2018年度関東大学秋季リーグ男子1部・1日目


駒沢オリンピック公園体育館


大学リーグで駒澤体育館に行くのは初めて。土足可,席数も多く公園内に売店もあり,なかなか快適。駅から15分ぐらい歩くのがやや難だが(渋谷からバスもあるが時間が読みづらい)ほぼ公園内なのでさほど気にならない。ジョギング,サイクリング,犬の散歩,子どもの遊びなど人々が思い思いに公園で過ごしている様子が心地良い。


このところ続く西日本豪雨,関西を中心とした台風被害,北海道胆振東部地震による全道に及ぶ被害にしんどい気持ちになる。全国から集まっている選手の中にはそれどころじゃない向きもあるだろう。関東は予定通り恙なく開催されたが,他学連の無事を祈る日々である。


先週まで行われていたアジア競技大会ジャカルタから帰国したばかりのメンバーも,それぞれのチームに合流していた。試合に出たのは小澤(フル出場)のみ,永露と都築はベンチ入りも出場なし,堀江はベンチアウト(スタッフで入っていたのでアウトではないか)。という感じ。

明治大2-3東海大(25-23 25-22 23-25 23-25 14-16)


東海:20真子 34内山(21春藤) 2佐藤 19新井 12山崎 27安部 L18外崎


明治:11鎌田 14松田 15池田 13小松 21三輪 19上林 L1小川


春の6位対7位,面白い接戦になった。


東海大は明治に対して相性が悪い印象があるのだが逆転勝利。途中からMBに米村を,サイドに(主に前衛で)春藤を入れる。米村は交代で入ってすぐにブロックを決め,サーブも良くなかなかの好印象。天皇杯神奈川予選でプレーを観て見た目とのギャップに驚いていた春藤は,近くで見ていた人曰く「レセプションができない」のだそうだが,攻撃が通っていなかったほうに手を打って結果正解だったのか。最後は後衛でも内山に戻さずに春藤を残していた。


東海大が勝ったとは言え内容面では押されており,勝ったのは幸運(明治が最後の最後でミスを連発した)によるものと思うので,この交代策が奏功したのか翌日も通用するのかはよくわからん。


B票を観ていると,アタッカーのスパイク配分の違いが面白い。東海大は新井の猛打賞。フルセットだったこともあり,12チーム中で打数は断トツの60本。明治は池田の打数は当然多いが,やはり三輪の打数の多さが際立つ。Aパスでなくても三輪に打たせる。三輪ほどではないが松田の打数も少なくない。無理に打たせてもどうにかしてしまう2人も器用なのだが,無理にでもMBを使っていると,東海大のブロックはコートの真ん中に釘打ちされてしまう。それが大きい。後半上林のトスが不安定になってきてサイド主体になっていたのに,それでもまだ真ん中に釘打ちされていた。枚数が揃わない。


チームとして,東海大がサーブとブロックがそーでもない,というのがちょうど明治の弱点を突けないんだろーなーと思いながら見ていた。逆に明治はチームとしてのブロック(含めたディフェンス)は強い。今日の新井は好調で新井を止めた感じは全くなかったが,逆に言えば,新井(と山崎)以外の得点が難しそうではあった。ただ,真子はビハインド寄りの接戦の展開でも落ち着いてていねいにと心がけているように見えて,そこが良かったかなーと思う。


明治は,フローターのコントロールサーブで東海大のレセプションを崩し,自由自在な攻撃でうぇいうぇい言いながら試合を進めていたのだけれど,第3セットを取れなかったところで緊張の少し糸が緩んだようには見えた。がっかりしたのが出ちゃったというか。それでも第4セットを大差で落とすようなことはなかったが要所要所で,あとちょっと,が。


その詰めの甘さが最後に出た。第5セット,14-11からひっくり返された。たった1本のサイドアウトが,取れないときは取れない。


ところでこの試合,サーブレシーブでキャッチボールの反則を2度取られた。主審は(聞くところによると)ファウルを厳しく取るほうではないそうだが,選手やチームも文句を言ってはいなかったので,ファウルと認めているのだろう。ルールが変わったのかとも思ったがそのあとの試合ではそんな様子もなく,ただ,そういえばそういう話が出ていたような気もするようなしないような(気のせい),そもそも(ルールブックは見ていないが)ファーストタッチでは「取らない」というルールではなかったような気もするので,そんなものだろうか。取られた鎌田は明治レセプションの要で(B帳票によると5セットで59本の受数),彼がしっかり返しているからこそ明治の多彩な攻撃を使えているわけで,贔屓としては審判に「がっつり持っていたようには見えないのにファウル取ります?」と言いたくなったものだった。

日体大3-2慶應義塾(17-25 23-25 26-24 25-12 20-18)


日体:10道井 11仲本 26山本(7丸尾) 1高梨 20西村 9西 L23市川


慶應:18吉田 23小出 19樫村 8富澤 12マルキ 17清水 L3岩本


あまり観ていないのだが,こちらも日体大が2セットダウンからの逆転勝ち。まあ,そうなる,かな,という。第3セットと第5セットを見えると,慶應はこの1勝を取れなかったのはたいへんもったいないことである。


日体大はちょこちょこ選手交代をしていて,帳票を見るに交代で入った丸尾が良い仕事をした様子であった。

中央大3-1国士舘(19-25 25-21 25-23 25-19)


中央:19中野 12水野 6谷口 9富田 18梅本 11牧山 L1柳田/21土岐


コクシ:33三渡 9川島 1笠利 18金子 15熊切 20松川 L2野島/17柳


国士舘がぶいぶい言わせて第1セットを取ったあと,「コクシは第1セットは取るんだけどね」の予言が的中。


笠利って,パワフルだけど闇雲ではなくて,そこが(良い意味で)コクシっぽくないなーと思って見ていたのだが,やはりトータルするとコクシはコクシだった。嗚呼……


中大は牧山ご乱心だったのかどこか調子が悪かったのか,すぱっと山岸にかえて,山岸ががんばった。山岸は坊主が似合わない。梅本はもともと短いので坊主でも違和感なく似合っていたが。そういう問題ではない。なにをやらかした。

順天堂2-3駒澤大(25-19 17-25 20-25 25-21 12-15)


駒澤:2丸山 11谷平 18山田 14橋本 13齋藤 7遠藤 L4宮崎/22山根


順天堂:23小野 5浅田 21タナカ 28岡本 2関本 9中村 L31高橋


コマが勝ったどーーー。セットごとに差がきっぱりしていて,交代でセット取っていって,最後は第1セットを取った方。


少々ならず驚いたのだが,順大が順大らしくなくブロックがよろしくなく。


駒澤は橋本OPで齋藤谷平のレフト対角だった。前からこうだったっけ。春は森田谷平だったし齋藤はOPだったな。攻めてるなー。

筑波大3-0日本大(25-18 25-20 25-18)


筑波大:11高橋瑞 13吉田 8小澤 1樋口 5酒井 14坂下 L9高橋結/12山口


日本大:41高橋 27谷越 9高 45下田 40水島 10松村 L15新山


第3試合は春の上位2チーム対下位2チームなので,地力の差が出た感じではあり。筑波大の顔ぶれを見て改めて先々週の国体予選はどうしてああなった,と思うなど(今日のメンツで出ていたの,結人とそーまくんだけだったかね……山口くんも出てたかな)

早稲田3-0東京学芸(25-18 25-23 25-13)


早稲田:2小林 1藤中 8武藤 15宮浦 3鵜野 14村山 L22北川/21吉田


学芸:30森本 23吉田 17東 3須貝 1杉山 25村岡 L18濱田


第2セットは中盤学芸が4点ぐらいリードしていたのだが,隣の第3セット小澤連続サーブを楽しんでいたところ,気づけば早稲田が逆転。


学芸は,内田もベンチにいたが森本が出ていた。うっちーにはスペキングの印象がつきすぎており,またどこかなにかやったのだろうかと勝手におもう。最後らへんでOPに入ってた2年の小松,豪快な左打ちだった。


今リーグも少なくとも前半しんどそうかな,とも感じたが,ただ,早稲田が圧倒的に強すぎるんで,逆に読めない。