明けました2019


去年も一昨年も「喪中につき新年の挨拶を遠慮しておりました」の寒中見舞いを出しました。今年の年越しは,忌中につき,でございます。


はてなダイアリーもすっかり放置していた2018年の第4四半期,自分はそれなりに平穏な日々を過ごしていたのだけれど実家方面ではいろいろと変化があったらしく,12月の初めに祖父が亡くなった。


盆の帰省で会った折には「食欲が無い」と言って疲れた様子は見せていたものの普通に生活していたのだが,あとで聞いたところ秋口から体調を崩して短い入退院を繰り返しており,最期は自宅で,深夜おそらく眠っている間に息を引き取ったそうだ。


前回の年越しのエントリを読み返して,1年は短いようで長いと感じる。1年前は祖父が年越しの支度やら帰省した我々夫婦の世話やらを焼いてくれていたのだった。


その祖父は亡くなった。一昨年の暮れに倒れて病院で年越ししていた祖母も,左半身が不自由になり,退院後は特別養護老人ホームに入所した。逆に,去年は家出していた母が(これこそ一言では書き切れぬほどのすったもんだがあったわけだが)家に帰り,今年は,両親,夫,わたしの4人での年越しとなった。田舎ゆえのそれなりに広い家は老親の2人暮らしでがらんとしていて,とはいえ祖父母の荷物が片付いているわけでもなく,それなりに広い家の中で一番狭い部屋にしつらえた炬燵の四隅にそれぞれが足を突っ込んで銘々好きなことをしている。いつも自室に引きこもっていた父が,それでもおもてに出ている時間が長くなった。


こういうプライベートな記録に意味があるのかと思っていたが,こういうプライベートな記録こそに意味があるのだろう。


去年は,日本列島には災害が多く,実家方面も(自身はノータッチながらも)慌ただしかった。もちろん楽しいことは多く,自身は概ね健康で,経済的に困窮することもなく,素晴らしい夫にちやほやしてもらいながら日々脳天気に好き勝手に暮らせていたので文句のつけようはないのだけれど,こうして振り返ると精神的にしんどいことも多かった。


帰省して,親が年老いたり,祖母が施設で(素晴らしいスタッフさんたちに囲まれているとはいえ)心細そうにしているのを見ると,逃れようのない歳月を感じて憂鬱な気持ちになるけれど,それでも,今年は,去年よりも良い1年でありますように。


今年もよろしくお願いします。