BUCK-TICK TOUR2016「アトム 未来派 No.9」


中野サンプラザ


平日都会で6時半開演は無理ですわ。


12分ぐらい遅れで着いたら,間に合いませんでした。


オープニングの間に入れてもらえるかしらと一縷の望みを抱いていたものの入れてもらえず,係員は「5分ぐらい」とか言っていたけど,オープニング終わったらすぐに1曲目なので,1曲目が終わるまで入れない。


ま,しゃあないですわね。午後休取るべきだった。


櫻井さんの衣装がくるみコスじゃないほう,今井さんも市川とは違うお衣装だった。


本編最後の「愛の葬列」を聴いていて,あまりいい言い方じゃないかもしれんのだけど,技術的に優れたほかの演奏家による演奏でも聴いてみたいと感じた。


けして曲に技術が追いついていないといった類いのネガティブな意味ではなくて(櫻井氏の歌が素晴らしい。だからこそ),せっかく良い曲なんだからほかの多くのプロたちのそれぞれの演奏を聴いてみたい,と。トリビュート的な。


バンドと曲が不可分なのがあの界隈の大前提なんだけど,オリジナルはオリジナルであってそれが絶対で一番,とも思うけれども,あまりに曲が凄いから。つまり,曲がバンドの演奏力を超越したところにあるように感じた。


たとえば「無題」ではそう思ったことはない。「無題」はライブで聴くことで凄みを増す(CDで聴くのと違う)曲で,演奏する度に異なる映像の演出だとか前後の曲との兼ね合いだとかで新しい発見があり,そしていつだって唸るしかない。アルバムツアーのあとも演奏機会が多いことがすごく嬉しい名曲だけど,あれは,あのバンドと(というか,櫻井さんと)不可分だと思う。


「愛の葬列」もテイスト(というかスタンス?)は「無題」と似ているようであり,曲調も歌詞も異なるものながら櫻井色の濃厚な世界である点で同じカテゴリに入るんだけど,「愛の葬列」は「無題」からさらに一つ高いところに行ったのかな。ひとりのボーカリストを離れて曲として昇華しているというかね。楽曲単体での完成度がとても高いと思う。


アンコール1のキラメキ,誤解,無題の流れが良い。


アンコール2,ロマンスと……何だったかなあ(すぐに忘れてしまう)。「天使は誰だ」だったかな。本編の終盤とアンコ1が重め(というのも違うんだけど)で,オーラスの「NEW WORLD」もミディアムナンバーなので,アンコ2で少し弾けられるといいな,とは。