令和3年3月歌舞伎公演『時今也桔梗旗揚』

国立劇場


行きたいとは思いながらなかなか予定が立たず、千穐楽の日に滑り込み。


前庭の桜は種類が豊富。木によっては少し見頃を過ぎて葉桜になっていたものもあったけれど、休憩時間にたっぷり桜見物をした。満足。


演目は、明智光秀がモデルの武智光秀が謀叛の旗揚げをするに至った背景なり経緯なり。小田春永の仕打ちがえげつない。


去年のNHK大河ドラマ麒麟がくる」にあやかったのかどうかわかりませんけれども(きっとあやかってるとおもうのですが)、あちらは、肝心の週を見逃したこともあって、最後まで、なぜ反旗を翻したのか、よくわからんかったです。お互いの好きがねじれた痴情のもつれなのか、自分が育ててしまった魔王(信長)を自分で終わらせたのか。


もちろんそれとは異なる描き方をしていて、なんともしんどい流れながら、最後の最後、小田の使者だかを斬って、いざ旗揚げ、という流れは、痛快でした。そのあと謀叛には成功するもののすぐに敗れてしまう、という歴史を知っているが故の、おかしみ。


国立劇場のイヤホンガイドで、骨伝導型を試験導入(台数限定)ということで借りてみた。骨伝導といっても、耳の外ではなくて、耳には入れるタイプ。穴にまで入れなくていいので大きさが気にならないのと、地(なま)の音が聞きやすい。また、ケーブルイヤホンだけでなく本体も通常のインイヤー式とは別のもので、コンパクトだったのもよかった。また国立劇場行くときはこちらにしたい。