2松林 12小野寺 23佐藤(2s途中-17宮原) 1久原 14神谷 18龍 L11井上航


NSSU:31河東 29仲本 27西 24高梨 1峯村 14矢貫(1s途中-7原) L2山本


前週からMBぐるぐるお試し期間のようすがうかがえる日体大,本日は1年の27西をスターターに。先週出てたんだろうか。日体大の下級生らしいフォルム(=細長い)。かわいい。


原はすっかりセットアッパーになっているけれど,セットアッパーで入ってちゃっかりがっつり活躍あそばされるので,憎たらしい(褒めてる)。ちびっこセンター好きほいほい。


P2は仲本でいったん決着かなー。一瞬だけ道井・伊澤をセットでSR二枚替えしたけど,ほとんどなんもしないうちに戻していた。2枚替えオプションやルーティン2枚替えがうまく使えるのなら,それはそれでいい駒(?)になると思うんだけど,なかなか。道井は前衛で使いたいほうだろうし(偏見です),高梨のバックアタックはちゃんと効いているように見えたので,あんまりスイッチバックするいみが(げふんげふん


本日それなりに驚いたのは,基本的にメンバーを固定する傾向が強い東海大が,OPを宮原にかえて,そのあとのセットもそれを継続したこと。


たしかに今日の東海大はひどかった。こんだけ悪いのはそうそう記憶にないわ,というぐらいひどかった。レセプション返らないトス荒れまくりMB使えない(無理して使っても決まらない)サイドアタッカーも決まらない。選手同士がぶつかる,お見合いする,いやー。ホームで客多いとこうなりますかねー。でじゃぶ感。


とうてい,佐藤くんに対して真綿でくるむように大切に「決められる」ボールを供給する余裕なんぞあるはずもなく,案の定(4年生のおにーさんたちもさっぱりなわけだから)決まるわけもなくの悪循環。


で,宮原入れて松林をレセプションから外した。少しはコート内が安定したような気もしたし,第2セット後半ぐらいからだんだん松林の調子がまあまあ上がってきたような気がしないでもなくて,第3セットは東海大が取ったんだけど,それは東海大が良くなったんじゃなくて日体大が落としたんじゃないかっていう説が。みたいな。冗長に書くとそんな感じだった。ミスで自滅ぱてぃーんでしたわ。明日明日。

専修大1-3中央学院(22-25 25-21 20-25 16-25)


S:12酒井 2小川 11松本 7小森 20窪田 17柏田 L10井上/9平原


CGU:29澤 11寺尾 44高瀬 1佐藤 3小松 8渡邉 L2箱崎/5市川


ほぼ見られず。中院は必ず第3セットあたりでスタータをかえてくるのでローテーションがよくわからないと言い続けているうちにさっさとリーグが終わりそうだ。むーん。


たまに遠目にちらちら見ていただけなのだが,専修は攻撃枚数が1枚にしか見えない局面がやたら多い印象を受けた。それじゃいくら個人のポテンシャルが高かろうが個人のパフォーマンスが高かろうが,団体競技じゃ厳しいと思うんだ。


自分がすっかり「専修の暗黒モードを生暖かく見守る」スタンスになっているのはまったく良くないのだが,どうも良くない意味で気になる。個人のポテンシャルとパフォーマンスで勝負するならそれでもいいから,どかんとつっこんでわーっと楽しく明るくやってほしいんだよなあ。今は暗そうってのとも違うんだけど,もっと馬鹿楽しそうな専修を見たいんだぜ。

早稲田1-3明治大(15-25 25-18 19-25 20-25)


W:15藤中 7山崎 3田中(9加賀) 10喜入 2加藤 1山口(16小林) L20堀江


M:8川村 3安井 9加藤 1濱中 4小林 10辰巳 L20小川


今日の明治は良い明治。2日目とまったく別チーム。対する早稲田は,スパイク決定率が上がらん感じでしんどそうに見えた。前回「ざっきーがんばれ」と書いたが,今日の山崎はキルブロックを量産していてがんばっていた。


選手交代は,するもしないも戻すも戻さないも,難しい。結果論になってしまう。


結果的に成功したのは明治のほうで,川村がどうもなかなか決まらんね,というところで,今日だけが極端に悪いという風にも見えなかったけれど,第3セットのスタートから,はまーをP2にもってきて,P5に頼金を入れた。頼金,恐ろしく繋ぎが良い。事実上のリベロ2人シフトで,頼金自身の打数はおそらくかなり少なかったと思うのだけれど,加藤と濱中にボールを集めて気持ち良く打たせる選択だったんかな,と。そしてそれが正解だった。


はまーは外見の印象とプレーが違うつーか。違うってのとも違うんだけど。もっとがんがん行くパワーヒッタータイプかと思っていたけど,そういう側面もある一方で繊細で技巧派の一面も。加藤も2年を経て明治の選手らしい感じになってきた。明治は誰が入っても代がかわってもどことなく明治っぽいし,選手がみな「明治の選手」になる不思議。下級生のころスタンドでボードを振り回していたこばりょーが,コートの中でうざさを発揮しているのもそうとううざい(ほめてる)。


早稲田ちゃんは,第1セットのさいごちょろっとセッターを小林にかえてみて,第3セットは比較的早い段階で小林と加賀を投入。加賀がフリーで打つ場面も何度か見られ,逆転はできなかった(結果的には点差を詰めることもできてない)なりにムードは良くなっていたのだけれど,次のセットが始まるとまた4年生sに戻す。したらそんな感じであったわけで。


田中がなあ。去年の春の鮮烈な印象が強く残っているだけに,もっと華やかで軽やかなプレーを見せられるはずなのに,と歯がゆく思ってしまう。そんなもんじゃないだろう。


20160416175742

暫定順位


  1. 中央大 3-0|3.000|1.211
  2. 順天堂 3-0|2.250|1.157
  3. 筑波大 2-1|2.333|1.112
  4. 東海大 2-1|2.333|1.041
  5. 明治大 2-1|1.500|1.077
  6. 日体大 2-1|1.400|1.052
  7. 東京学芸 1-2|0.714|0.958
  8. 早稲田 1-2|0.714|0.92
  9. 中央学院 1-2|0.571|0.929
  10. 日本大 1-2|0.500|0.948
  11. 駒澤大 0-3|0.444|0.869
  12. 専修大 0-3|0.111|0.794


3敗の駒澤と専修が明日直接対決なんですが。さて。


明日は11時第1試合開始なので,とりあえずこのへんで。写真など追って。


B帳票復活祈願。