団菊祭五月大歌舞伎・昼の部(魚屋宗五郎)・ほか。


家のメンテナンスで午前中自宅待機。お昼に終わって,さあどうしよう。9人制@宇都宮は遠すぎる。


早く終われば入れ替え戦に行こう,とあらかじめ考えていた。しかし,二子玉の入れ替え戦は男子1ー2部の2試合のみで,どうやら進行が早そう,よほどメンテが早く終わらなければ間に合いそうにない。


そこまで来たところで,心はほぼ,東銀座で決まっていた。「浅草祭」は3度観たから,もう一度「対面」を観て見納めをしよう,と。千秋楽だから早くから並ばねばならなそうだと憂鬱だったが,ありがたいことにつきあってくれる人がいた。


2時発売開始のところに12時半着だったかな。その時点で「対面」待ちはほんの数組。むしろ,2時開演の「魚屋宗五郎」の幕見チケットの発売さえもまだ,だった。立ち見になるけどまだ大丈夫そうとのことで,その場で魚屋宗五郎に切り替えた。


つきあってくれたU氏はこれが歌舞伎初見物だったそうな。初めての人に,ふつうに想像する「歌舞伎っぽい」要素が何もない生世話を見せたことについて,今も幾ばくかの後悔の念が消えない。


外国人観光客も例によっていたけど,宗五郎はどうだろう。「カブキ」を観た感じはしない。一方,宗五郎には江戸時代の庶民の暮らし(習慣)が描かれていて,わたしは世話物のそういうところが大好きだ。たとえば,今日はお見送りはしちゃだめだ,とか。


菊五郎劇団お家芸のアンサンブルの妙は,安心しておすすめできる。クオリティの高さは間違いない。権十郎の三吉がいい(脇役大切!)。菊五郎の宗五郎はもう本人にしか見えないはまり方だし,時蔵さんの古女房ぶりも半端ない。そして梅枝がかわいい。


お殿様(?)はかなりダメでひどいやつで,例によってこの時代のこの感覚ぜんぜん共感できないわー,とくさせるところも含めて,世話物は楽しい。


そのあと新宿に移動して,新宿ルミネのルミネtheよしもと。4時からの回。なんばの花月で観たのとはまた違って,あちらがべたべたの古き良きなら,こちらは今時風というか。新宿風。テレビによく出ている有名なお笑いコンビが出てくると,「うおお,ホンモノや!」ってなる。すごいすごい。新喜劇とは名乗れないらしいコントも面白かった。


お笑いの素養があまりないので,考え込んでしまうところもあるんだけど。面白かったし笑ったけども。


ひとしきり笑ってお腹を空かせたところで,西武新宿近くで焼肉。


コムサカフェでお茶。


解散。充実した休日でした。