ポルノグラフィティ 20th Anniversary Special LIVE NIPPONロマンスポルノ'19〜神 vs 神

@東京ドーム


mixi日記ぐらいの無責任で気楽なノリでてきとうに書きます。


ポルノが東京ドームでデビュー20周年記念ライブをやるから良かったら一緒にどうかしらと声をかけてもらったのは,まだ春の初めの3月の終わりごろだったと思う。ファンクラブ先行販売のタイミングで,半年先の予定に二つ返事はできかね,申し込み期限ぎりぎりまで返事を引っ張った挙げ句に,お願いします,と言った。


1999年9月8日「アポロ」でメジャーデビューしてちょうど20年。東京ドーム2days。そんな大切な日の大切な催しに,ファンじゃない(という言い方はどうかと思うがなんとなく伝わってほしい)自分がお気楽に混じって良かったのだろうか,と,心苦しさやら居たたまれなさやらを目一杯感じながら,一方で,2日間のライブを,心の底から,目一杯,楽しんだ。


ほんとに楽しかった。


ステージに立っている人たちやこれまで関わってきた多くの人たちにとって,20周年を迎えたこととこの2日間のライブとがどれほど感慨深いものであるかは,MCの端々に滲み出ていた。そして客席のファンにとっても,それぞれの大切なポルノ歴を振り返り,胸に去来するものを抱えながらのライブだったことも想像に難くない。


ほんとにね。自分は彼らの歴史と自分の歴史がほとんどリンクしていなくて,知識もなくて,当然ライブも初めてで,なのに,今までを積み重ねてきた人たちがステージのあちら側とこちら側とで織りなし作り上げる圧倒的祝福と圧倒的感謝に満ちた空間と時間に当日いきなり紛れ込んで,最高に充実した部分だけを味わって,雰囲気に感化されて,なんならちょいちょい泣きながら20周年おめでとうの気持ちになってるのって,フリーライドじゃん。ずるいじゃん。


でもね。そうは言っても,東京ドームで2日間の延べ動員が10万人を越える規模のライブだもんでね。一流のエンタメのプロ達による本気のプロの仕業なわけじゃん。楽曲はもちろん,ライブアレンジも,歌も演奏も,構成も,照明や映像の演出も,特効も,音響も(!!!),あらゆるものが最高に素晴らしくて,歴代の有名すぎるシングル曲からの選曲も多くて,初ポルノライブの人も付き添いの人も,きっとライブそのものを間違いなく楽しめる。しかも,ステージとオーディエンスとの距離が近い。物理的にはもちろんめちゃめちゃ遠いのだけれど,それを感じさせないMCと一体感の醸成の仕掛けが凄い。客の振りや手拍子,コーラス,コール&レスポンス,どれも,初見でもアリーナにいる一糸乱れぬ歴戦のツワモノをみればすぐにマネできて,ステージからもわかりやすく示してくれる。自分もライブに参加して一緒にライブを作り上げている心地よさに浸れる。東京ドームは広くて明るくて,でも屋根があってクローズドな親密さもある。そこで5万人以上のみんなでつくる「一体感」の細胞のひとつになっているときの気分の良さは,ヤバかった。そうそう味わえるものではない。


それこそが,だからこそ,東京ドーム2daysアニバーサリーライブが満員になるバンドなんだと。


声をかけてくれて連れてってくれた友人に感謝。そして,20周年,おめでとうございます。


以上です。


曲ごとに細かい感動はたくさんあるのですがレポじゃなくてmixi日記なので書かないよ。曲名わからないし記憶もあやふやだし。


以下蛇足。


晴一さんのビジュアルがめちゃめちゃ素敵だった。金髪に赤に黒の模様が入ったつるつるした生地のシャツに膝上ぐらいのラップ(?)スカートに足首見えるパンツに革靴。羽織ってるカラフルでパンクでサイケでビビッドでシャープでポップ(意味不明)なロングジャケット(?)がとてつもなくかっこよくて,出の瞬間に,これはヤバそう,と思ったら,そのあとのご本人のパフォーマンスやら表情やら声の高さやらMCの内容やら,やばげな指数関数でやばさがドームの天井突き抜け続けましたが,まあ,はい。2日目には自分も慣れて持ち堪え,最初の衝撃から二晩経た今(9日ですよ)は落ち着きました。すとん。


いや,ほんとに,歌も演奏もハイクオリティで,たいへん素晴らしかった。わたしゃ別にライブそんなに(ぜんぜん・ほとんど)行ってないけど,行くとどこのアーティストさんもほんとにうまいなーって感動する。ドームとかアリーナとかスタジアムとかの大規模なライブコンサートってどうしたって音楽会をやりやすい会場ではないだろうから音響スタッフがめちゃめちゃすごいというのもありつつ。


ライブって文字通りライブなので,あんな広いステージで,ノリも勢いも空気感も作りながら,あの長い時間であの曲数,ずっと,生歌! すげえ! の感動がぶれないのが,すごく心地良かった。声が良くて歌が良い。当たり前かもしれないけど当たり前がすごい。2日目の本編終盤は短い曲間で何曲もたたみかけてきてて,あきひとさんこれ歌い続けてるの凄すぎませんか,と。そもそも歌うには難しい曲なのに。歌詞がいいのも曲がいいのも知ってたけど。テレビ(CDTVのライブとか)で聴いたことはありましたけれども。も!


晴一さんのギターソロも。ギターで歌ってた。ギターソロは「間奏」じゃなくて,曲のなかのひとつのパートだった。ご本人コーラスもするしソロコーナーで歌も歌うし(かわいい)オフマイクで歌ってる様子もビジョンで見られる(とてもかわいい)んだけど,ギターで歌ってるのの感動が大きかった。


比較しても意味はないけど,馴染みの藤岡高校OBのギターの方々は,デビューしたてのころはともかくキャリアを積んだ今はべつにへたではないんだけど,そもそもうまいとかへたとかとは違う軸(象限?)にある。ギターソロはあっても「ギターソロを聴かせる」ステージングはしないというか。(もちろん,前提として,そんなにうまくもない,というのも,あるのだと,おもう,が。)。それに慣れているので,ほかのバンドのライブに行くとギタリストのギターソロがまず新鮮にうつる。ギターってこんな風に鳴って歌って表情豊かに泣く楽器なんだと感動する。たいがいする。そして,はるいちさんのギターソロがとってもギターソロでした。はい。


ろくに曲を知らないのにいちばん好きなどと軽率に言うのは軽率に過ぎるんだけど「サウダージ」が何よりめっぽう好きで,初日にやらなかったのでちょっぴりがっかりしていたら,2日目にストリングス付きで聴けた。この曲を生演奏で聴く未来を考えたことがなかったから,嬉しくてたまらなかった。


ラジオネーム恋するウサギちゃん(「ミュージック・アワー」)の変なダンスも,なんの曲だったかの二拍三連のハンズクラップも楽しかった*1。「ハネウマライダー」のタオルぶん回しは自称減量中の身にはたいへん良い二の腕の運動になった。


初日の「キング&クイーン」の前向きで明るくて広がる雰囲気もすごく好もしかったし(去年の世界選手権のテーマソングだったと言われてようやくそういえば楽曲提供してたんだったっけと記憶がぼんやりよみがえってくる程度のアレでソレなのは内緒だ),「VS」もこの歳で聴くとしんみりする。


センタースクリーンに薔薇窓のステンドグラス風のがうつってるミディアムバラード(初聴きではない)*2もすっっっっっごい良かった。


ひとつひとつ挙げていたらきりが無い。


「アゲハ蝶」のコーラス。とくに最後,ドーム内に響き渡る客席のコーラスにあきひとさんのメインボーカルがのってきて転調するあたり,あまりに美しくて感動的で,涙が出てきて,泣かずに歌うのが大変だけど,それでも胸を張って誇らしく笑顔で歌う。何十メートルも向こうから客の顔なんて見えていなくても,「ここに連れてきてくれた素晴らしい景色を見せてくれたファンのみんな」と掛け値なしに言ってくれる彼らに感謝を届ける方法がきっとそれだから。

9/7(土)


M01 プッシュプレイ
M02 メリッサ
M03 THE DAY
M04 メドレー
ミュージック・アワー
マシンガントーク
ヴォイス

M05 アポロ
M06 グラヴィティ
M07 Twilight,トワイライト
M08 n.t.
M09 Hey Mama
M10 渦
M11 俺たちのセレブレーション
M12 ジレンマ
M13 愛が呼ぶほうへ
M14 ラック
M15 キング&クイーン
M16 Mugen
M17 ネオメロドラマティック
M18 ハネウマライダー
M19 アゲハ蝶
M20 VS
【ENCORE】
EN1 オー!リバル
EN2 Century Lovers
EN3 ライラ


すぺさるシークレットゲスト本間氏とのトークがゆるくて長かった。二人の誕生日が近いということで,本間さんのピアノでハッピーバースデーを歌ったりと,かなりフリーダムなトークコーナー状態。裏話もゆるかった。


初日のすぺさるゲストその2はホーン隊。かっこいい。バスサックス重そう。アンコールだったか,スーザホンのラッパのところに「ポ」ってつけてたのがたいへんキュート。ステージの前に出てきて,花道を,はるいちさん先頭に歩いてる様子は,音楽隊みたいだった。最後の挨拶のあとで集合写真撮ってた。


「THE DAY」よかった。あと,上でも書いた「Twilight, トワイライト」。「愛が呼ぶほうへ」のなまうたが聴けたのも幸せだった。


はるいちさんが真っ赤になってたの,なんの曲だったかな。「渦」かな。「渦」だな。2日目にやらなかったんで。

9/8(日)

M01 プッシュプレイ
M02 Mugen
M03 THE DAY
M04 メドレー
ミュージック・アワー
マシンガントーク
ヴォイス

M05 アポロ
M06 n.t.
M07 Twilight,トワイライト
M08 瞳の奥をのぞかせて
M09 ウェンディの薄い文字
M10 リンク
M11 サウダージ
M12 ブレス
M13 愛が呼ぶほうへ
M14 Zombies are standing out
M15 サボテン
M16 ヒトリノ夜
M17 瞬く星の下で
M18 ハネウマライダー
M19 アゲハ蝶
M20 VS
【ENCORE】
EN1 オー!リバル
EN2 Century Lovers
EN3 ライラ


小鳥のさえずり(=ソロコーナ)までは1日目と同じセトリだと思っていたけど2曲目から違ってた。適当すぎる記憶力。


本間さん登場時のMCは2日目のほうが少しよそ行き感があった。本間さんが入ることになってライブを観に行って,華があると思ったと。華は持ち前のものであとでどうこうできることじゃないから,みたいなことを話していた。あ「じゃあなにがなかったんですか」ほ「針金入りのスカーフ(バンダナか),みたいな」


こういうトークコーナー(?)のちょっと砕けた感じや,岡野さんの親しみやすさを感じさせるMCや,要所で新藤さんも喋るところが,大きな会場でも,距離が近く感じられるのかな,なんて。


そして,ぴよぴよコーナーで場内がどよめいた「瞳の奥をのぞかせて」のNAOTO氏の登場。ヴァイオリンとアコギのハーモニーに痺れた。初日の本間氏登場のときにご本人だったか岡野さんだったかが,本間さん「は」明日も出るのでSNSでネタバレしないでね,という旨を仰ったのがちょっとだけ引っかかっていて,もしかしてホーンのところはかわるのかな,とはちらっとは,思ったけども。ストリングス出てきてびびった。それぞれの「愛が呼ぶほうへ」がまたよい。


Zombies are standing out もめちゃめちゃかっこよかった。


ポルノってフォークロア色が同時期のほかのメジャーバンドにはない味で,やはり「アゲハ蝶」や「サウダージ」のイメージが強いのだけれど,2日で何十曲か聴いて,ハードなロック(音楽ジャンルわからん)曲がかなり好みだな,と,おもいました。まる。


そうそう,MCといえば,さいごにサポメン含めて全員で並んでお辞儀したあと,サポメンが先に捌けて,マイクなしで挨拶するのが,すごくよかったです。初日は,あきひとさんの声がオフマイクでめっちゃ通ることに感動した。


2日目はサポメンさんがはけたあと,スクリーンに「20歳おめでとう」の文字が出てきて,一番搾り(ちがうかな)のおねえさんが出てきて大きなジョッキにビールを注いで,乾杯。


大ジョッキだからすぐには飲みきれなくて,ふたりでステージ上に座り込んでなんかしゃべりながらまったりしだして,なんなのなんなの。


それから,あきひとさんはむりやり飲みきって,はるいちさんはビールが残ったグラスを台のうえに置いて,ふたりともちょっとふわふわした足取りで両花道を走って往復して,にこにこしながら手をぶんぶん振ってて,なんなのなんなの。


さいご,マイクなしで言うのが「気をつけて帰ってください」って,そうなんだけど,それ? ってなって,ああああああああああ(言葉にできないらしい)


蛇足ってほんとに蛇足ですね。あまぞんアンリミテッドが捗ってます。

*1:去る筋のご教示によると「オー!リバル」とのこと。「アゲハ蝶」もたしか二拍三連。

*2:「Twilight,トワイライト」か。