第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会5/6(月・祝)大会6日目・決勝戦(回想)
大会最終日。
例によって寝坊し(以下略)。これを書いているのは6月の中旬なので,女子決勝戦をどの程度観たのか,すでに記憶の彼方。各セット接戦だったが結局ストレートだったので,朝潮橋に着いたころにちょうど試合が終わったような気がする。
昼は,阪急梅田のあたりでラーメンを食べた。おいしかった。
パナソニック1-3サントリー
天皇杯,Vリーグに続いてのパンサーズのシーズン三冠がかかっていたが,蓋を開けてみれば,米山達也による米山達也のための試合だった。
きっとすぐに忘れてしまうだろうけれど,とても印象深い決勝戦で,とても良い決勝戦だった。書いている今の時点で,すでに,「よねたつが全部持っていった」ことしか覚えていないぐらいに忘れてしまっているけれど,それでもこの日のこの試合はスペシャルだったことだけは,できれば覚えておきたい。
スタートは藤中・秦の対角だった。大宅→藤中→小野→ムセルスキー→秦→塩田,リベロは鶴田(たしか1人だけだった)という,ムセルスキーを除くとかなり若手なスタメン。
対するパナは,クビアク,白澤,清水,陳,小宮,新,リベロ永野。
第1セットをサントリーが取り,第2セットはパナソニックが取り返す。第2セット中盤に新・クビアク・白澤のサーブのローテで連続得点を重ねて逆転し,引き離した。サーブで秦くん狙ってたらしい。22-17で秦にかえて米山。セットカウント1-1の第3セット,
パナソニックはいけまさが,今季で退団。東海大の91生で,多少の思い入れがなくもない。入団内定の年に三島で,退場していくところにちょっとだけ声をかけたっけ。キャリアを重ねるごとに深みを増していく清水がいて,2つ下に今村が入って,なにより今季から大竹が加入した。そろそろじゃろうと予感はあったが,とはいえさびしい。
改めて帳票を眺めて,この大会のパンサーズが,クビアク・陳というサイド対角だったことを再確認するなどしていた。そして,新くんが,V1のユニフォームを着て大会通して出場し,準優勝の立役者のひとりとして準優勝メダルを受賞した試合でもあった。銀メダルだったけど。セッター賞も逃したけれど。小宮も良かったな。パナは19年度新卒の選手を今の時点で獲得していない。そのかわり移籍加入が多い年だった。20年度はどうだろう,ねえ。
個人賞(特別表彰選手)男子
- 黒鷲賞:ドミトリー・ムセルスキー(サントリー)
- 敢闘賞:清水邦広(パナソニック)
- 若鷲賞:大塚達宣(早稲田大)
- ベスト6:大宅真樹,藤中謙也,ムセルスキー(以上サントリー),清水邦広,白澤健児,ミハウ・クビアク(以上パナソニック)
- ベストリベロ:永野健(パナソニック)
早稲田の大塚の若鷲賞は,これはもう。早稲田大の(グループ運に恵まれた部分があるとはいえ)旋風とその中心で躍動する1年生という若々しさは,Vリーグ新人勢がちょっとやそっと活躍しても,ユニークさとインパクトで勝てなかった。ファン投票「あなたが選ぶNEXT6」でも1位。表彰式での「すでに授業が始まっているので本日欠席」のアナウンスには,はて,いつ決まっていたのだろうと首をかしげたが(不満があったわけではない)。
黒鷲賞は「よねたつ!よねたつ!よねたつ!」とさんざん騒いだが,おそらく最多得点であろうムセルスキーが受賞した。最終日だけ観れば,潮目をかえたプレーヤーは,優勝に導いたきっかけは,誰よりも米山だったと確信しているけれど,大会通して優勝に最も貢献した選手というと,そらあムセルスキーなのだろう。
ベスト6とベストリベロは優勝準優勝チームからほぼ半々。男子は3位(東レ/JT)からは誰も選ばれなかった。最終日の前に帰っちゃってるから,ということでもあるまいが。まあ,準決勝で負けたわけだし。うん。うん……
決勝トーナメントから参加のパナソニック(がいろいろ持っていくこと)に対して批判的な声も聞こえてきたが,アジアクラブ選手権と重なる年は仕方ないよね。数年前の豊田合成もそうだった。そのときは合成のグループが毎日1試合少なくて(お休みチームがある),あれはあれでつまらないものだった。
終了が16:45ごろ。新幹線まではかなり余裕があったので,新大阪に出て駅マルシェでしこたま,くくるのたこ焼きとか蓬莱の豚まんとか,そういう「大阪っぽいもの」を食べた。