2020/21 V.LEAGUE Div1 WD名古屋 -FC東京

@パークアリーナ小牧
昨年の秋、今季のVリーグが基本的には観客を入れてそれなりの試合数で開催されると決まったとき、喜ばしく思った一方で、自分は観戦を控え目にしようとも考えた。観客数の上限が収容人数の半分。行きたい人が行くべきだろう。県をまたいだ移動も、GoToトラベルキャンペーンと感染者数増加の因果関係を疑わざるを得ない当時の状況では、自分の気持ちのうえで憚られた。
なので、これが、今季初めて、県境をまたいだ観戦になった。1年数か月ぶり。新幹線に乗って、となると、いつ以来か思い出せない。
古賀幸一郎の現役引退が発表され、レギュラーラウンド最終戦のホームゲーム3/28の試合後に引退セレモニーをすると告知が出た。対戦相手は、実弟の所属するFC東京
延長されていた緊急事態宣言が解除されて、そういう問題じゃないとは分かっているが、チケットを取った。日帰りでちゃちゃっと行ってそっと観てちゃちゃっと帰ってこようと。

WD名古屋は新リーグを機にチームを一新した。法人化して、チーム名も「名古屋」を冠したものになった。昨季は日程の都合もあわず観る機会がなかった。
今回はホームスタジアムのエントリオアリーナではなく、パークアリーナだったので規模感は異なるのかもしれないが、評判の名古屋ホームの雰囲気も味わってみたかった。
パークアリーナ建物の外の雰囲気は、とどろきアリーナによく似ていた。最寄り駅から徒歩20分強は小田原アリーナを彷彿とさせた(が、愛知県らしい広い道路に第二次産業関連の工場や物流倉庫が連なる点は、小田原とは異なっていた)。三月末とはいえ冷たい雨の降る曇天の一日だった。

↑と、ここまで書いて下書きに保存したまま年の瀬を迎えた。今日は12月26日。久しぶりに写真を見返したので、写真だけはっておく。

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オープニング
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スタメンコール
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コートイン
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兄と弟
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レセプション
ちょうど1年前に故障した影響もあっての引退とのことで、今季試合に出ていなかったが、この日はスタメンフル出場だった。太一郎とのVリーグでの対戦は、これが最初で最後だったとか。
途中から内定選手の高橋良がOPポジションで出ていて、シーズン最終戦の趣も感じた。
試合後は、場内が暗転し、古賀幸一郎引退セレモニーが始まった。古賀のこれまでの歩みを振り返るビデオ。NECブルーロケッツ時代の写真も流れた。
古賀太一郎のスピーチと花束贈呈。兄がずっと目標で兄には敵わないままだった、と、ヨーロッパ歴戦のリベロは讃える。
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試合後の引退セレモニー。花束贈呈。
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家族との記念撮影、そして退場。
クリスティアンソン元監督や繋がりのある人々からのビデオメッセージ、本人の挨拶、10番のレプリカを着た家族との記念撮影、といった演出は、プロ野球NPB)の引退セレモニーでもよくみるフォーマットにのっとっていた。こういった華やかなセレモニーが行われる選手はNPBでもごく一部であるがVリーグにおける古賀がそれに該当する選手であることに議論の余地はないだろう。これまでのレジェンドVリーガーの引退シーンを振り返ってみて、このセレモニーは新リーグのホームゲーム運営と新組織ならばこそ実現したものと感じたし、それを実行した名古屋を好ましくも感じた。
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名古屋東京両チームでの胴上げ