自分用覚え書き・2019秋

秋は仕事が立て込みがち。連休が多かったし最終日が土曜日なので休み(=書く時間)は十分にあったはずなんですが。


8日目以降もいつか書くとして,テンプレートほっといて雑感。

気になったチームとか選手とか


リーグ台風の目だったのが日大,最終順位は5位となったが(6勝5敗6チームのうちセット率で3番目),それも最高成績じゃないかね。9日目終了時点で単独3位につけていた。


2日目に東海大にストレート勝ちしたのが印象深いが,前半,春上位相手にいくつか勝ち,有利なかたちで後半戦に入った。


もともとレシーブはずば抜けていて,サーブレシーブ成功率はチーム・個人(新山・水島)ともに高いしディグの精度も高いが,そのあとの繋ぎと,なにより最後のスパイク決定力がいまいちで,順位に結びつかなかった。1部昇格は郡(現ジェイテクト)の決定力に拠るところ大で,彼が抜けた後は「レセプションの良さとチーム順位は相関しない」を地で行き,対戦相手としては,粘っていればいつか自滅する,そんなチームだったわけですが。


3年目になったセッターの谷越が安定して「大型セッター()」から脱却したように見えたのと,それこそミスが多かったサイドの2年生たちがかなり良くなった。とくに,フォームの美しさに惹かれてひそかに応援していたものの去年から今年の春までは「きれいだけどきまらん」状態に陥りがちで安定して試合に出続けられないでいた下田がこの秋サイドの1枚としてほぼ通して試合に出ていたのはよろこばしかった。(背番号も身長も)大型ロマンみのあるチームがちゃんと強いチームにシフトチェンジしたようで,インカレおよび来年以降が楽しみ。


もう1チーム,初昇格を果たしたあと東日本インカレ準優勝をひっさげて乗り込んできた青学。どれだけ戦えるか,という気持ちで観ていたが,東日本インカレ決勝で敗れた筑波大にリベンジを果たしたあと,こちらも前半ごりごりと上位を薙ぎ倒していった。東日本インカレで勝った相手(早稲田,専修大,中央大)には負け,負けたチームや対戦してないチームは勝つ,みたいな。


そのあとさくっと負ける試合も出てきたが,概ね,借りてきた猫ではなく,変に肩に力が入りすぎることもなく,1部でもごく自然に戦っていたように見えた。最後3日間のどこかでバスで乗り合わせた1年生(?)たちから日体大に行くのが初めてっぽい会話が聞こえてきてそういえば1部昇格したばかりだったと思い出したものだった。


10日目にけっこうどろどろの試合を制して勝ったのに(なぜか)順位を下げ,結局9位。もし最終戦で学芸に勝っていたら6勝5敗が7チームになっていたのだが,それでも9位は9位だったのかな。いずれにしても,最終戦は学芸の残留力に飲み込まれ青学には良いところのない負け方でいささか締まらない終わり方だったが,当面の目標は1部残留だったろうと考えると5勝は上々だろうし勝負は2季目だろう。今季の専修が苦しんだのと同じように。個人的には,来年は渡辺周馬がいないのがとても淋しい。


山田亜藍がとても素敵。良い意味で1年生に見えない落ち着きや体格の良さ。すでに風格がある。1年目でガタイがよくて落ち着いてるってそれこそ渡辺周馬っぽい。なんとなくね。


6勝5敗が6チームと,団子,よく言えば混戦,のリーグだった。よく言えば混戦,よく言えば実力拮抗。悪く言えば,大混雑のどこのチームに対しても,あと少しの何かでもっと勝てるだろうにとじれったく感じることもしばしばあった。それをどこのチームに対しても感じてしまうからこその大混雑リーグだったということなんだろうけどね。つまり「そういうとこだぞ」案件というか,だね。


単独2位の東海大は,8勝で,大混雑から2勝差をつけたので大混雑組から頭ひとつ抜けていたのだろうけど。うーん……………………。途中はうきうきしていたのに10日目11日目連敗で終わったので,後味がもやもや。11日目は相手が早稲田で,お互い順位も決まっていたとはいえ,客としては1位2位の対戦でリーグ最終戦(厳密には隣コートより先に終わったけど)なのだからもうちょっといいところを観たかった。早稲田が付き合わなかったのが救いだったけれど。


終盤のしょっぱさを横においておくと,この秋はけっこう良い感じで,セッターはほぼ真子が上げていたのだけれど,真子くんが良かった。去年までのどこかおどおどした感じがなくなった。上級生になったのもあるのかな。3年の秋だなあと。それから春の終わり頃からポジション2に入っている樋内くんにたいへん星野みを感じていてたいへん気になる。推せる。見えない力に推せと言われている気がする。それから,トータルでは山崎が頼もしかった。


中大は,故障(?)で春リーグ欠場だった都築が復活して,良いときはめちゃめちゃ良いんだけど。時折良い,というか。チーム自体が波が大きかった。東日本インカレでも活躍していた佐藤くんが小気味良いし,中野竜の躍動する試合も観られたのでそれは良かった。OPどっちでもたのしいので,困る。あとは,セッターが伊藤くんが出たり,後半はほぼ牧山だったり。MBの水野梅本はどちらも良かった。水野のCクイックがたいへん印象的。梅本もCに入ってた。


なんとなく「いろいろやろうぜ」の秋だった感じもあるので,さて。


早稲田は村本が怪我してて,吉田悠真が出ていた。めっちゃちっちゃいんだけどめっちゃうまい。堀江が悠真のカバーしすぎかな,とか,細かい部分ではちょいちょいほころびそうな端緒はみられたものの,どこも早稲田の牙城を崩せなかった。ほんとに,息をするようにかんたんに点を取るし息をするようにキルブロックでシャットアウトするし息をするようにブロックワンタッチからのトランジションアタックでブレイクする。相手ブロックを利用するのもうまいし,相手コートが見えていて,人がいないところにボールが落ちる。不思議なぐらいに。腹立たしいくらいに。


MVPは武藤。去年の全カレだったか今年の春だったか,ほかのスタメンが全員個人賞をもらっているのに武藤一人賞なし,というあまりに不憫なことがあったが,今季はスパイク賞(自力)とMVPとトロフィー両手持ちということになった。MVP発表は,堀江じゃないんだなあ,と,思ったわけだけれど,会長特別賞と分け合った感じかしら。


リーグ期間中に開催されていたワールドカップで柳田や西田がサーブで殴りまくって日本が好成績をおさめたことに観ている自分が影響されたか,今季はサーブぶん殴りが気になるリーグだった。サーブ賞の宮浦は,さらに腕を磨いていたようす。(しかし全日本インカレからボールがかわると知って,1か月かよ,と思っている,今)。


順位が乱高下したのが日体大。春7位だったため下位スタートとなりリーグ前半で上位と対戦。そこでわりと勝っていたのでこれは,と思わせつつ中盤でぽこぽこっと負けて「どーしちゃったの」ってなった。


終わってみれば3位,という不思議な。セット率がだんぜん良かった。最終週の連勝も大きかった。とくに最終日の日大との対戦はまさに今季の過半数のチームが団子を象徴するような接戦で,熱戦だった。日体大は古参の意地のようなものを見せた。百戦錬磨でも経験の差でも伝統ある強豪の誇りでも,そういうやつ。日大が下級生の多い若いチームなのと比べると日体大は上級生が支えている。


日体大は,チームがまとまっていて充実しているように見えるの。内情なんてわかんないけど。4年生が楽しそうなの。3年生も楽しそうなの。顔が良い。スタメンの顔がいいランキングしたらたぶんめっっちゃ上位だと思う。好みには個人差がありますがしかし顔がいい。最終日,会場校だからというのもあるんだろうけど,閉会式のあとあちこちで写真撮っていて楽しかった。


うえでも書いたけれど,春の6位がかえってやりづらくなってしまったように見えたのが専修大。1部でも2部でも入れ替え戦常連。中断あけから久保が出ていなかったのも少し気になるところ。


苦戦しつつも入れ替え戦回避能力を復活させた学芸は,春は4年生がぜんぜん試合に出ていなかったが,秋は,内田も瀬戸山も出ていた。そしてコートに吉田がふたり。OPのほうの吉田くん(星城)は春はたぶんベンチ入りしてなかったとおもう。上背があって細身で荒削りなところが実に学芸っぽく,おもしろかった。


順天堂はスタメンもローテーションもがちがち固定。以前も書いたけれど,1年生の金澤(東日本インカレから出てたかなー)がパワフル系で楽しい。千葉方面は度重なる台風と豪雨災害で,大学のキャンパスそのものは高台の立地だそうだけれど,いろいろ大変だったろうなあと……。


明治は泥団子投げ合いの2番手につけて4位。たぶんインカレの4つめの角に入るんだと思う。マジかよ……。それでいいのか関東1部。そしてここの山,ほかのチームにとっては(何も言うまい)。この秋は,安井が例によって酷使に耐え,酷使され続けた三輪が酷使に耐えられなくなっていた。スタメン定着したかなという雰囲気の島くんの成長を見守る会だった。小松担当としては小松がコートに立っていないのを淋しく感じたのは本音でござるが,まあ,あのほうがいいだろうな,バランスは。とおもう。ということでコートに立つ唯一の4年生になった鎌田の負担が増えて,結局去年の怒られ担当に舞い戻ってしまった感じが。レシーブ賞はよく拾ったで賞かつおつかれさまで賞の功労賞と見た。サーブレシーブもほぼ鎌田だしな(島とか鳴尾を狙ったほうが崩れそうなのに皆鎌田に取らせる)。このところ早稲田が占有していたレシーブ賞だけど,どこかの数字が突出しているわけではないけれどトータルで全力でチームを支えている鎌田には賞をあげたいもの。


最後に順位を下げたのが筑波。最終日は日体日大のロング試合の途中で始まり途中で日大が負けてたので,勝てば単独7勝で3位だったんだけど,すんごいあっさりストレート負けだった。で,7位。1勝の差が大きかった。セット率差だけの僅差とはいえ,順位は順位,たしかにすっきり勝ったり粘り負けだったり,という印象がなかった。東日本インカレ優勝チームがあんまり勝てなかったのは淋しかった。最終戦は,そのあとの早稲田東海もそうだったんだけど,中大筑波って楽しみにしてるわけじゃんこっちは,という文句を言いたい気持ち。


筑波も最後の試合がもやもやしたので後味もやもやなんだけど,それはそれとして,メンバーやスタートローテーションもバリエーションが多かったし,MBはラリーと西川の1年生対角の試合も多かった。中大と同じで,目先の勝利に拘らずに抽斗を増やすことに力を入れてたような。坂下が偉いすぎるのでかえって坂下次第というところもあるのがしんどい。坊主仕様の垂水が,チーム全体あんまり調子上がらないときでも仕事してるように見えて,たいへん格好良かった。


長くなってしまった。


駒澤についてはノーコメント。入れ替え戦は2部全勝優勝の法政との対決になる。たいへんこじんてきなアレですが,なにがなんでも残ってほしい。法政も1部で見たいけど,法政にしても入れ替え戦に出るのも簡単じゃなくて,上がるなら今年という感じもあるけど。けど。ううううう。

中国リーグ方面(おるすばん)


今日はGAORAでV1の試合を2試合観たあと,中国リーグ最終日の最終試合を観ていた。広島日帰りも一瞬考えたけれど,最後まで見られない場合もあるし,体力的にもきつかったため見送ったわけで。東亜大がフルセットを制してセット率差で優勝。


東亜は春に1日観に行ったときとはまたメンバーがちがっていて,1巡目の直接対決では負けていたし,リーグ中に故障者も出て,たいへんきびしい状況だったと思う。


ライン踏みしまくる古賀が,それでも集まるボールをどうにかして,どうにかした。多彩な攻撃やバランスの良さでいえば平大に分があったと思うけれど,どろんこになってもぎ取った勝利だと思う。全日本インカレで観たい。観たいよーー。