2018年度関東大学春季リーグ男子1部・10日目


日体大


早起きは苦手ですん。もともと1試合目は2部も検討していたこともあり,しばし家でぐずぐず。結局,2部はパスして1部に直行したものの,第1試合がおそろしいスピード進行だったようす。


競技会が行われている陸上競技場の脇を足早に通り過ぎ,体育館に滑り込んだのが12時少し回ったところ。雰囲気はまさしく「あ,明治-日大終わったんですね」だった。


お金を払ってアリーナを覗いたら,ちょうど学芸-順大の試合終了のホイッスル。


うーむ。

東京学芸0-3順天堂(23-25 18-25 23-25)


1秒も見ていないが,順大はこのストレート勝ちで5位以上確定。完全他力だが4位も狙えないでもない位置につけている。

日本大0-3明治大(22-25 14-25 14-25)


この点差なら,そら早いわ,な……。ええほうの明治だったのだろうか。なら良いのだが。

慶應義塾1-3国士舘(25-22 19-25 20-25 15-25)


慶應義塾:WS23小出 MB19樫村 OP8富澤 WS12マルキ MB17清水 S18吉田 L25永田


国士舘:WS15熊切 MB36黒川(18金子) OP16山崎 WS1笠利 MB34齋藤 S20松川 L2野島/17柳


第1試合で学芸,日大がそろって敗れていたため,国士舘は勝てば入れ替え戦回避。


どちらのチームも,波が激しい&その日の調子がなかなか読めない。第1セットの様子では今日は良い慶應かと思えたが,自滅パターンに陥ってしまったか。


国士舘,去年まで工藤の得点時に使っていた「嵐の素顔」のサビを,熊切が引き継いでいた。


リーグが始まって,今年も聞こえてきたのでどう引き継いだのか気になりながら確かめずにいたが,リーグも終わりに近づいた今頃ようやく判明。


工藤だから工藤静香の曲,で,熊切がタクミだから工藤巧のそれ,か。しりとりか。


ともかく,国士舘が勝って入れ替え自力回避,と同時に,日大と学芸の11位以下(入れ替え戦行き)が決まった。


ところでわたくしは,元来打つセッターやセッターのツーやセッターのスパイクは大好物なんですが,近頃は,少々座りが悪い気持ちになることも少なくない。


面白いんだけど,打つなら圧倒的な決定率が欲しい。そうじゃなけりゃ安易にしかけるな,と思う。*1


ソノココロは,と考えるに,やはり,いちばんは,セッターが誰が打つかを決める権利を持っているから,だろうか。ボールの行方はセッターの掌の上(キャッチボールの反則ですよ)。


実際にはチームの決めごとだったり作戦だったりに基づくものであっても,ひとり勝手に決めてひとりでやっているように映ってしまうのだな。他のメンバーを無視しているというか信頼していないというか,そういう風に誤解しがちなのだな。それがチーム競技に抱く(望む)幻想と幾分アンマッチなのだろうな。


当該セッターの問題というよりわたくしの心境の変化だと思う。

早稲田3-1日体大(25-19 25-19 20-25 25-22)


早稲田:S2小林 WS1藤中 MB8武藤 OP15宮浦 WS3鵜野 MB14村山 L9堀江


日体大:S10道井(13河東) WS20西村 MB26山本(1s途中ー7丸尾) OP4鎌田(3s-1高梨) WS1高梨(3s-11仲本) MB9西 L19小川/23市川


3-1以上のセット率で勝てばその時点で優勝が決まる早稲田。


天候不良にもかかわらず,大勢のチアリーダー含む応援団がかけつけていたホームの日体大


簡単に勝たすまじの日体大,であった。第3セット(?)の高梨,格好良かったわ。


高梨OPのほうがつよいのだろうけれど最初からそうはしないのだな,と思いながら第4セットの攻防を見ていた。


第4セット,23-22の場面で鵜野にかわってピンサで入った宮下の24点目を決めたサービスエース。あれでほぼ試合の行方が決まった。かっこいい。ナイス采配ナイスサーブ。


そして,次のラリーも早稲田が取り,早稲田応援団の歓喜の叫び声と共に優勝が決まった。レセプションアタックを拾って,とどめは宮浦?のスパイク? みたいな,よくわからんままに。そのトランジションの攻撃の早さも,早稲田が強い証左だろう。


まだ1日残っているが,圧倒的な強さを見せて,昨年の秋と全カレに続いての3連覇。年度がかわっての連覇はなかなかできることではない。


春の優勝は昭和61年以来とのこと。おめでとうございます。

東海大3-0駒澤大(25-21 25-22 25-22)


駒澤:WS11谷平 MB18山田 OP14橋本 WS19森田 MB7遠藤 S2丸山 L22山根/4宮崎


東海:WS15島田 MB27安部 OP19新井 WS12山崎 MB3木本 S1永露 L18外崎

筑波大0-3中央大(21-25 20-25 30-32)


筑波:WS14坂下 MB11高橋 OP13吉田 WS8小澤 MB1樋口 S5酒井 L12山口/9高橋結


中央:WS9富田 MB18梅本 OP6谷口 WS17都築 MB12水野 S11牧山 L1柳田


きっと関係ないと言うだろうが,もしかしたら知らなかったと言うかもしれないが,筑波も中大も,優勝の可能性がなくなった直後の試合,ハシゴを外された感じは否めない。


ああもうこれはストレートだろうねえ,という雰囲気だった第3セットの終盤,筑波は土壇場からデュースに追いついて30点台にのせた。24-22から2連続ブレイク。ネット上に上がったボールに対する樋口の嗅覚の良さと視野の広い処理の仕方はどうよ。ブロックにしてもダイレクトスパイクにしても。ハイジャンパーの滞空時間とは別の方向性での滞空時間(持久時間)の長さを感じる。


それからは我慢比べ(サーブミス合戦とも言う)の一歩進んで一歩下がるが続き,最後は中大がブロックタッチにかけてから,都築のスパイクだった,ような気がする。


2位3位争いとなったこのカード,直接対決は中大に軍配が上がった。最終日は,筑波-早稲田,中大-日大。


早稲田全勝優勝なるか,筑波が土をつけるか。次週,いよいよ最終日,お楽しみに。

*1:黒鷲旗の決勝戦の中根のは,状況も状況だったしあの1本だけだったので,「面白い」の圧勝。