デスクライトがやってきた
続「電話機を買い換えた話」。
リビングの壁沿いに机を設えている。机と言っても,抽斗2つに天板を渡したもの。3年前の引っ越しで「りびんぐだいにんぐるーむ」なるものができるにあたり,某大手家具屋にちょっぴりホテルライクな感じでとオーダーしてアレンジしてもらった。需要はあるようで,ちゃんとそういう家具ユニットがあった。
奥行45cm程度であまり大きくはないが,小型のノートパソコンでちょこちょこ書き物をするには十分。ただ,照明を背中に壁を向いて座ることになるので,暗かった。ノートパソコンのバックライトがあるので実務上は大した問題にならないのだけれど,参照資料の閲覧には不便だし,何より,どうも,雰囲気が出ない。
なので,デスク用のスタンドライトが欲しいと思っていたのだけれど,良いなと思うものはべらぼうに高かったり,手頃な値段でこれと思うものがなかったり,いずれにしても急ぐものでも必需品でもないのでおおむね忘れていたりして,後回しになっていた。先月机の一画を占めていたFAX兼用機を撤去して少し広くなったのを機に,ようやく,空いたスペースにデスクライトを置くぞ,という機運になった。
今年の誕生日はお泊まりをしなかったので,誕生日プレゼントになるのかな。夫がいくつか見繕って,部屋のほかの家具の雰囲気にも合うウォルナットのシンプルなデスクライトを見つけてくれた。
まあ,これが,ただの木の棒を組み合わせただけのLEDライトのくせにけっこうなお値段で,誕生日プレゼントにしちゃ高額なんだけど,引っ越したころに目をつけていた北欧方面のデスクライトよりはリーズナブル(比べてはいけないやつ)。世の中,高いものがおしゃれとは限らないけれどおしゃれなものは総じて高い。
通販で買って先週家に届いていたので,今日,設置してもらった。部屋全体の光量を落としても手元が明るい。間接照明風に使うと,ぐっと雰囲気が良くなった。
これですっかり疎かになっている執筆が捗る,か,どうかはわからない。ただ,向かいたくなる机の雰囲気はないよりあったほうが良い。あとは壁に長押か棚をつけてごちゃごちゃしがちな机の小物を待避させたい。これも3年来の野望だが,いまだに壁の石膏ボードに小さな穴を開ける勇気が出ない。
ぼんやりとした「なんかすてきなお部屋」が整わないうちに年が経ち,傷とか埃とか経年劣化とか,物も増えるし,自分も片付けや掃除をさぼるようになっていて,どうしても入居当時のきれいさは失われていくのだけれど,こうやって少しずつ手を加える楽しみがあるのも,それはそれで。