2019全日本大学選手権・3日目(3回戦)(本文なし)
@墨田区総合体育館
ベスト8をかけた対戦。男子は墨田1会場,会場選択を迷わずに済むのでとても有り難い。4面×2試合。同時に見るには限界があるのでさみしい。昼すぎに終わるのが有り難いのか有り難くないのかは,判断の難しいところ。
Gコートがサブ。前日までは2試合ともメインコートを見るつもりだったのに,前夜から当日の朝,会場に着くまで迷いに迷って,結局第1試合はサブコートの民になってしまった。メインとは壁一枚挟んだだけなので行き来は楽。とはいえ,移動しないと試合経過もわからないから,この壁なからましかば。
[E1]愛知学院大学1-3東亜大学
東亜が2セット先取,愛学1セット取り返して第4セットが東亜。
東亜は,前日に比べると状態が良かったとのこと。久しぶりのベスト8進出。2009のベスト4以来かしら。
愛学,きのうあまり見られなかった(見てなかった)から,じっくり見たかったんだけど。
[G1]日本大学1-3明治大学
日大の立ち上がりが悪い。いない人をおもってもしかたないけれど,高橋がいたらと言わずにはいられない第1セット,第2セットだった。
今年の日大はチーム力をあげていただけに。
明治ペースで試合が進む。明治はミスが少ない締まった試合運び。対する日大は,集中力に欠くというか,気負いが空回りし焦りが余計空回りを生むような,ちょっとふわふわした状態を立て直せないまま,点差が開く。
第2セット途中から入った27秦の良い働きもあり,第3セットは競った展開になった。どちらもMBの打数が多い,ワンタッチからの切り返しが多い,そしてブレイク率が高い。そういう意味では似ているかも。日大西岡と明治三輪の,山口っ子MBマッチも。
20-20から明治が池田サーブのローテーションで4連続ブレイクし,20-24。第1セットと第3セットのローテーションは,池田のサーブががっつり日大の弱点ローテを作っていた。ジャンプフローターサーブをクロスに打って,セッターが出るコースと秦がレフトに移動するコースを塞ぎ移動を遅らせながら後衛レフトにいる下田に取らせる。まずAパスを返すのが難しい局面。前衛ライトの水島はセンターでレセプションに入っているので,打てるのはMBの西岡か前衛レフト秦の二択。
終わったらメインに移動しよう,と見ていたわたしが思った。明治の皆様も,たぶん,似たようなムードになったんだと思う。終盤,ちらっと,ほんとうにちらっとだけど,色気が見えた。
4年生に決めさせたかった,というだけの理由ではないとしても,たぶん少しは頭にあったんじゃないかな。20-24,トランジションアタックを鎌田にあげて(たしかけっこう難しい球だった)スパイクアウトで21-24,次の秦のサーブで,鎌田の時間差のX攻撃。時間差,悪くないけど,この試合で初めてじゃなかったっけ,みたいな。で,一瞬,変な間があった。なんか,変なズレ方をしたな,って感じた。そして,拾った日大はこの試合好調だった下田がトランジションアタックを決めて22-24,明治タイムアウト。タイムアウトあけもちょっとずれた感じが戻らなくなってデュースになり,なんだかんだ長いラリーを挟んで内田のサーブで崩した日大が池田ちゃん攻略により,28-26で取って第4セットへ。
第4セットはそれまでと一転して,一気に日大の流れに。イージーなプレーが目につく明治と,凄まじく拾いまくり繋ぎまくる日大。中盤いちど明治が追い上げるも再び突き放しにかかって18-14で明治2度目のタイムアウト。
と,このあたりでちょいとメインアリーナの様子うかがいに席を外し,しばらくして戻ったら,20-17だったかな。明治は小松がコートに立っていた。
(中略)で,23-23で明治が追いついて,日大アドバンテージのデュース。28-28から明治がブレイクして逆転,最後は池田が下田をブロックして,29-31。明治が準々決勝に駒を進めた。
メインコートはEもFも第1試合が終わっていて,Dはすでに第2試合が始まっていた。
4年生力と言ってしまえば安易だけれど,確かに,小松が入ることで何か変わったものはあった。それは偶然かもしれないけれど。これを書いているのは準々決勝が終わったあとで,だから,つまり,そういうことです。
[D2]福山平成大学3-2同志社大学
前日近大にストレート勝ちした同志社。第1セット25-14と,これはちょいとどうなるよ,からの第2セット19-25。お互い取るセットと落とすセットの差が激しい。同志社は,アウトサイドの4金光が頼れるエースで,拾って打ってと獅子奮迅の働き。同志社も平大も,前衛が強いローテーションと弱いローテーションがはっきりしていた
ファイナルセット,6-8でコートチェンジ。10-13,いよいよ詰んだか,と思った。が,11-13から平大山崎のサーブで崩し,14-13と逆転した。そこから,あまり覚えていないんだけど,同志社はサイドアタッカーとリベロが同時にすっ飛んで,どうにかボールを繋いだ。打つのは伴くんだろう,ほかにいないだろう,と見ていた人たちが皆思ったようで,予測や同志社への期待や,平大ブロックへの激励やら,いろんな意味のこもった「伴!」「伴!」「伴!」がスタンドのあちこちから口々に聞こえてきた。自分も声に出していた。なんだかおかしかった。
あにはからんや。伴のスパイク,三好が一枚でシャットして,平大が2年連続のベスト8,そして,早稲田との昨年決勝戦リベンジマッチへの切符を手に入れた。
あとあとになって,あそこが最後のチャンスだったと思う。ひとつ回ると同志社は金光が前衛に上がり,逆に平大はS4レセプションから徐々に前衛がしんどくなっていくターンだった。
平大にとっては薄氷,同志社にとっては,最大のチャンスを逃した。でも,けして棒に振った,というかんじではなく,自滅でもなくて。