2019年度春季関東大学男子1部リーグ・8日目

キッコーマンアリーナ(流山市総合体育館)


都営新宿線森下→大江戸線新御徒町→TXのルートで乗り換えると比較的楽なことがわかったのが今回の収穫.秋葉原の乗り換えは高低差が大きすぎる.遠いしTXは高いけど,駅から比較的近いし,空が広くて沿道のツツジが鮮やかで運動公園の新緑が目に楽しい.体育館も明るくて見やすいので,わりと好きです.流山は都心からの距離もまあまあで緑が豊かで,住宅地としてすごく人気があるのはよくわかる.

順天堂3-1駒澤大(31-29 25-21 22-25 25-21)


駒澤大:9森田 12山田 28江藤 1谷平 5尾形 3齋藤 L11山根


順天堂:15小野 20松下 13タナカ 19岡本 24亀山 2中村 L22高橋


第1セットに象徴されるような,順大粘り勝ちの試合だった.駒澤先行でデュースに入ってからショーンのサーブでブレイクして順大が前に出たのが28-27.第1セット最後は松下のブロック.


順大がよく足が動いてよく拾えていた.ボールを落とさず粘って粘って.駒澤も堪えてはいたけれど,どうしてもトランジションアタックの(二段トスとの)タイミングが合わなくて,パスで返したり,逆に無理に打ちに行ってネットにかけたり,という場面が目に付く.むかしから.


順大の中村は,今年は去年までに比べると目立った活躍がないかね,という話をしていたのだけれど,この試合は良かった.


この結果2勝同士で並ぶ.

日本大0-3専修大(19-25 21-25 25-27)


専修:9東 3谷 10久保 19藤中 1柏田 14久保下 L20大林


日大:19谷越 2高 36下田 35関根 7貝原 32高橋 L5新山


専修がストレート勝ちで4勝目.入れ替え戦回避確定,上位進出も現実味を帯びてきた.この好調を1週あいて維持できれば,の但書付きではある.遠目に見ていたが久保が良かった.とくにバックアタック.ブロックがワンタッチにかけてトランジションをサイド3人のどこかで取る理想的な展開のようだった.


日大は先週までセッター三木だったけど谷越出てるのね.あと,途中からOP(たぶん)水島.

明治大3-1中央大(25-22 18-25 25-19 25-18)


明治:2鎌田 23安井 9池田 1小松 15三輪 13上林 L14瀧田/21鳴尾


中央:2富田 10梅本 17山岸 15鍬田 4水野 11中野 L13土岐/18柴


明治が中央に勝ったのを見た記憶がない,去年の全カレ準々決勝は見ていないし,と途中(つまり第2セット)でぶつぶつ言っていたのですが,結局3-1で明治が勝った.明治は前日の対筑波戦の二の舞を回避.第3セットだったか,小松前衛ローテをはよ回れと祈る気持ちで,去年からその傾向はあったけれど,今年は主将のお仕事が上乗せされたからか,純粋にプレーだけ取り出すとあまり調子がよくなさそう.でも替えようが難しい(第1週に島くんが入ったことがあったね).そしてこの日の上林先生はものすごく不調だったのですが,三輪と安井がめちゃめちゃがんばった.


中野池田の創造同級生対決だったのだけれどポジション同じなので直接のマッチアップは少なめ.OP対決としては中野に軍配が上がったように見えたんだけど(帳票を見たい).


中大は,これ,どうなのかねえ.初日を思えば上々かもしれないけれど,いいんだか悪いんだかこんなものなのかもっといけるのか,よくわからない.残りが日体大東海大,筑波大.天皇杯BR直行コースの5位以上のためにも,5勝3敗同士の日体大との直接対決が一つの山場か.もっとも,今季いちばんよくわからんのは筑波なんですが.

早稲田3-0東海大(25-22 25-20 25-21)


早稲田:4村本 2武藤 8宮浦 18大塚 7村山 10中村 L1堀江


東海大:4山崎 28佐藤 12春藤 30樋内 18安部 31山本 L9外崎/15井上


新井出る出る詐欺.試合前のアップで球出し要員になっていたので出ないんじゃろうと思ったら出ませんでしたのことよ.


全勝同士の対戦だったけれど,もうぐうの音も出ないほどに早稲田だった.息をするように簡単に得点する早稲田.対する東海大はサイドアウトひとつでも全力.


新井が出ていたらとか言っても仕方ないし,こんだけ強い早稲田に対して何がどうなろうといういささかやさぐれた心境.強いんだから当たり前なんだけど,スパイクの決定率が高いだけでなく,ミスも少ないしブロックタッチもブロックリバウンドもうまい.今季の東海大はブロック得点がすごく多いチームで,この試合でも何本かキルブロックが出てはいたけれど,3枚ブロックで下に落としたと見えて誰かが拾っている,そのへんが早稲田強い.試合が進むにつれてブロックがつきづらくもなっていた,らしいよ.あと,ワンタッチで弾いたボールを後衛のレフトが回収するのが大好物なんですが,去年リベロで大学日本一になってる村本が上手くないわけがないじゃないですか.惚れ惚れ.


このストレート勝ちと,このあとの試合で筑波が負けたこともあって,9日目に優勝が決まる可能性も小さくなくなってきた.早稲田ちゃんのことはけっこう好きなので喜ばしくはあり,けして憎々しくは思わないものの,メンバーがいれかわっても,超有名選手揃いじゃなくても,これだけ長きにわたって大学王者で居続けられる早稲田に対して,他のチームももっとがんばれよ,という気持ちにもなる.


尤も,今の早稲田の連覇(?○冠?)は2017秋から始まっていて,つまり,宮浦と村山がスタメンで出るようになったリーグから続いている.二人は揃って高校時代にじゅうぶんな実績のあるタレント選手で,今年のスタメン1年生の大塚も春高優勝チームのエース.つまり,実際は毎年コンスタントに超有名選手が推薦で入ってきているチームであり,いい加減自分の認識をアップデートする必要がある.


ただ,彼らが活躍していることそのものにチームの強さを感じている.関東1部在籍チームは多かれ少なかれ,高校時代に全国大会で活躍したような強豪チームの主力選手が入っている.選手層に多少の差はあれど,「良い選手がいるから」だけじゃ理由にならんじゃん.そこを理由にしたらだいがくばれーかてごりの存在意義ってなんなんって話にもなるし.

日体大3-2筑波大(25-23 18-25 25-19 20-25 16-14)


筑波大:14坂下 11高橋 13吉田 8小澤 32エバデダン 20阿部 L12山口


日体大:6道井 1仲本 19山本 9藤原 11高橋 28川口 L12小川/16市川


前日負傷退場した西村の患部完全固定松葉杖姿を発見したときの話,します? ショック大きすぎるわ.


で.今季OPで出ている高橋をレフトに回して,OPに藤原.藤原は1年生のときはアウトサイドで出ていたのでサイドもできるのは知っているけれど,先週MBで出ましたよね.その流れと関係あるのかないのかわからないけれどMBの片方は山本,のち西.西くんもかなり痛々しい様子なので,フル出場は無理で様子見ながらの出場なのかもね,と話していた.


藤原くん,攻撃力あるし雰囲気も良いし.仲本が守備寄りでがんばっていた.これで日体大が勝ったら采配勝ちだね,なんて言っていたら,フルセットの末に日体大


西村は応援団ゾーンではなくエンド側のスタンドでイヤホン+マイク装備.それが直接的に試合結果を左右したものではないだろうけれど,賞賛.

東京学芸0-3慶應義塾(18-25 21-25 25-27)


慶應:23小出 9降 21富澤 5宮川 12清水 1吉田 L7永田/17加藤


学芸:18森本 11吉田 23荒木田 16小松 19小野 17村岡 L28荒井


日体大筑波大を手に汗していたのでほとんど見ていない.これで全敗チームがなくなり,1勝で3チーム並ぶ.入れ替え戦回避争いも混迷.