2017年度関東大学春季リーグ男子1部・11日目(最終日)


日本体育大学横浜健志台キャンパス


安定の遅刻です。朝9時すぎにはまだ御殿場にいた。会場が湘南校舎だったら余裕だったのにと思いながら御殿場線小田急線を乗り継いでたらたら移動。

国士舘2-3専修大(25-18 23-25 22-25 25-14 13-15)


Ks)43松川 37熊切 1工藤 30川崎 40金子 20笠利 L39柳


S)1小森 12畑中 20久保 19東 11柏田 7為我井 L2平原/4井上


負けた方が入れ替え戦。わかりやすい入れ替え戦回避直接対決。セットカウント1-1になったころに到着。


さる筋の手集計によると,小森のサーブ受数は圧巻の300本超え。みんな,下手じゃない小森を狙うってどういうことなの。サーブでつぶしておいて打たせたくないの? それとも小森が異常に守備範囲広いの? たしかに専修が試合しているコートを見るとたいてい小森がレシーブしてた。


専修2人の1年生がかわいい春リーグだった。最後決めたのは東だったかな。ムラっけの強い久保に比べると安定感もあって,そこそこはしゃいで盛り上げようともしている。来年以降小森ルート(藤中→小森と続いてるやつ)を歩まないか,それが気がかり。


一方の国士舘はほとんどちゃんと見ないままだった。GW前後でけっこう大きくかわったし。


どちらに転ぶかわからないフルセットゲーム。9-10と先に10点にのせたのはコクシ,そのあと,工藤サーブのローテで10-13までいった。


久保のスパイクが決まって専修11点目,の場面で(それより前のプレーか得点のスパイクかわからんが)ボールがアンテナに当たったの当たってないので判定が揉めたのだが,結局専修の得点になった。この1点が勝敗を分けた。


専修久保のサーブで崩し,ブロックにかけたりミスを誘ったりして4連続得点。最後はサービスエースだった。


4年の秋をどちらで迎えるか,という点で春の終わりの入れ替え戦はたいへんしんどい。15春の入れ替え戦で落ちて以来入れ替え戦にもあと一歩及ばなかった慶應がようやく切符を手にして二子玉決戦。

東京学芸3-0中央学院(25-18 25-14 25-13)


第3セットの途中からだったのでよくわからないのだが,中院は山田が出ていなかった。し,リベロも今までとはちがっていた。おろおろしていたのでローテーションぜんぜん読めなかった(おろおろしているうちに試合が終わったとも言う)。とくにレセプション側で目玉を読み取れなくて。


なのでいろいろあやしい↓


Tg)18内田 1高澤 17東 9須貝 26吉田(23) 3小野 L21瀬戸山/29


Cg)23山本 29栗原 34平田 7寺尾 13澤 35成田 L22塚本


学芸はリーグ後半ちょいちょいアウトしていた須貝が戻っていて,今季の学芸の躍進がまぐれではないことを,この試合のこの点差で改めて感じた。ぜんぜん勝負になってない感じで。


中院は選手個々は好きな選手も少なくないけど,どうも「チーム」感が薄い印象がぬぐえない。入れ替え戦は駒澤と。駒,ちらっと見たけど予想はつかない。勝ち癖がついてないことや会場が駒澤ホームことを考えると,中院の分が悪いようにも思う。山田次第かなあ。戸嵜を1部で見たい気持ちも小さくないので,ここの入れ替え戦は地蔵の構え。


学芸は内田離脱の週に苦戦した影響もあってセット率が伸びず5位に終わったが,勝敗だけで言えば2番手。これで昨秋11位だったんだぜ。いれかわった選手に劇的なドーピング感(チート感?)もないなかで,なにがどうなってここまで伸ばせたのか。ぜひ高橋監督なり高澤主将なりに話を伺いたい案件である。ほんとうに。誰かインタビューして。

日体大3-0順天堂(25-21 25-15 25-16)


Ns)22河東 20仲本 18西 16高梨 11津田 8矢貫 L29西村/28小川


J)10関本 8片寄 5荻原 1吉野 15中村 29小野 L20角/12松永


順大10位。トーナメントを除くと,自分が把握している中で最低順位なので,ここまで下がったのは久しぶりと思われる。4年生怪我しすぎ的案件と思われるので,東日本インカレで待ってる。


日体大は,春の6位は定位置感(去年は2位なので事実と異なるのだけれど,なぜかそういう感覚)。去年の4年が3人抜けて,新チームをいろいろしていたように見えた春だった。特に仲本の対角。この試合は最後ちょろっと(開幕スタメンだった)藤原が出ていた。リベロも1年生だし(スイッチしたりしなかったり)けんゆうも2年なので,バランスを見れば津田はアリだけど,前衛に上がったときが(ブロックが)しんどい印象。セッターも小さいだけに。

日本大3-1明治大(30-28 25-20 19-25 25-22)


Nu)11菅原 15岩下 16高 2郡 6上阪 26貝原 L22新山


M)26上林 1加藤 21松田 15米山 12飯田 8矢澤 L13小川


勝った方が7位負けた方が8位という対戦で,12チームという大所帯リーグにおける(観ている側の)中だるみ感がいささか。いや,わたしが疲れていただけなのですが。


明治の加藤の対角に飯田。


日大は小田がいなかった。4年生的事由だろうか。

中央大3-1東海大(22-25 25-18 25-18 25-18)


Cu)25中野 3平田 12谷口 4武智 18水野 17牧山 L9柳田


To)2宮原 1小野寺 30新井 25伊藤 12佐藤 7龍 L29外崎


なんとびっくり,MBに佐藤。神谷はベンチアウト(表彰式にはいた)。そしてこれが面白かった。MB多用派セッター龍一誠×もともとサイドの左打ち佐藤。ホイホイすぎる。


第1セットはB1ぐらいの(Cクイック?Dクイック?)スパイクがひょいひょい決まって,小野寺そこそこ,あとは新井。みたいな。良い感じで東海大がセットを取り,少し前に早稲田が第1セットを落としていたので,その時点で東海大の優勝が決まった。


しかし,セットスポーツの怖さよ。そこからが,まったくなんとも後味のよろしくない,優勝に華を添えない試合となった。


第2セット以降中大が盛り返してきた。サーブで崩し,スパイクをワンタッチにかけて,後ろでカバーして,決める。平田のサーブが効果的だった。そして,いつも思うのだけれど,武智の頼もしさは素晴らしい。今リーグ,競ってる(場合によってはビハインドの)20点以降の武智のサーブローテというのは,中大において一つの武器で,たいていここでがっと集中してセットを取ってきた。


いつもうまくいくわけじゃない。良い具合にサーブ順が回ってこないこともあるし,1ラリーで終わることもある。すんなり勝てない試合を積み重ねていたがゆえの,最終日を前に「たとえ勝って他チームと勝敗で並んでも優勝はできないセット率」が確定していた。わたしは,いささか残念属性を備えているところも含めて武智が好きなんだけど,贔屓チームの選手だったときにあれをどう見るのかは,わからない。


一方の東海大は,どことなくばらばらしていた。優勝が決まったからぐだったという風でもなく,コートの中で懸命に足掻いている(けれどうまくまわらない)様子が感じ取れるからこそ,しんどかった。この試合に関して言えば中大が良くなったといったほうが近いのだけれど,東海大にとっては,優勝こそしたものの今後に向けてダメな部分が露呈した課題の残る最終戦だった,と感じた。


中大,武智はそれとして,GW明けのウィズアウト大竹(&石川)週に投下されたところの1年生の中野がいい。今のところ,1年坊主フィルタもあいまって,勢いの良さとパワフルさと元気さが魅力の(「ハイキュー!!」田中みたいな)イメージで見ていて楽しいのだけれど,そのぱっと見のイメージに惑わされずにちゃんと見ると違う評価になりそうな,そういう意味でも気になる選手。


惜しむらくは,自分が中大を落ち着いてちゃんと見ることがあまりないことだよ。(優先度低め)


少なくとも最終日の東海大のブロックはほとんど機能しているように見えなかった。後ろから見ていて,なんていうか,ザルかった。ブロック利用されてブロックアウトを取られ,あるいは横をクロスで抜かれる。そうかと思えば2枚の間抜かれて後ろに誰もいない。水野には面白いように決められる(第1セットで東海大のMBの攻撃が決まっていたのと裏返しのように)。


スパイカーの調子が凄く悪かったわけでもなく(凄く良かったわけでもなく)。


新井は,今年の新人賞オッズ単勝1.1倍だろうとの予想通り新人賞を取り,東海大からの新人賞は2009年の星野以来でめでたいことではあるし先が楽しみではあるのだけれど,この先,特に小野寺・神谷の抜ける来年以降「エース新井頼み」のチームになって欲しくはないなあと。これは自分の好みの問題。

早稲田2-3筑波大(23-25 25-23 25-18 21-25 17-19)


W)10小林 9藤中 13武藤 1喜入 4加賀 2山崎 L14堀江


Ts)8酒井 17小澤 7樋口 1小池 23坂下 13田城 L15高橋結


ほぼ隣と同時進行だったので,第4セットまではぶーぶー文句を言いながらも東海-中大のほうを主に見ていた。試合後じゃっかんささくれだっていた心が,こちらの終盤で救われた。


両チーム,監督が東アジア地区選手権大会のため不在(監督席があいている)。筑波は中根が監督モードでコート上は酒井。早稲田側はコーチの市川や伊東が実質差配しつつ,という様子だった。


終戦にふさわしい接戦で,両者譲らぬ熱戦だった。第5セット筑波リードで進むなか,13-14から喜入のノータッチエースで早稲田がデュースに持ち込んだときは痺れたし,流れは早稲田にあると感じた。


最後は樋口が藤中をブロック。もう少しこの試合が続いてほしいと名残惜しい春の終わりだった。

最終順位


  1. 東海大学 9勝2敗|2.727|1.106
  2. 中央大学 9勝2敗|1.647|1.082
  3. 早稲田大学 8勝3敗|2.154|1.122
  4. 筑波大学 8勝3敗|1.857|1.076
  5. 東京学芸大学 8勝3敗|1.611|1.066
  6. 日本体育大学 6勝5敗|1.316|1.072
  7. 日本大学 5勝6敗|0.913|0.992
  8. 明治大学 4勝7敗|0.708|0.963
  9. 専修大学 3勝8敗|0.481|0.906
  10. 順天堂大学 3勝8敗|0.444|0.883
  11. 国士舘大学 2勝9敗|0.517|0.925
  12. 中央学院大学 1勝10敗|0.267|0.821

個人賞,のまえに「将来の全日本を探そう! FUTURE 6.」


という企画が行われていました。抽選5名に秋リーグ全試合招待(22000円相当)+選出6人との記念撮影という超豪華賞品が当たる観客投票企画。


1回の応募は3人。将来の全日本に推薦したい選手,なってほしい選手を投票。投票期間はリーグ終盤3試合。来場時1票のみ有効。


なお,最後の試合は第1試合終了後で締めたので投票しそびれました。外れましたが。そして,投票した選手が入ったような入ってないような,なのですが。


有効投票数や得票数は不明。発表は多い順かな。

個人賞


  • 優勝監督賞:東海大学 小澤翔
  • ベストスコアラー賞:日本大#2郡浩也(244)/次点 東京学芸#9須貝祐介(219)
  • スパイク賞:筑波大#7樋口裕希(58.0%)/次点 日体大#18西知恕*1(57.4%)
  • ブロック賞:東京学芸#3小野遥輝(0.87本/S)/次点 専修大#11柏田樹(0.85本/S)
  • サーブ賞:順天堂#5荻原泰*2(16.3%)/次点 順天堂#28鳥原大地*3(15.9%)
  • サーブレシーブ賞:日本大#22新山駿(75.7%)/次点 東海大#29外崎航平(74.2%)
  • レシーブ賞:早稲田#9藤中優斗
  • セッター賞:東京学芸#18内田泰基
  • リベロ賞:東海大#29外崎航平
  • 新人賞:東海大#30新井雄大
  • 敢闘賞:中央大#4武智洸史
  • ベストオブサポート賞:筑波大学
  • 会長特別賞:東海大#1小野寺太志
  • 最優秀選手賞:東海大#1小野寺太志

おまけ


星取表


0521星取表


グラフ


0521順位の推移


凡例の順大と専修が逆ですが。


日程別勝敗


0521日程別勝敗

*1:ちひろ

*2:ゆたか

*3:りく