2021年度全日本大学選手権
インカレ始まってます。
秋リーグはちゃんと見たのは第1週ぐらい、あとは全くみない週も多々。春のオープン戦も後半はあまり見なかった。
気持ちが向きませんでしてね。離れてるとそんなものだと思う。
なので、今年のインカレはどうしようかな、たぶん気分が乗らないだろうな、と思っていた。金曜日だけは休むつもりで、でも、休まなくても良いかなとも思っていた。
オール無観客(最後の土日は関係者のみ1チーム100人まで)だった昨年と異なり、今年は最後の土日は一般客を入れるという。チケット発売3分後に完売して「マジかよ」と思ったものの、入金期限翌日に戻ってきた分でどうにか入場する権利を得られた。
3回戦までの各試合は結果だけ追っていた。内容が気になっている試合もあるけれど、今のところは見ていない。2回戦の日体大-慶應義塾はフルセットで日体大が勝ったが、第1シードの日体大に肉薄した慶應、想像するだに熱い。今年、星谷さんが監督に就任されたとか(!)
2回戦は関東のチームが東海関西にばたばたと薙ぎ倒された印象。青学が中京に敗れ、法政が天理に敗れ、そして明治が大体大に敗れ。ベスト16には関東学連が昨年から2枠減らし9。減った2つはそれぞれ東海学連(3)と関西学連(3)が取り、中国学連からは昨年に続き平大。
そんなこんなでベスト8が出揃ったのを観て、Twitterで学連のツイートする写真を見て、やっぱり準々決勝は(配信だけど)観たいと思って、金曜日に休んだ。
トーナメントは準々決勝が面白い。面白いという言い方は良くないかもしれないが、面白い。
早稲田対中京大は、早稲田がストレート勝ち。早稲田は大会失セット0のまま準決勝に駒を進めたらしい。中京ベスト8、いつ以来だったんだろう。何かを噛み締めるような試合後のキャプテンの表情が印象的だった。
順大対日体大は、試合が進むにつれてタブレットの小さな画面を覗くこちらの指先が冷たくなっていた。
日体大が第1シードなのは、たぶん秋リーグ1位だったからで、ということはたぶんに早稲田に勝ったんだろうな。順大は7位だったらしい。今回の秋リーグは変則(2グループに分かれて1回戦総当たり、そのあと順位決定戦)だったとかなんとかあるし、なんせ観てないから判断材料は何もないけれど、日体大2セット先取から順大が3セット連取しての決着に、2010年の準々決勝の順大対東海大を観たときの感覚がよみがえってきた。
奇しくも、あの年の金曜日も、12月3日だったらしい。関東の冬らしからぬ生暖かい日だった。崩れ落ちる八子大輔、肩を抱く深津貴之……って、そうじゃないよ。そうじゃないんだけど、いつもとちがって、去年と今年は試合間の時間を確保していて、出場チームは完全入れ替えになっている。試合終了後すぐに次のチームが旗を持ってなだれ込んでくることはない。無観客の静かな会場で、輪になる選手たち。最後のスパイクをアウトにした高橋は泣き崩れている。負けた時点で終了。4年生は引退。試合に出ている4年生の少ないチームではあるものの、ここで終わるつもりはなかった、と、全員の顔に書いてあった。その前に立ち何かを話している市川主将は毅然としていた。
第2試合、筑波大近畿大と東海大対中央大。しょっちゅう当たってる気がする。
近大は、わりかし見覚えのある顔が多い。2−1筑波リードで迎えた第4セットは近大リードで終盤を迎え24点目を先に取ったが、24−23から筑波垂水が2連続サービスエースで試合をぶった切った。えげつない。
そして東海大対中央大は、1セットずつ交互に取ってフルセット。しかし、第3セットあたりからかなあ、中大の流れになっていたと思う。
大喜びする中央大と、対照的な東海大。東海大の4年生が、安部も米村も、なにより内山が、見てられなかった。東海大に対してはどうもまっすぐ見られないので、今年ちょこちょこ見ていた限りで受けてた印象からはベスト4に残れなくても不思議ではないな、とか、新井がいた4年間をいわゆるエースがいるタイプのバレーでやってきて今の顔ぶれになって2年、チームの形を作りきれなかったのかな(知らんけど)、とか、窺う由もないけれどきっと今年の4年生はめちゃめちゃしんどかったんだろうな、とか。見てるほうが辛かった。せめて一晩あけた今日は笑っていてほしい。
そして、準決勝。
当たり前のように電車を乗り継いで、先週のV1以来一週間ぶりの京急蒲田で関東の冬晴れの空を見る。2年ぶりの大学バレー現地観戦。2年前と同じ大田区総合体育館。いや、もう、何年目かわからなくなってきた大田区総合体育館で迎えるインカレのラスト2日。
おかしいな。結局、ここに、戻ってきてしまうのかな。