襲名(のセミナーというかイベントというか)
都心も都心,日比谷とか丸の内とか,そういうアウェイ感に溢れた地名のところで,歌舞伎の襲名についての無料セミナー(?)を聞いてきた。人の紹介で乗り込んだので詳細不明(ぉぃ)
ちょうど歌舞伎座の「二月大歌舞伎」で高麗屋三代襲名披露興行が行われているので,自然その話が中心になる。一昨日観た物の解説が聞けて有りがたい。順序が逆ならもっとよかった。
襲名とはなんぞや,という話で,講師2人のかけあいで進行。やや脱線しつつの約1時間。
改名じゃないよ,とか,お家芸があることそれを継いでいくこと,一方で,それ(まさに「十八番」)だけとは違う当代ならではの色を出したい決意表明が襲名興行の狂言には見えるよ,といったあたり。
幸四郎の今月夜の部の一條大蔵とか。
色んな話が聞けたのに,覚えていない。もっとちゃんとメモを取っておけば良かった。無念。記憶の新しいうちに書くつもりだった。今のわたしにそんなことはどだい無理だった。
最後に,質問で出た高麗屋以外の家の芸的なものでのおすすめ,みたいなのの回答として,
おくだ健太郎氏は三月国立劇場の「髪結新三」。菊五郎のはまり役を,菊之助が初役でつとめる。
もうお一人のおすすめは,坂田藤十郎の少女役。「恋飛脚大和往来」の梅川とか。ちなみに三月,こちらは歌舞伎座夜の部で,藤十郎の孫の壱太郎が踊る「滝の白糸」もおすすめされた。
なんてツボをついてくるセレクトなんだ。