2018天皇杯・皇后杯ファイナルラウンド・1日目


@武蔵野の森総合スポーツプラザ


今年のはじめ,来年(つまり来月)の春高の会場がここらしいと噂で聞いた。ピンと来なかったが,東京スタジアム味の素スタジアム)の隣に新しくオープンした施設とのこと。思い返せば去年の7月にラグビーのイベントで西競技場に行ったときに,見慣れぬ大きな建造物があった。


飛田給駅からのアクセスも道路一本,道路を横断する階段を上がったところでペデストリアンデッキが味スタと体育館とに分岐。2階(?)が観客入り口となっているのでわかりやすい。外のデッキにキッチンカーが数台来ていた。でも風が強かった。ちょうど風が抜ける構造かしら。館内の導線は,慣れるまでは少々わかりづらかった。入り口入った右手に軽食の売店。ホットコーヒー350円。物販は階段を降りたところ。


第1試合の前に行われた調布市長の挨拶では,昨年11月に開業(?)とか。挨拶のあと始球式。調布市民招待もあったらしい。


フロアは4面取れるので小田原とか群馬ぐらいの面積か。東京体育館よりは狭いが,そのかわりエンド側(短辺)にも中3階的な位置に客席あり。明るい。椅子は背もたれはあるがプラのやつ。客席前方は近頃はやりの透明なパネル。横断幕掲出禁止が告知されていた。ゆえに3階からの眺めは高所恐怖症の人には辛そうと3階に上がった人から聞いた。明日は自分も上かもしれぬ。


試合開始11時。

A1 筑波大学3-0大同特殊鋼レッドスター(25-19 25-16 26-24)


筑波大:11高橋瑞 13吉田 8小澤 1樋口 5酒井 14坂下 L9高橋結/12山口


大同特殊鋼:9長谷川 1伊澤(10二五田) 16川口(5平野) 20木村(18寺尾) 3久保田 4田中 L11島田


筑波大インカレ優勝の年のFR1回戦がこのカードで,そのときは(多くの人の予想に反して)大同が勝った。しかし今日は序盤から筑波ペース。大同は第1セットの途中で平野と寺尾を入れ,第3セットの途中に二五田を入れ。


あまり調子が良くなさそうで,気にはなったものの概ね隣のコートを観ていた。


筑波大,明日はパナソニックと。強敵だ。相手に不足なし。去年は2回戦で堺に勝っている。

B1 大塚高等学校3-2仙台大学(25-23 25-20 23-25 23-25 15-9)


大塚高:2三木 1荒井 12西山 11岩田 4中村 3江口 L7馬渕


仙台大:1堀籠 12阪口(3小針) 2後藤 5前田 6高橋 11十文字 L10飯田


仙台大,インカレでも結局観られなかった。OPの5番の雰囲気(特にライトからのアタックの雰囲気)が好き。チーム全体として,ていねいなプレーをしているように見えるのだけれど,要所で詰めの甘さがあり,大事な得点を落とす印象。チームの雰囲気は楽しそうでアップゾーンも賑やかで楽しかったのだが,いろいろもったいない。


第3セットあたりから仙台大が巻き返す。第3セットの最後は堀籠のブロックでセットを取り,たいへん盛り上がる。フルセットになったが第5セットはスタートから大塚が走った,かな。8-6でコートチェンジしたあと,仙台大のスパイクミスも続いて一気に。


大塚のセッター,よく打つ。


明日は,FC東京と。

A2 洛南高等学校2-3福山平成大学(25-19 25-21 23-25 26-28 10-15)


洛南高:6宮野 1大塚 2中島 5山本 4垂水 9溝井 L7内藤/14木村


福平大:2小山(32坂元) 17三好 16山崎(1迫田) 1迫田(2小山) 15西本 18福元 L40谷尻


洛南は去年(今年)の春高準優勝だったか。そのとき2年生中心だったのできっと今年も強いのだろうと思っている。インハイは知らん。たしか1番の大塚は推薦で早稲田大に合格が決まっていた,はず。193cmのサイドアタッカー


関東1部を蹴破り続けて中国学連初のインカレ準優勝に輝いた平大だけど,どうしてか(どうしても)素直に「強いチーム」と認められない。いろいろあるのよ(思い込みが)。第1セットの展開も相まって,洛南のストレート勝ちじゃないの,なんて悲観論を展開していた。


高校のトップってガチでトップなのでそれでもいいのだけれど,そして洛南とV1との対戦も観たかったけれど,平大は今年のすべての大学で2番目に強かったチームなので初戦敗退はつらい。


2セット連続で「惜しくもない」感じで落とした第3セット,サイドの3枚をいじってきた。迫田をOPにいれ,小山がポジション5,ポジション2に坂元。この試合だけ注視していたわけではないのだけれど,言われて見れば山崎の影が薄かったかもしれない。この布陣でチームが安定したようには見えた。知らんけど,たぶん,迫田か小山(か両方)のレセプションの負荷が減った。それに,1番2番が並んでいるのが,なんか,良い。


平大は,やはり2回生両MBの活躍が目立つ。とくに試合後半,西本が大塚を1枚で止めるシーンが目立った。数は多くないのだけれど,キルブロックが決まると盛り上がる。本人の喜び方も派手なので,ほんとに盛り上がる。コミットだったのかマンツーマンだったのかわからないんだけど。後がなくなった第3セットの後半2本が効いた。第4セットの最後も大塚を止めた。


第5セットはファーストサーバの福元のサーブと,次の三好のサーブでずいぶんと得点を重ね,3-8とかなり優位にコートチェンジ。最後も迫田のスパイク。


迫田,面白い。今日の福元はちょいちょい荒れてるように見えたけれど,その荒れ球のしのぎ方もうまい。インカレ観ててしみじみ感じていたのだけれど,大人しくて地味目な(そのぶん堅実な)パスヒッターに見えた1年のころの迫田が4年生になってこんな頼もしい背中を見せる巧さとパワーを兼ね備えた「エース」らしい主将像を見せるとは,自分の見る目がよほどないのだな,と。


迫田はいなくなるけれど,来年また中国リーグ行かないとならないかねえ,なんて思ってしまうので,試合観ると良くないね。


明日はジェイテクトと。

B2 大分三好ヴァイセアドラー0-3中央大学(19-25 20-25 21-25)


中央大:9富田 18梅本 11牧山 17都築 12水野 6谷口 L21土岐/1柳田


大分三好:4勝 18高山 14ヤカン 15マーク 9林(23藤田) 22藤岡 L7松尾


前の試合がフルセットだったので,13:40試合開始。しかし,A2がフルセットになったので,終わりはほぼ同時。B2のほうが少し早かった。


三好,今季初見。昨季(チャレンジリーグ1)もさほど観ていないがV1に上がってますます観る機会が減っている。


中大はインカレでは全くみられなくて,秋以来の感覚。カテゴリが違うカードの力加減は対戦してみないとわからないとはいえ,試合結果だけうっすら漏れ聞こえてくる今季の三好の様子からすると,事前の無責任な予想ラインから外れなかった。インカレで燃え尽きれなかったチームが天皇杯で活躍するのもよくあることでもあり。谷口の躍動が容赦ない。


15番の選手はアジア枠なのだろうけど,どこなんだろう。スパイクはともかく,途中,都築や鍬田にえらくサーブで狙われていて,むむむ,と唸る。V1よねえ。初勝利が最後になったが年内に勝った(ジェイテクト東レ)ので,断トツ弱いということでもなさそうなんだけど。うーむ。


中央大,明日は東レと。東レも今季(怪我人も多く)不調なようなので,これは楽しみ。

A3 順天堂大学1-3ヴォレアス北海道(25-22 14-25 20-25 19-25)


ヴォレアス:13佐々木 7関根 4古田 5家近 3田城 17辰巳 L10白石


順天堂大:29松下 21タナカ 28岡本 22鳥原(20福池) 9中村 19森垣 L31高橋


結果的に,関東代表で唯一勝ち残れなかったのが順大。淋しくはあるが,いや,もう,第1セットの終盤からあと,しばらくが酷すぎた。なんだったの。25-22が,かなり追い上げられてぎりぎりで逃げ切った感じだった。それまで大差をつけていたのに。


中村の背番号9が一番若く,中村がキャプテンマーク(白いテープで)。4年生全員登録外。潔いというか,順大,こういう試合で思い切ってくるよね。セッターはおそらく森垣通し。小野は登録されてはいたけれど出場してないと思う。


北海道は,去年の天皇杯以来か。1度ぐらいちゃ2で観たか(いや,観ていない)。ユニフォームの柄が派手になっていて,かっこいいのはかっこいいんだけど,おそろしく背番号が見づらい。とくに黒ユニ(に水色の数字,人名は赤)は判別不能レベル。怒りを覚えるレベル。


髪型や髪の色や髭に惑わされずに顔をよくよくみれば選手はひととおり知ってる選手(去年いた選手もいなかった選手も)なので,慣れてくると親しみや好感もわいてきたが,試合開始直後は,「誰だよムキー(怒)」に意識が埋め尽くされ,そのせいで,第3試合はどちらのコートもうまく試合に入れないまま終わってしまったのではないかと言いがかりをつけたくもなる。


辰巳は相変わらず別嬪だった。チームには思うところ(背番号が見づらいユニフォームとか)少なくないが,辰巳にはがんばってほしい。ほんとに。あと,ビジュアルがずいぶんかわってた白石とか,別人ぐらいビジュアルがかわってた(記憶から何年分も年齢を加算する必要のある)佐々木とか。去年は怪我だったかで試合に出てなかった古田もお元気そうで何より。


試合内容は,まあ,ええと,まあ。順大gdgdだった。関本や浅田が出ていたらどうとかセッターが小野ならこうとかの仮定は意味がないのでしないけど,春がいちばん成績が良かったことになるのだろうか。しょっぱい。序盤はヴォレアス側も良いとは言えずほんとにgdgd……


明日はJTと。おおお。

B3 愛知学院大学3-0高知高等学校(25-18 25-20 25-17)


高知高:1大崎 6八木 3別役 4中澤 7小松 9岡林 L2松田


愛学大:23赤星 15岡森 16小玉 12竹下 19坂 10花園(7植木) L17河野


鎮西→愛学ライン鉄板なのかしらん,鎮西OBの多いこと。


四国代表1枠,高知高。初めてだろうなあ。あそこでもそこでもそこでもなく,というのが,四国事情はわからんのでなんとも言えんのですが。愛媛方面の元気さがないのは,どことなく「国体の後」という感じも。


第3試合はこちらの気持ちが切れていたので,よくわからん。相手も相手だし。


明日はサントリーと。

A4 VC長野トライデンツ0-3早稲田大学(17-25 24-26 17-25)


VC長野:17松村 16森崎(8田中) 23キセレフ(4小林) 7栗木 14矢貫 13椿 L12山本


早稲田大:1藤中 8武藤 15宮浦 3鵜野 14村山 2小林 L11村本


現状のV1の成績はわからないけれども,今のチームを見てる・見てないで予想を立てるとして,立てにくかったのが三好よりも長野。メンバーもちゃわんのころと比べると異動がある。(三好もあるけど)


第2セットVC長野がリードしてる雰囲気のところで会場をあとにしたが,ストレートだった,と。


椿だしなあ,なんて色眼鏡で見てはいかんのだが,そもそも椿がへんなところからへんな体勢でボールを上げている場面がちらちら目に焼き付いていて,それってつまりパスが返ってないんじゃないの。


早稲田は序盤は鵜野(笑うとかわいい),中盤以降は宮浦が良い意味で目立っていた。


明日は堺と。鵜野の就職先である。去年の筑波-堺(ふぃーちゃりんぐ小池)再来なるか。

B4 天理大学2-3東福岡高等学校(25-20 31-29 18-25 21-25 8-15)


東福岡高:7廣田 4内藤 3伴 12松岡(1伊藤) 9柳北 2松永 L10内本/11井上


天理大:2前田 15田中 6吉識 3松本 4難波 1天野 L7山根/16森藤


天理,奈良の大学なのに(なのにというのもおかしいが)姫路とか岡山とか出身の選手が多い。甲南とか甲南とか東商とか姫工とか。


去年のインカレで東亜とフルって東亜応援勢としてはしんどさしかなかったので天理のことが何一つ記憶にござりませんな感じだったんだけど,改めて見てみると顔ぶれは瀬戸内の香りだし,チームも楽しい。


難波は,世代別の選抜合宿でよく名前を見る。198cm。横にも比較的大きく,力強く,バリエーション多めで不器用ではなさそう,という感触。


東福岡は,近頃の春高福岡代表は専ら東福岡,ではあるものの,ちょっと前が大変強かったのに比べて,ちかごろの全国での位置づけはどの程度なのかわからんわけで,さてどうなんだろう,と。9番の1年生が,これまた大きかった。洛南の大塚とは違うタイプで。たぶん。


1・2セットを天理が連取し,東がいまいちなのか天理が良いのかどうだろうと思ったが,そこから東が3つ取って勝ち上がった模様。その後いろいろあって個人的にはもう少し天理を見たかったので残念。


東福岡,明日は豊田合成と。


豊田合成といえば,11月にリーグに登録され先週試合出場も果たした小川(明治大在学中)が今大会にも登録されている。明治が春6位(ブロックラウンド直行との境目)で都予選にエントリしなかったのがここで効いてくる。先週のリーグではレシーバーだったようすで,さて。出るといいなあ,リベロで。見たいなあ。


夜は別件(忘年会シーズンなので)があったため,第4試合の途中で離脱。都心からのアクセスという点ではやはり劣る。個人的なアクセスの良さとは別の話である。


今年V1が10チームになったが,今年からV1に上がった大分三好とVC長野はブロックラウンドからだった。V1の2チームとV2から唯一だった大同特殊鋼が敗れ,V3のヴォレアス北海道だけがVリーグ勢で2回戦に駒を進めることになった。少々淋しい。そもそもファイナルラウンド出場チームの数も淋しいところ。


今年は高校の出場が多い。4チーム。昨年は1チーム(鎮西)だけだった。春高の会場らしいというわたしの思い込みが勘違いでなければ,ここで練習や試合ができるのは貴重な機会だろうから,がんばって出た甲斐もあろうというもの。そして4チーム中2チームが大学を破って2回戦進出。