第67回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/2(水)大会3日目
男子は昨日の時点で準々決勝進出チームが出そろっており,本日は各グループの順位決定戦。
今日は昨日までとは逆のスタンドにいたので,チーム表示が逆かも。
出場選手確認は昨日まで以上に杜撰なので参考程度に。
去年の記録を読み返していて,今年は今日時点でのコート内胴上げがなかったことに気づいた。
チャレンジ3チームそれぞれ退団・引退選手はいるだろうが,警視庁は発表なし。三好(石垣,上前)は年度内退団で今大会に来ていない。ゆいいつ大会直前に発表されたのが富士通の杉本だが,大会に登録されていないので,試合後のコート内というわけにもいかず。
[A1]警視庁フォートファイターズ 0-3 早稲田大学(18-25 20-25 17-25)
早稲田:2小林(17中村) 1藤中(21吉田) 18上條 15宮浦(4中野) 3鵜野(5前田) 14村山(6宮下) L22北川
警視庁:2伊藤 6松本(2s-10豊田) 4加藤 15河西 12小川功 5大野(10豊田) L19神谷
〈メモらん〉
- 警視庁の大野は宇部商出身で,藤中の兄(サントリー)と同級生。なので,ご本人も楽しみにしていたかもしれない対戦が楽しみだったのだけれど,それなりに点差が開いてしまい,藤中は1セット目の終盤に1年生の吉田と交替してしまった。
- 残念だったが,5連戦の5試合目だからなあ。
- かわって入った吉田は,筑波大のOP吉田の弟。同時に隣コートで(斜向かいに)プレーすることになった。
- 兄は左打ちだが弟は右打ちのサイド。顔やプレーだけでは兄弟とは一見わからない。でも名前でわかる(そーまとゆーま)。
- まだ1年生ということもあって,やや小柄で線も細いが,それこそ藤中が1年生のころは(当時専修大4年だった兄と比べて弟らしく見えて)そんな印象だったと懐かしく思い出した。
- 早稲田,スタメン時点で武藤をはずし1年生の上條を入れていたが,1セット目終盤で吉田と中村を入れ,徐々にメンバーをかえる。第3セットのスタートは,中野,前田,村山,中村,吉田,上條。アップゾーンからにらみを利かせる主将副将ほか,いつものレギュラーの面々。楽しそうで何よりでした。セット開始前のセット間に監督と主将副将でなにやらごそごそと密談していたのは目玉の相談だったようで(遅延でイエローカードを出された模様)
- 第3セットの最後は,ふだんもっぱらピンサで出ている宮下が,中村と交代し本業(セッター)をつとめる場面も。
- 大阪遠征お疲れ様でした。今週末があいて,またリーグ再開。
- 一方の警視庁。新チームで臨むことになった大会だった。加藤主将ががんばっているとか,伊藤がまあまあイケルとか,阿部はかわいいとか,それなりに次シーズンへの目処が立ったかな,というところ。第2セット,さすがにお疲れの様子がみられた松本にかえて,豊田をWSで起用(中村はどうもお怪我のご様子)。
- しかし今日の第3セットは,ひどかった。それまで守備でも攻撃でもひとりで背負っていた小川のスイッチまでオフになってしまい,チームとしてまったくどうにもならない状態。16-16だったか,17-17までは主にサイドアウトが続いて点差はついていなかったのに,2ndTTOから急にがたっと崩れ,そのまま試合が終わってしまった。
- 中村がいればもう少し戦えたんじゃなかろか,と思うが,いないものをあてにしてはならない(ベンチ入りはしている)。
- ずっとコーチとしてベンチに入っていた鈴木雅が久しぶりにユニフォームを着たが,結局出場はなかった。なんのための,と言いたい。
- 国体予選が見られない(観覧不可)のが残念。
[B1]鎮西高等学校 0-3 筑波大学(20-25 17-25 23-25)
筑波大:14坂下 11郄橋瑞(4田城) 13吉田 8小澤 1樋口 5酒井 L9郄橋結/12山口
鎮西:2日車 4谷 6松岡 3水町 1森 10前田 L12荒尾
〈メモらん〉
[A2]中央大学 1-3 大分三好ヴァイセアドラー(23-25 22-25 25-20 22-25)
三好:16濱本 18高山 14ヤカン 24米田(19辻口泰) 23藤田 22藤岡(2小松) L1矢野
中央大:19中野 16平井 6谷口(10鈴木) 23鍬田 12水野 25山岸 L21土岐
〈メモらん〉
- セッターが1年生の山岸(東山高)。今までもリリーフサーバではちょいちょい見ていたが,セッターとしてははじめて見た。
- OPの谷口とMB水野は今日は出場。WSは中野と鍬田。
- 試合前は中大勝利予想だったが,三好が勝った。なかなかの接戦で楽しい。
- この大会を通して,濱本のサーブやバックアタックがかっこよかった。三好は石垣が退団して,メンバーの手薄感は否めないのだが,濱本がこれだけできれば(そして米田の調子も良ければ)さほど悲観することもないかもしれない。
- 高山がかわいい。
[B2]近畿大学 1-3 富士通カワサキレッドスピリッツ(21-25 24-26 25-16 19-25)
近畿大:19東野 2庄司(1中川) 9中野 14米澤 11川口 13小林 L20森
富士通:14岩井 5横田(9手塚) 4柳田(20志波) 11浅野 10岡村 16新(1中川) L12芳賀
〈メモらん〉
[A3]ジェイテクトSTINGS 2-3 東レアローズ(25-21 25-27 25-20 22-25 15-17)
ジェイテクト:1カジスキ 14西田 4福山 19浅野 3渡邉 2金丸 L12興梠
東レ:10星野 3伏見 5米山(2s-16落合) 11戸嵜(18鈴木) 15李 21藤井 L22井手
〈メモらん〉
- 昨日早稲田相手に大人気ない大鉈を振るっていた米山だったが,今日はなかなか攻撃が通らず,ここを落合にかえて大正解。
- じゅうぶんな助走,高い打点からののびのびとしたライト側のアタックは,見ていて気持ちよい。
- デュースになる第5セットの結果なんて,そこに明確な差はないように見える。
- 強いてあげるとすれば,ジェイテクトが終盤ひとつ,お見合いをしたこと。それから,(戦術として全く不適切ではないが,運がなかったという意味で)最終盤でのカジスキと西田のサーブミス。
- 東レはミカサボールをうまく使ってフロータメインの前後に揺さぶるサーブで,サイドアタッカーに前に出て拾わせていた作戦がうまくはまっていた。前に落としたり隙をついたりするサービスエースも多かった。
- ファイナルセット,ジェイテクト12−12東レ,ジェイテクトが前に出ているところで落合がカジスキの前に落とすSPで12−13と逆転。サイドアウト後13-13からのカジスキのサーブがミス。そのあと13-14でのゆうじのサーブもミスになってデュースとなったが,落合のSPで東レが前に出たのは大きかった。
- 第2セット,ビハインドから一気に追いついて逆転したのは,戸嵜のところにピンサで入った鈴木だった。ほんとうにサーブだけでお給金がもらえる選手だと思う。そのあと後衛3ローテ残る。鈴木がバックで入ることに,サーブ職人時代と比べての鈴木の変化を感じた。
- 17/18シーズンは出場機会も少なめだったうえに,たまにリリーフで出場したかと思えばフローターサーブをネットにかけたり相手にSPを献上したりして「あちゃー」という気持ちにばかりなっていた星野が,今日はサービスエースを何本か出して,スパイクも(他の選手に比べればここぞという二段トスを決めきれないしょっぱさもあるもののレセプションアタックでは)計算できる好調さ。パスも安定していて,久しぶりに,試合に出てちゃんと活躍する姿を見られて,すごく嬉しかった。本人の機嫌も良さそうで,たいへんよかった。戸嵜の活躍とか峯村の存在とかで(わたしが)くさりかけていたが,まだ諦めるには早いし,まだこれからだと思った。がんばれ。
- ジェイテクトは負けはしたものの,渡邉の良さが出た試合と見えて,これは(見ている者にとって)収穫が大きかった。背の高さとふてぶてしさ,それでいてどことなく優しい。福山とのコンビとか,高かった。
[B3]サントリーサンバーズ 0-3 JTサンダーズ(22-25 22-25 21-25)
JT:24武智 19小野寺 7八子 18山本 4中島 3深津 L10井上
サントリー:13松林(19栗山) 12塩田 4エスコバル 10藤中 21小野(2鈴木) 6岡本 L1鶴田/5酒井
〈メモらん〉
- JTは今大会の「外国人選手いない組」なのだが,「いる組」「いない組」という問題でもないのだろうな,と思う試合だった。八子の好調は前提にあるが,八子一人に集める構図でもないのかな。あまりじっくり見ていないのだが。山本おるしな。
- サントリーはスターティングに松林でびっくりした。なんだこの東海大サンバーズ対東海大サンダース。
- 結局栗山と交代してしまって歯がゆかったが,前半のサーブのところが強烈で,一本,ごっついスパイクサーブをJT井上がきれいに上げた場面も見て,うおおおおお,と興奮していた。
- 井上の「気がつけばそこにいる」はすごい。コートを斜めにつっきってボールをあげたあとベンチの前まで来ていたり。
[A4]堺ブレイザーズ 1-3 豊田合成トレフェルサ(21-25 25-14 23-25 19-25)
堺:1松本 13松岡(8佐川) 9堤 21竹元 14山口(3宮原) 4高野 L2井上
合成:2山近 5前田(4内山) 1山田(10古賀) 9高橋(6近) 23グスタフソン 18新井(13岡本) L20川口
〈メモらん〉
- 試合開始が16:50。見ている側がお疲れ。女子コートも先に終わり,今日最後まで試合をしているコートとなった。
- (ジェイテクト-東レの感想ではないが)堺は負けはしたものの,松岡のスパイクが見ていて気持ちよく,第4セットも取れそうだったのが惜しい。
- しかし合成のスタメンが,上記の通りで,そらまあなんというか,悪くないんだけどなんか違う(ごめんよ)っていうか。
- ある程度はそれで通す想定だったのかどうなのか,近が入り岡本が入り,最後は高松も出てきた。最後の1点を決めたのは高松だった。ユニフォーム着ていたのね,と驚いた。
- ふだん出てない組のなかで存在感を見せたのは山近。フル出場(傳田おらんし,というのはあるが)し,さすがもともとサイドアタッカーだけのことはあり,見応えのある高いスパイクがばしばし決まっていた。
- 第4セットだったか,古賀が(たしか山田の)後衛でレシーバーとして入るところ,サーブが終わってからではなく,サーブから入った。古賀がサーブを打つものすごく珍しい光景にスタンドがざわざわしていた。(ライター田中夕子氏の情報によると,Vリーガーになって初めて公式戦でサーブを打ったそうだ)。試合後,隣のコートでちょこっとサーブ練習をしていた。明日も見られるかも,なんてね。
[B4]FC東京 1-3 パナソニックパンサーズ(17-25 23-25 25-22 20-25)
パナ:2深津(3s-8関田) 13クビアク 6白澤(3s-21兒玉) 4大竹(8関田) 15福澤(3s-7久原) 10山内(18合田) L17永野
東京:9手塚*1 18栗山 6ペピチ 23小森(28和中) 29井上(15衛藤) 16手原 L20山本
〈メモらん〉
- 第1セットの点差に「東京よ,見よこれがV1だ」などとふざけていたが,そのあとはまあぼちぼち。
- クビアクの右打ち,ぱわふる。
準々決勝(男子)の組み合わせ
()内は2017/18シーズンの最終順位。あまり参考にならない。
*1:小森と逆かも。