東日本大学選手権・3日目(3回戦・準々決勝)
東北学連からベスト16に残ったのが2チーム。東北学院はきのうちょっと観られたので,仙台大を観に第1試合は北ガスアリーナ札幌46へ。
タクシーに乗って「北ガスアリーナ」と言っても最初は通じなかった。「中央体育館ね」と言われて今度はこっちがあたふた。「あ,いえ,きたえーるじゃなくて……」「うんうん」。この4月にオープンしたばかりのぴかぴかの体育館。札幌市の中央体育館の場所が移転したうえで新築なり,ネーミングライツで北ガスアリーナ札幌46。ということのようだ。来季よりVリーグに参加するSafilva北海道のホームともきいた。名前の「46」は文字通り「北4東6」にあるから。場所は覚えやすいぞ。一帯は札幌駅東側の再開発地帯で,サッポロファクトリー(?)からペデストリアンデッキで繋がっている。
つまみ見していたので,出場選手は途中のセットだったりかなり適当。
3回戦:中央大学3-0仙台大学(25-21 25-19 25-16)
中央大:16伊藤 15鍬田 8平井 11中野 2富田 4水野 L13土岐
仙台大:18大関 6阪口 11岩崎 17千坂 1高橋 5十文字 L4飯田
長きに渡る堀籠政権が終わった仙台大。堀籠は餅っぽくないセッターだったが,今度のセッターはほんのり餅風味があった。見覚えがあるのはキャプテンの高橋と,十文字と,阪口,ぐらいかな,とか。阪口は北海道出身とのことで,阪口応援モードで観ていた。レシーバーに入っていた19鈴木がじょうずだった。
中大は,「え? (ごしごし)……え?」みたいなスタメン。いや,単にセッター伊藤に驚いただけなんだけど。スターティング6にセッターらしき選手がいなくて,中野と対角が伊藤で,え? ってなってたら,伊藤がセッターだった。第2セットの途中まで。
山岸はベンチにもいなくて,途中から出たのは牧山。第2セット後のセット間に伊藤がぴょんぴょんするから,第3セットはセッター伊藤に戻るかと思いきや今度はOP伊藤でセッターは牧山だった。
去年の東日本インカレ(もしくは全日本インカレ)でも,なんか,こんな感じじゃなかったっけ。中大なんなの面白い。大型セッター過ぎて隣の水野よりも大きかった。
夜にその話をしたら「平日だから授業があったんじゃない?」と言われた。実際のところはさておき,なるほど非競技スポーツ系専攻の場合そういう可能性もあるのか,と気づく。
仙台大もわりと大きい(ごつい)ほうだと思うのだけれど,中大がでかい。牧山も大きいし。仙台大は楽しげなチームで,コート内で選手がいちゃこらしていて,体育館は明るいし選手は楽しそうだし,北海道までやっぱり総出で来ててすごいなって思ったけど,そうは言っても試合のほうは,中大つええな,という感じにはなってしまった。
試合終了後ほどなくして,早稲田-青学戦が青学のストレート勝利と知る。しばらく呆然と駒澤-日大のアップを眺め,いかんいかんと頭を打ち振るって,きたえーるへ移動した。
3回戦:日本体育大学3-1順天堂大学(25-18 20-25 25-18 25-20)
日体大:26藤巻 13西村 鬼木(19山本) 9藤原 11高橋 28川口 L16小川
順天堂:11森垣 20松下 3森田 19岡本 24亀山(14鳥原) 2中村 L22高橋
きのう美香保でちら観していた2チームの対戦。着いたのは2セット目が始まったところだった。きたえーるのサブアリーナは観覧エリアがなく,フロアの両エンドに一列ずつパイプ椅子がこしらえられていた。Vリーグ規定なら柵の内側なんじゃないかぐらいの至近距離(そんなわけはないだろうけど)。フロアの入り口が1か所で,手前コートの女子のアップゾーンのすぐ後ろという,なかなか勇気の要る環境だった。前回もきたえーるサブで観たのだがそのときの記憶は一切なくて,こんなだったかなあ,と思いつつ。
「もうちょっと,なんとか,さあ」などと歯がゆくなりながら観ていた。これだけ近いとスタンドからは観られない(聞こえない)あれこれが見えたり聞こえたりして興味深い。
日体大の仲本と西がエンドラインセンターでスタッフをやっていて,「B(パス)でいいぞー」とか言ってる。
逆に近すぎてどっちがどうとかわからないぐらいだったけど,日体大が1枚でキルブロックを決めることが多かった印象で,やきもきはやきもき。途中で亀山を下げて鳥原を入れて,そこか? いや,でも,そこしかないのか,などと言っていた。
順大の小野とショーンがいない理由も聞いて,そうか,そりゃ仕方ないな,と。仕方ないは「出られないのは仕方ない」の意味です。
準々決勝:筑波大学3-0東京学芸大学
筑波:11高橋 13吉田 27垂水 25西川 20阿部 14坂下 L12山口
学芸:28荒井 20村田 16小松 19小野 17村岡 1内田 L2瀬戸山
昼ご飯食べがてら,メインアリーナの様子を30分少々。こちらは1セットにも満たないぐらいしか観ていないのだが,筑波ストレート勝ちときいた。
前日東海大を下した学芸ちゃんに対して「それなら分かってるだろうな,おい」という気持ちもなかったとは言わないので,観てないなりに残念。
でも,月並みだけど,秋楽しみです。内田と瀬戸山がコートにいるのも,なんとなく安心するしうれしいし。
MBの村田は,初めて見た,かな。左打だった。左打MBスキーとしては気になる存在。でも荒木田(左打)も好き。
筑波は,小澤が(ベンチ入りはしてるけど)出てなくて,小澤のところ(ポジション5)が垂水。MB高橋瑞穂の対角が西川で,19春高決勝戦的においしい。垂水・坂下の組合せは春リーグでも緊急避難的に観たけれど,垂水は小澤とはまたタイプが違うと思うので,今日の試合を見た感じでは坂下の役割が違う感じがするのが面白かった。
さて,でも,いないわけじゃないわけで。
準々決勝:青山学院大学3-1専修大学
青学:8望月 6中道 9中西 13小田島 18山田 1渡辺 L14長田
専修:14久保下 16中村啓*1 3谷 10久保 9東 1柏田 L20大林
2部みのある緑対決。第1セット,トランジションアタックが久保に上がるのに久保がタイミング合わなくてパスで返す,というのが2回ぐらいあって,おいおい大丈夫かよ,とおもっていた。とはいえ青学も中盤のリードを追いつかれたり第2セットは逆転されたりと,早稲田ぶっ潰してのし上がってきました,というほどの勢いは(すっごく遠くから観る分には)感じない。ただ,変な言い方だけど「普通に強い」チームだった。MBが良いし,よく拾う。専修もMBは良いと思ってるんだけどそれ以上。ワンチによくかけていた。ちゃんと自分たちの得意な形にして自分たちがやりたい試合運びができてるのかな,という感じ。
ストレート決着するなら観ていようか,しかしもつれる方がおもしろいか,などと外野の気ままさだったが,第3セットは専修が調子を上げて長くなりそうな気配が漂い始め,サブの準々決勝の進行も気になるのでサブに戻った。
準々決勝:明治大学3-1日本体育大学(23-25 25-17 25-17 25-22)
日体大:26藤巻 13西村 29鬼木(19山本) 9藤原 11高橋 28川口 L12市川/16小川
明治大:13上林 2鎌田 23安井 9池田 1小松 15三輪 L21鳴尾/14瀧田
女子の筑波嘉悦というなにやら恐ろしそうというかサブでやるのがもったいなすぎる試合をくぐり抜けて男子コートにたどり着いたのは,第1セットを日体大が取って第2セット,の,途中ぐらいだった。
第1セットは観ていないのでなんとも言えないのだが第2セット以降の明治はめちゃめちゃ生き生きしていた。自分は好意的に明治のことを見ているので楽しそうで微笑ましいと感じるけれど,そうじゃなかったらすんごいむかつきそう。
一方の日体大は状況を打開しようと懸命で,胸を打たれる。
1年生セッターくんは良い意味で目立たない良いセッターだった。先輩たちが構って,頭ぽんして,めっちゃ緊張してるのはびしびし伝わってきたけど,その目はきらきらしてた。
途中から山本くんが入ってファーストタッチが1枚ブロック。アップゾーンから「しょうやー(ひゅぅひゅぅ)」みたいになってて,本人もすっごい笑ってて。
西村も高橋も巧いのがすごい分かって。
距離の近さは絶対正義。いや,ほんとに。
長く試合を観ていたいからフルセットになればいいのにと外野のお気楽さで思っていたけれど,そうはならなかった。4年生抜きで戦った日体大はまた秋に二回りぐらい強くなって戻ってくると思う。
そして,じぶんちのホームかのようにくつろいでいた明治ちゃんたちは,明日が初めてのきたえーるメインでの試合になる。ぜんぜん雰囲気が違うだだっぴろい中に放り込まれるのはちょっと気がかりだが,壁によじ登って遊んだりスクリーンで調子こいたりしてておくれ。
*1:最初は19藤中だったかもしれないが背番号が観づらい専修緑。