二月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座


歌舞伎座百三十年


松本幸四郎改め二代目松本白鸚


市川染五郎改め十代目松本幸四郎


松本金太郎改め八代目市川染五郎


襲名披露


てんこ盛り。


1等2まんえん……襲名に弱い。

熊谷陣屋


幸四郎の熊谷陣屋。一昨年の芝翫襲名披露のときに新芝翫*1芝翫型でやります,というのを言っていて,筋書きにも書かれていた。今回は団十郎型。


観た物を覚えておくのが苦手なので具体的には何一つ覚えていなかったのだけれど,ところどころで「お,なんか違うな」と感じることがあって,人の記憶って(うまく引き出せないだけで)侮れない。

芝居前


襲名披露狂言も二月目なので,趣向つきの芝居前。メタ芝居。劇中口上の体での口上。名だたるメンバーがずらりと両花道に並ぶ。一階席はさぞ壮観だったことだろう。今月は歌舞伎座新開場以来二番目に出演俳優が多いそうな。


染五郎の出の花道七三での,巷で美少年と言われているけれど云々,の下りが良かった。

七段目


見たことあるかなあ,初見かもなあ。由良之助が新白鸚,力弥を新染五郎。今月は平右衛門・お軽の配役が偶数日と奇数日で,異なる。奇数日だったので,片岡仁左衛門坂東玉三郎の息の合ったコンビ。凄い……。すごかった。


突っ込みどころは当然あるのだけれど,名作だと思った。芝居としてとても良くできている,というと陳腐になるけれど。


偶数日の海老蔵菊之助バージョンも見たいと思いつつ,最後の演目なので超がんばれば幕見できるんじゃね,と気づきつつ,実行しないまま千秋楽を迎えるんだろうなあ。むぅ。

自分のおべべなど。


夜の部で日中予定もなかった(F6とのハシゴは自重した)ので,ものすごく,ほんとうにものすごく久しぶりに,着物に袖を通した。青地に飛び柄の小紋は,ほんのり花菱風味。帯は川島織物だったかなんだったか(忘れた)の九寸名古屋。去年の秋に買ったカレンブロッソのお草履もデビュー。


久しぶりすぎて半襟つけるのにも難儀するし,衣紋は抜けないし,着丈は短いし,帯もあれだし。コートを着てしまえばどうにかなる(なっていない)。


着物デートで楽しかった。えへへ。

*1:つい「橋之助」と言いそうになる。