第67回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会4/30(月)大会1日目


丸善インテックアリーナ(大阪市中央体育館*1


始まりました。今年は4/30始まりで5/5が最終日。連休最終日を1日残す形。全日本男子は直前まで合宿をしていましたが,べつだん欠席ということもなく。たぶん(よくわかっていない)。


その替わりというか何というか,今大会は外国人選手のいないチームが多い。今季退団の選手が黒鷲旗を待たずに帰国している例などで,JT東レ,堺が外国人選手登録なし。豊田合成は,リーグ時のイゴールではなく,スウェーデンのグスタフソンが加わっている。


以下,いつものテンプレ。


  • チーム名の左右は電光掲示板準拠。
  • スタメンは,原則第1セット開始時の目玉。いわゆる1の位置から反時計回り。ただし,試合開始に間に合っていない場合は第2セットから推量していたりとけっこう適当。
  • 第1セットサービススタートチームが上。
  • リベロは,原則(ベンチ入りではなく)コートに立ったのを見た選手。ただし適当。
  • 交代選手は気づいた範囲,書きたい範囲のみ。
  • 大前提として,書き手の見た範囲で自分が興味を持っていることしか書いていません。
  • 誤りがあればコメント等でご指摘いただければ幸いです。*2

[A1]ジェイテクトSTINGS 3-2 早稲田大学(25-27 16-25 25-21 25-23 19-17)


ジェイテクト:7柳澤 4福山 16久保山 1カジスキ 2金丸 5清野 L12興梠*3


早稲田:2小林(18上條) 1藤中 8武藤(6宮下) 15宮浦(17中村) 3鵜野 14村山 L9堀江*4


〈メモらん〉


  • ジェイテクトのすためん。
    • 2s:8郡 4福山(9辰巳) 16久保山(3渡邉) 1カジスキ 2金丸 14西田 L12興梠
    • 3s-:16久保山 1カジスキ 2金丸 14西田 19浅野 4福山 L12興梠
  • 小林!!!!! めちゃめちゃかっこよかった。ノータッチエース2本,かな。サーブ,最後まで攻めていた。第1セットだったか,最後ブロックでセットを取ったとき,ほんとうに嬉しそうに振り向きざまにガッツポーズをしていて,いや,これはもう。
  • ジェイテクトにいるOBは,早稲田は(本間がいなかったので)福山だけだったけど,柳澤と渡邉峻が小林にとっては創造のせんぱいだった。
  • とちゅうから,OPが宮浦-西田になり,マッチアップ(というかローテーション)も同じになった。1学年違いの左打ちの大砲対決。ロマン。
  • 今日の西田はもう一つというか,少々物足りなかった。それでも西田のほうが一日の長というか1学年下なんだけどVリーガーの貫禄を感じた。とくに最終セットの最終局面で。宮浦のスパイクが拾われて,西田のスパイクが決まったときに。個人の対戦じゃないし要素はそれだけじゃないんだけど。
  • 第3セットの最後は西田のSP。
  • 第4セットも24点でサーブが回ってくる西田な。これでサービスエース決めたらすごいなー,と思ったけれど,こちらはサーブでは決まらなかった。
  • 第5セットのデュース,ジェイテクトアドバンテージで進む。ジェイテクトの(決まれば勝利となる)浅野のトランジションアタックを宮浦が止める。17-17。首の皮一枚でつながる。
  • 凌いで凌いで,金丸の浅めのサーブを藤中がちょっと取り損ねて,返しただけでも早稲田すげえな,って思ったけれど,最後もブロックにはあててブロックアウト,だったと思う。たしか。
  • 勝ちたかったよおおお,と,早稲田の身内でもファンでもないのに,おもった。悔しい。あとちょっとだったのに。でも,あとちょっとのところを譲ってくれないんだろうなあ。
  • 連戦だし,移動日なしだし。2セット先取したあとの3セット目から,雑というかなんとういうか,チーム全体でスパイクの精度が下がってきて,勝ち急いでいるというのとも違っていて,小林落ち着けって思ったけども,なんか,体力的なそれだったのか(若いけど),ジェイテクトが慣れてきたのか。長引くと地力勝負になるし。
  • でも,最終セットもデュースだったので。ほんとにちょっとだけの差だったので。ほんとうにいいチームで良い試合だったので。
  • 試合終了と同時に場内に沸いた大きな拍手に,だから,すぐに乗れなかった。「健闘」で済ませられなかった。
  • あしたも良い試合を,どうか。そして勝利を。

[B1]筑波大学 0-3 サントリーサンバーズ(20-25 21-25 18-25)


筑波大:14坂下 11郄橋瑞(19堀) 13吉田 8小澤 1樋口 5酒井(20阿部) L9郄橋結/12山口


サントリー:19栗山 12塩田(20米山) 4エスコバル 10藤中(11秦) 21小野 6岡本(17星谷) L1鶴田


〈メモらん〉


  • サントリーのすためん。
    • 2s:19栗山 12塩田 4エスコバル 10藤中 21小野(17星谷) 6岡本(7山本) L1鶴田
    • 3s:19栗山 12塩田 4エスコバル(6岡本) 10藤中(13松林) 17星谷 7山本(18小川) L1鶴田
  • 筑波,第1セットの途中でセッター阿部。1年生。第3週の春日部には行っていないし,土曜日も着いた頃には終わっていたので今季筑波をあまり見ていないのだが,ずっと酒井ひとりだと思っていたので,少々意外。ピンサの堀も1年生。あと,ちょこっと田城が出てた。
  • なにをもってベスメンというか問題は難しいので深入りしないが,サントリーはけっこうかためなメンバーで臨んだように見えた。天皇杯の記憶も新しい。
  • 筑波は,悪くは,なかった,と,思うのだけれど,そんなにめちゃめちゃいい,というほどでもなく。
  • 第2セットだったか第3セットだったか,終盤まで筑波リードで進んでいて,1セット取れるかしら,と淡い期待をしたものの,20点あたりからが厚い壁。

[A2]堺ブレイザーズ 3-1 大分三好ヴァイセアドラー(25-20 25-15 18-25 25-21)


堺:11伊藤 1松本 13松岡(8佐川) 9堤 21竹元 14山口(3宮原) L2井上


三好:2小松(22藤岡) 16濱本 18高山(12石橋) 14ヤカン 24米田 23藤田 L1矢野


〈メモらん〉


  • 「もし入れ替え戦があったなら」シリーズその1。昨季はぎりぎり6位滑り込み,今季は7位だったがリーグ再編で入れ替え戦がなかったので入れ替え戦を回避できた堺。さらに今大会はウォレスがおらず,今日は出耒田も千々木もベンチアウト,高野もベンチスタート。
  • に対して最初の2セットは歯が立たないように見える三好。来季のV1リーグに暗澹たる心持ちになった。
  • そんな失礼なことを思っているうちに第3セットを三好が取り返した。濱本のサーブがよく決まっていた(堤狙いだったかね)。米田はV1スケールでは小柄だが,V1での活躍を見てみたい。
  • 最後は,いつのまにか出ていた高野が決めた。
  • 三好は,辻口ツインズが揃ってレシーバー登録。第1セット,先に米田に後衛に下がったところで泰地を入れ,次に濱本が後衛に下がったところで智也を入れるという,記録員泣かせの演出。
  • 泰地は昨季はたぶんほとんど帯同していなかったと記憶しているので,久しぶりだった。9人制のEKGでは見てたかなー,という。

[B2]FC東京 3-2 富士通カワサキレッドスピリッツ(19-25 24-26 25-20 25-18 15-9)


東京:18栗山 6ペピチ 9手塚 29井上 16手原 14長友(28和中) L20山本


富士通:7加藤(10岡村) 1中川(4柳田) 11浅野 5横田(8後藤) 16新 14岩井(6小林) L12芳賀


〈メモらん〉


  • 「もし入れ替え戦があったなら」シリーズその2。富士通が2セット先取,からのFC東京の逆転勝ち。
  • ぐぬぬぬぬぬぬぬ。持久力が足りない。きがする。なんとなく。高さが下がっていってスパイクがアウトになりがち,というのは,Aコート第1試合でも見た。中川が持たない,が,柳田も交替で入って凌駕するほどのアレができぬ。しんどい。
  • 角くんがいつものアレをマスターして,アリーナの客席をのせていた。最初は岡村と一緒に,岡村がコートに立っているあいだは一人で。たいへん頼もしい。
  • 試合前のアップで,中川がペピチとネット越しに,ハイタッチ(背比べというか腕を伸ばした状態での高さ比べ)をしていた。隣はジェイテクト-早稲田の大熱戦である。笑わせないでほしい(褒めてる

[A3]東レアローズ 3-0 警視庁フォートファイターズ(25-10 25-21 25-13)


警視庁:2伊藤 6松本 4加藤 15河西 12小川功 22阿部 L19神谷


東レ:21藤井 10星野 3伏見 5米山 18鈴木 15李 L22井手


〈メモらん〉


  • 東レのすためん。
    • 2s:10星野(7峯村) 2郄橋 4佐野 11戸嵜 15李(17黒木) 21藤井 L22井手
    • 3s:7峯村 2郄橋 4佐野 11戸嵜 17黒木 21藤井(9阿部) L6渡辺
  • 警視庁のキャプテンは,今大会の登録から加藤。加藤が主将。いつまでも新人のような気持ちでいたが,もう主将だしけっこうな年数が経っていた。MBの加藤が,という流れで,ついつい頭の中で警視庁の加藤と富士通の加藤がまじる(面差しはちがうがどちらもがっしり系MB)。

  • 警視庁は,今大会の出場チームのなかでも,出場権を得たチームと今大会の出場選手との乖離が大きいほうだと思う。警視庁と中央大。早稲田はほとんどかわってないし,鎮西も近畿大も見知った名前が多かった。筑波大も去年の4年生が少なくなかった割にそこまで様変わりした印象がない。
  • 警視庁も,人数でいえばそれほどでないかもしれないが,キーマンがいない。
  • 実のところセッターの中道とリベロの石川は想定内だった。想定外は中村。ベンチ入りはしていたが出場しなかった。大事ないと良いのだが。
  • 限られた戦力のなかで,おそらく練習も十分でないだろうなかで,大変だろうとは思う,が,見ている側としてはなかなかしょっぱい。
  • 試合にならんのじゃないかという嫌な予感が的中した立ち上がりだった。
  • 東レは,OP米山でスタート。2セット目以降は佐野。3日目以降OPをどうするのかは気になるところ。
  • 余裕のある試合展開ということもあって,退団が決まっている佐野や黒木の引退試合(送別会)の様相を呈していて,切なくもあった。

[B3]JTサンダーズ 3-0 鎮西高等学校(25-15 25-19 25-17)


JT:1安永 9井上俊 24武智 2町野 16塚崎 18山本 L15唐川


鎮西:2日車 4谷 6松岡 3水町 1森 10前田 L12荒尾


〈メモらん〉


  • JT,井上3人が揃ってベンチ入り。3人井上をみるのもこれが最後である。寂しい。
  • JTのすためん。
    • 2s:1安永(19小野寺) 9井上俊(17金子) 24武智(8久原) 2町野 16塚崎(11安井) 18山本(6井上慎) L15唐川
    • 3s:17金子 8久原 19小野寺 11安井(23熊倉) 6井上慎 2町野 L15唐川
  • JT,なんだこれ。(しかしベゼラはベンチアウト)
  • お別れ会か。相手は高校生。こちらは引退選手なので,年齢層高め。町野ほぼフル出場。
  • 長年チームを支えてきた功労者である。泣きそうである。町野と言えば,折に触れてまだ新人か2年目かぐらいの年の黒鷲旗での(極めて個人的な)思い出がよみがえって,しんみりしてしまう。しょっちゅうどこかに書いてきたが,また今年もどこかに書くだろう。それも今年が最後だ。
  • でも,スタメンに武智が名を連ね,途中から金子と井上と,それから小野寺も出して,最後の最後は,熊倉だった。そういう世代交代を見せつけるような(まんなかを抜いたような今日のJT
  • 一方の鎮西。水町が2年生で主将,ということだろうか。鍬田(現中央大)との二枚看板ではなくなったが,鍬田のところ(仮)に入った1年生の日車が,1か月前まで中学生だったとは思えぬパワフルさで,楽しかった。
  • 水町も,がっつり打ちつつレセプションにもがっつり入っていて,たいへん将来が楽しみな選手。春高のときに比べて,フレッシュさがないというか……ええと,大人の階段を上っているようにも見えた。

[A4]中央大学 0-3 豊田合成トレフェルサ(19-25 18-25 22-25)


中央大:9富田 18梅本 6谷口(3s10鈴木) 17都築 12水野(3s16平井) 11牧山 L1柳田


合成:9高橋 23グスタフソン 13岡本 2山近 4内山 1山田 L20川口


〈メモらん〉


  • 外で油を売っていたら始まっていたでござる。
  • 今大会不出場選手が多い合成。登録はされておりパンフレットには載っているが,事前にチームから欠場の発表があったのが,椿山,白岩,傳田。そして,新人の神谷が研修。
  • ふしぎなスタメン。
  • 一方の中央大。土曜日に日体大をちぎって投げ,日曜日に早稲田にこてんぱんにやられている,調子の上がり下がりがよくわからん中大。
  • スタメン固定しているチームなので,第3セットスタメンをかえてきて驚いた。せっかくだから,ということかしら,と思いつつ。

[B4]パナソニックパンサーズ 3-1 近畿大学(25-19 22-25 25-12 25-18)


近畿大:9中野 14米澤 11川口 13小林 19東野 2庄司 L20森


パナ:18合田(4大竹) 5渡邉 6白澤 11池田(2深津) 13クビアク 3山添 L16伊賀


〈メモらん〉


  • 外で油を売っていたら始まっていたでござる。
  • ぱなのすためん。
    • 2s:18合田(4大竹) 7久原 3山添 11池田(2深津) 5渡邉 21兒玉 L16伊賀
    • 3s-:3山添 2深津 7久原 21兒玉 4大竹 5渡邉 L16伊賀
  • コート入りのとき,鎮西の水町がクビアクに寄ってって握手してたのがかわいかったです。
  • あと,最後のセットでクビアクがモッパーやっていた。大物過ぎる。
  • 近大,セッターは1回生(開智)そのほかは去年と同じ顔ぶれ。交替で中川も出ていた。
  • 小林のキャプテンマーク。そうよね,そうよね,と思いつつ。
  • 東野って東野(トヨタ自動車のセッター)の弟だっけ,ポジションも違うし背格好も顔もさほど似ていないよなー,と思って,去年も同じことを同じ大会で思ったことを思いだした。
  • パナが,なんともなんとも,というアレでそれで
  • 小林は名前の通り空を跳ぶよねえ。惚れ惚れする。

試合後のサインボール


試合後には,勝敗にかかわらず各チーム2個のミニボール(プラスチックのカラフルなアレ)が渡され,サインを入れてスタンドに投げる。何年か前にクロッキーのぬいぐるみだったやつ。


誰が書くかはチームで決めてるのかな。わからんかったが,まとめてみた。


教えてくださった方々に多謝。


  • ジェイテクト:カジスキ,西田
  • 早稲田:堀江,宮浦
  • 筑波大:樋口,小澤
  • サントリー:藤中,栗山
  • 堺:堤,山口
  • 大分三好:矢野,濱本
  • FC東京:山本,和中
  • 富士通:中川,浅野
  • 東レ:郄橋,藤井
  • 警視庁:わからん(凝視していたがわからなかった。派手に投げ入れてないよね……)
  • JT:井上俊,塚崎
  • 鎮西:水町,荒尾
  • 中央大:水野,都築
  • 豊田合成:山田,グスタフソン
  • パナ:大竹,兒玉
  • 近畿大:川口,小林

*1:入口の看板は大阪市中央体育館のままで,ネーミングライツの実感はいまひとつ。

*2:よく人名を間違える。きょうはツイッターサントリーの外国人を「エヴァンドロ」と書いていた。何年前よ。

*3:セカンドリベロは松原

*4:リーグでは北川が出ることも多いが,今日は堀江がひとりでフルだったっぽい。