十月花形歌舞伎「GOEMON」石川五右衛門
立て続けに大枚叩いて財布が涼しい十月,芸術の秋,文化の秋,強化月間。
主演は愛之助丈で,前週ぐらいの「チューボーですよ!」に出演の折の公演PRにまんまと乗せられた。テレビの力は今時でもやはり偉大だと思う。
目当ての一つは中村壱太郎丈。着物でフラメンコを踊るという,ナンジャソレが気になった。夏に「君の名は。」を観たとき,エンドロールにクレジットされていて(巫女舞振付),そういえば最近どうしているのだろうと気になっていたところ。
フラメンコすごかったです。ほんとに着物でフラメンコだった。足袋裸足。
それから,今井翼さんが出演されていて,霧隠才蔵との二役。なんだろね,オーラ半端ない。歌舞伎らしいほうの霧隠才蔵役も(そりゃ専従の歌舞伎役者さんと比べると歌舞伎の型とかお約束とかにどっぷりではないところが見えるにしても)なかなかどうして。
話そのものは,いささかB級感が否めないナンセンス,というか。例によって広げた風呂敷を全くたたまなかったので,大詰めが「第1部終了」的な「え,ここで終わり?」だったので物語としては消化不良感もある,が,そのへんがまさに歌舞伎ぽいとも言えるのかも。
1階のいちばん後ろで観たんだけど,宙乗りがあるし2階も広く使っていたから,2階のほうが楽しめたかも。事前リサーチは大事。