2018年度関東大学春季リーグ男子1部・3日目


小田原アリーナ(男女1部共催)


共催,華やかで楽しい。ただ,入場料が男子1部基準(一般2000円)になってしまうのは難。ふだん幾らか知らないのだけれど(昔は500円だったような)。


コート割りは,手前から女子AB男子AB。天井がかまぼこ型なので,コート上の明るさがコートによってちがう。照明は絞り気味で,少々暗め。端のコート(男子B)はまあまあ明るかったし,コート内でもムラがあるのが味になっていた。プレーのしやすさはわからん。


2階の周囲は壁じゃなくて硝子張りになっていて,眺めが良く自然光が明るい体育館。ブラインドをおろすので暗くなっちゃうんだよね。残念だがこればかりはしかたない。

日本大1-3国士舘(29-31 23-25 25-16 18-25)


日本大:WS4小笠原 S27谷越 MB10松村 WS45下田(44関根) OP41高橋 MB9高 L15新山


国士舘:WS15熊切 MB18金子 OP16山崎(50藤春) WS1笠利 MB29澤口 S48大洞(20松川) L17柳/2野島


第1セットから白熱,長引きそうな気配が漂う中で国士舘が2セット連取。なんだかんだでストレートかしら,という予想を裏切る第3セット(何が起きた)。


国士舘は先週も少し出ていたセッター1年の大洞(東洋高)がスタメン。OP先週2試合出ていた藤春ではなく山崎だった(藤春も途中ちょこっと出ていた様子)。


日大のWSはこちらも初日に少し出ていた1年の下田(富山一高)。


下田の得点時のガッツポと笑顔が素敵,何よりスパイクフォームが理想型。サーブも良いけれど,バックライトからのアタックが,いつか綺麗に撮りたい背中。


日大は高さがあって攻撃力はある反面(去年までもそうなのだけれども),フロアディフェンスに難がある。攻撃の荒っぽさは国士舘にもあるものの,レシーブ力で差がついた印象を受けた。ブロックの裏にプッシュで落とされる場面が目についた第1セット。


国士舘は,笠利は頼もしいし熊切がとても素敵に決めているものの,どうしても笠利熊切頼みの傾向は見られる。


日大松村


日大下田

早稲田3-0慶應義塾(25-19 25-9 27-25)


早稲田:S2小林 WS1藤中 MB8武藤 OP15宮浦 WS3鵜野 MB14村山 L22北川


慶應義塾:WS23小出(3岩本) MB19樫村 OP8富澤 WS12マルキ MB17清水 S18吉田 L25永田


早慶戦,だったのだが,早稲田が強かった。第2セットはびっくりするような点差になり,20点をこえたところ(21点目が入った頃)に早稲田はメンバーをばっさり入れ替えた。残ったのが鵜野と(その前にピンサが出てたのかな)村山だけ。公式戦のリーグの試合中にこれをされるのは厳しい。


早稲田,第3セットのスタートはメンバーを戻していたので,最終セットもつれたのはメンバー落としていたからではなく,慶應が良かった。と,思う。第3セットの慶應が良かったというよりもそれまでの慶應がだめすぎた。富澤マルキ吉田のサーブで崩してブレイクしたいところでのサーブミスが多くて,もったいなかった。スパイクの威力もいまひとつ。スパイクに関しては相手のあることでそれだけ早稲田が巧くやっていたんだろうが,サーブがなー。もったいなかったなー。


藤中主将がたいへん主将らしい。髪型や顔立ちが大人っぽくなったりコートに入ってくる1年生に声をかけたりというのももちろんあるが,本人が(わせすぽだったかで)述べていたように,決定率が上がって,得点を取るほうでも活躍している様子も主将らしい。かっこいい。今まで(最上級生でなかったこともあって)「弟のほう」という感覚をずっともっていたけれど,チームでいちばんおにいさんなのよねえ,としみじみ。実弟も(2部だけど)入ったし。


早稲田藤中


早稲田藤中

筑波大3-0東京学芸(25-21 25-17 25-16)


筑波:WS14坂下 MB11高橋 OP13吉田 WS8小澤 MB1樋口 S5酒井 L9高橋結/12山口


東京学芸:S30森本 WS23吉田(18濱田) MB17東 OP3須貝 WS1杉山 MB4岡田 L11瀬戸山


学芸は先週足をいためていた内田と村岡ベンチアウト。試合前の練習から森本1人であげていた。がん……ばれ……


筑波大のストレート勝ち。さすがにこの状況は学芸がしんどそうなので何とも言えない。GWあけにでも戻ってこられるといいのだけれども。


筑波,グレーユニだった。こちらが1stだろうか。樋口のアームカバー(?)が長いので,長袖に見える。

日体大3-0駒澤大(25-17 25-17 25-21)


日体大:S10道井 WS20西村 MB26山本 OP4鎌田 WS1高梨 MB9西 L23市川


駒澤:WS11谷平 MB18山田 OP13齋藤(14橋本) WS19森田 MB23谷崎 S2丸山航(33丸山正) L4宮崎/22山根


せっせと心ひそかに駒澤を応援するも,隣の筑波-学芸と同様に,ちょいと歯が立たないというか,攻略の糸口が見えないというか,地力の差が見えるというか。はい。うーむ。サイドに入っている森田は爽やかで素敵だと思う。対角の谷平は(贔屓の引き倒しで)もっとデキル選手だと勝手に思っているのでこの春は少々歯がゆい。とはいえ,選手個々をみてもチームとしても,今日特別凄く悪かった,という感じはなくて(途中で下がった齋藤はたしかに今日は本調子ではなかったか,結果論だが),それゆえの,うーむ。


日体大は,強いていえば西村だけちっこいのだが,その西村を狙って打つとワンチを取られたりキルブロックをされたり。西村は冬を経てさらにうまくなっている。チームとしての繋ぎの良さもさすが日体。


不思議だったのは,駒澤がサーブで高梨をあまり狙っていなかった。リベロの市川は,レセプションが不安定な場面もあるので(ディグやラリー中の動きやトスは良いのでトータルとしてはうまいリベロだなーとおもって見ている),そこを崩すのはアリと思うが,過去2試合でサーブレシーブ成功率が一番低いのは高梨だし,仮に高梨にきれいに返されたとしてもプレッシャーはかけておきたいところじゃなかろうか。素人考えですがね。あんまり真ん中で受けないようにしてるのかなー。いや,でも,ローテーションだから逃げられないような。日体大は少々乱れたところで鎌田と高梨がフリーになるとどうせブロックは絞りきれない。まして西村後衛のときに西村に拾わせるのは,よくわからんかった。


そんなあれこれとは別の軸で,個人的には,わーい山口対決わーい宇部商対高川と喜んでいた。学年も学校も違うけど。良い具合にマッチアップして,サーブ-レセプションも多かったしブロックもしたりされたりしたし,試合終了後の握手もそこの2人だった。によによ。


駒澤谷平

明治大2-3順天堂(26-24 24-26 16-25 25-22 11-15)


順天堂:S23小野 WS5浅田 MB21タナカ OP28岡本 WS2関本 MB9中村 L14角/31高橋


明治:WS11鎌田 MB12古川(14松田) OP15池田(16島) WS20瀧田(13小松/23松本) MB21三輪 S19上林(10鈴木) L1小川


長い試合になりそうと思ったらほんとに長かった。どちらのチームも試合中に調子があがったり下がったりする傾向が,ある。気がする。


どちらが勝ってもおかしくない試合で,明治は対順大は相性があまり良くないわりに粘ったと思うが,岡本の足がつりかけていたからじゃないかという気もしないでもない。今日は池田に最後までブレーキがかかっていたのがしんどかった。途中でセッターをかえたのも狙いはそこ(上林と池田があわなかった)かな,と思ってみていた。


最後はローテーションの運があったとも言えるしなかったとも言える。6-8でコートチェンジして,7-9からかな,鎌田のサーブローテ(順大S1レセプション)で連続ブレイクして11-10になったのは運があったほう,そこから順大が浅田サーブのローテで再逆転されて試合を落としたのがなかったほう。S6は一般的に悪いローテじゃないけど,そのちょっと前に3本ぐらい続けて池田にあげてなかなか決まらなくて使いづらくなっていて,前衛MBが松田で(悪いわけじゃないけど三輪ほど無茶ぶりしてない),サーブで崩されて前衛レフトに上げるしかなくて,からの2連続シャットだから,どうもなあ。なんとかやりようはあったろうに,と思ってしまうから,それが相性なんだろうな。エアポケットに落ちたみたいな,13点目のノータッチエースとか,ね。


明治,後半の対戦カードが厳しいので勝ちたかったなー,と,思うのだけれど。試行錯誤の春,かしら。3試合目にしてP5のWSスタメンは3人目。狙いはわかる,と思っていたしわりとうまく回っていたが,途中(3セット目がぐだったときあたりか)から交替した。P3のMBもスタメンは先の試合に続いて古川だったが,交替が松田で,ここも3人目。ポジション5のWSは固定できていないのか,ゆくゆく固定させるつもりでいろいろやってみようとしているのか。どうなんだ。


上林の三輪へのトスは日々改善されてきた,と思う。合わないこともあるんだけど,打数も多いし,合う本数が増えてきた。仲良しっぽいので仲良くやって
新人賞を狙ってほしい。

中央大3-1東海大(25-15 22-25 25-20 25-19)


中央:WS9富田 MB18梅本 OP6谷口 WS17都築 MB12水野 S11牧山 L1柳田


東海:WS15島田 MB2佐藤 OP19新井 WS12山崎 MB3木本(31米村) S1永露 L18外崎


3日目で当たると思っていなくて(実に順当に予定通りの対戦カードですよ),ちょっとびっくりしたのが正直な気持ち。東海大の7位がここでもじわっと。


10年ぐらい前のイメージを引きずっているので「このカードが3日目に」と思うけれど,前季4位と前季7位の対戦であるのが今年の事実で,試合展開もそれ相応のものだった。うむ。新井にのっかりすぎだし新井エンジン温めるのに時間かかりそうなタイプだし。島田はえらい。そして,第3セット途中から入ったMBの米村(東海大札幌高)もがんばっていた。


中大の谷口(ゲームキャプテン)と東海大の永露が東福岡高の同期で主将のおしごと。試合前の握手とコイントスを見逃したのが悔やまれる。しかし,この試合お互い意識してか少々(双方のチームも)ヒートアップしており,2人揃って主審に呼びつけられる光景もみられた。


中大をカリカリさせたらワンチャンあるかも,とも思っていたが,カリカリしてもそこまでには至らない。


梅本は,中大っぽいMBだなーと思う。どこがとは言えないがどことなく。


中央-東海