2016年度関東大学春季リーグ男子1部・4日目
@東海大学湘南校舎
傘をさせない程度の強風を伴う雨降り。初めて駅からバスに乗りました。ちょうど(小田急線から)複数のチームと一緒だったので必然的にバスも同乗。日体大会場で慣れちゃいるけど,面割れしていなくても一方的にいたたまれない数分間。
前日と打って変わって,6試合全てストレートゲームという,滅多にない(記憶にない)時短試合のいちにちでした。
デュースになったのも18セット中1度だけ。残念ながら「結果はストレートだけど競って盛り上がったよね」という展開ではなかった。
本日は1・2試合目がBコートメイン,第3試合はAコートメインで。
早稲田0-3日本大(23-25 21-25 17-25)
W:15藤中 7山崎 3田中(9加賀) 10喜入 2加藤 1山口(16小林) L20堀江
NU:14菅原 7小田 24松村 6郡 1細田 23高 L25新山
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前日から早稲田の調子があまりよくないとは思っていたけれど,この結果は予想していなかった。
今の関東1部のチームって,トランジションアタックでハイセットが(二段トスが)必ず上がって必ず打って決めるエースらしいエースを置いているチームはあまりないように思っており(偏見混じりかもしれないが),そういう意味で日大の郡は飛び抜けてスーパーエースなんだけれども,スーパーエースがいるチームの強みを見せつけられた試合だった。
「たしかに郡なんだけど郡だけじゃないから強い」という評は聞いていて,なんつーか,けしてワンマンではないんだよな。プレミアぽくもある。豊田合成はイゴールが目立つけどけしてイゴール一人が強いから強いわけじゃないんだよ,に似た感慨。
早稲田は後半は喜入しか決まってない様子でしたがな。どちらかというとフィジカルコンディションの問題のようにも感じつつ,しかしそろそろ焦りが出るだろうから,それがよけいにしんどくなりそう。悪いサイクルにはまらないと良いのだけれど。
東海大3-0明治大(25-19 25-21 25-19)
To:2松林 12小野寺 23佐藤 1久原 14神谷 18龍 L11井上航
M:1濱中 3安井 9加藤 12頼金 4小林 10辰巳 L20小川
東海のOPどっちで来るだろうと思っていたが,佐藤に戻した(戻したというかなんというか)。宮原はピンサで。MBにではなく佐藤のところに。宮原はサーブもいいし,そのあとラリーが継続した場合のディグも期待できる。わりと効果的だったような。
一方の明治は昨日の第3セットのスターター。濱中・頼金対角。
存外あっさりした展開になった。こうしてみると東海大はやはり(それなりにというかちゃんとというか)強いんじゃろうかという気になってくる。
さらに上を目指すうえで課題はあるんじゃろうが。
中央大3-0東京学芸(25-14 25-16 25-22)
CU:17柳田 1井上 3渡邉 20谷口 12武智 9大竹 L7伊賀
G:1樫原 18杉山 3竹元(→6慶伊) 10高澤 17須貝 8小野 L19中村有
見てない。中大スタメンセッター柳田に。途中山下も出ていたかな。点差も開いていたのでいろいろやろうぜをやっていたのかやっていないのかわからん。
学芸もスターターを須貝に。中村も途中で出ていた様子。
中大も関田・今村が抜けて戦力の変化は小さくない。石川も含めると昨秋とは半分スタメンが違う計算に。それでもやっぱり強いよね,というのが見える4日目,ちらちら様子を見る限りでは,「あー,点差開いてる,またちょっと開いてる」という雰囲気で。
駒澤戦はあわやだったし,なんだかんだ圧倒的な強さは見られないのだけれど,そうはいっても中大にとっての山場はリーグ後半になるのかな。
順天堂0-3日体大(20-25 21-25 20-25)
J:2松崎(→10熊倉) 26中村 5後藤 12吉野 11濱道(→3石原) 15坂口 L28加藤
NSSU:31河東 29仲本 27西 24高梨 1峯村 14矢貫 L2山本
びっくり。順大,初物に弱かったっけ。
有り体に言えば。日体大は地力というよりか,1年生の思い切りの良さがたまたまうまく行っている部分はあると思うんですわ。
とはいいながら,高梨は2年目になって技術向上の様子もうかがえる。先に郡(日大)ぐらいじゃ,と書いたけれど,高梨はおそらく頼れるスーパーエース様になってほしい役回りだろう。そもそも,去年はセッターがいなかったもんねえ。いなかったっていうと失礼だけど,でもあれはやっぱり苦肉の策でしょうよ。
下級生中心の今のチームでどこまでいけるかな。勢いがあって見ていて楽しい。峯村と山本のお兄さんぶりが際だってかっこいいし。
専修大0-3駒澤大(21-25 20-25 25-27)
S:13為我井 2小川 11松本 20窪田 7小森 17柏田 L10井上
K:17徳重 30遠藤 15土井 7戸嵜 14佐藤 29橋本(→1高子) L2藤岡
立ち上がりから双方にミスが多く,なんとも残念な試合展開だった。駒澤のOP橋本は前日の中大戦がとても素晴らしかったのに,今日はまったくぴりっとしないどころではなかった。
ミスしないチームの試合を見ているとミスの存在を忘れるけれど,ミスしないって実はかなり高難度なのでしょう。「バレーボール体験会」で一度もスパイクフォームでボールを手に当てることができなかった(ソフトボールをやってもバットにボールが当たらない)わたしが何をいうか。ダブルコンタクト,キャッチボール,オーバーネット,タッチネット。ノーマークでスパイクがネット中段にかかる。1点は等しく1点でも,相手に取られる1点よりもがっかりするのはなぜなの。
第3セットあたりでようやくそれなりに締まってきたか。このセットは専修がリードしていて,せめてセットは取りたい,取れそう,という雰囲気で終盤に入った。が,24-22(?)ぐらいから,駒澤リリーフサーバ27宮崎のサーブで24-25と逆転。そのあとデュースですったもんだあり,結局駒澤がストレート勝ちをおさめた。
専修は惜しいところまで行っただけに惜しい。小森があまりに孤軍奮闘状態になっていて,まだ3年生であることを忘れそうになる。1年のときからしょっちゅういっこ上の学年と間違えてきたのでなおさらである。
筑波大3-0中央学院(25-17 25-18 25-23)
Ts:7中根 1ロジャース 4樋口 8小池 11秦 3兒玉 L18高橋結
CGU:29澤 11寺尾 44高瀬 1佐藤 8渡邉 3小松 L2箱崎/5市川
暫定順位
- 中央大 4-0|4.000|1.254
- 筑波大 3-1|3.333|1.149
- 東海大 3-1|3.333|1.09
- 日体大 3-1|2.000|1.085
- 順天堂 3-1|1.286|1.077
- 日本大 2-2|1.000|1.011
- 明治大 2-2|0.857|1.000
- 駒澤大 1-3|0.778|0.924
- 東京学芸 1-3|0.500|0.899
- 早稲田 1-3|0.500|0.897
- 中央学院 1-3|0.400|0.893
- 専修大 0-4|0.083|0.809
チームの強い弱いの見当が立ちづらい(まさにこれからそれを決めんとしている)春だからというのもあるが,それにしてもこの4日,意外な結果が多い。
強そうに見えたかと思えば弱そうに見える。リーグ戦の途中で自分が序列を見極めきれていないだけなのか,ほんとうに実力が拮抗していて僅差(紙一重)の勝敗なのか,チーム自体の調子が安定しておらず好調不調の差が激しいのか,さっぱりわからない。
他チームの新戦力への対応力といったところもあるだろう。チームが大きく変わるとチーム作りが十分でなく結果を出しづらいと思いがちだが,日体大あたりは初物効果が勝っているように見える。逆に早稲田は(早稲田内の問題もあるにしても),対戦相手からしても「よくわかっている」チームとも言える。
観ている側の思い込みが通用しないからこそ,春季リーグは楽しい。