2021天皇杯・皇后杯ファイナルラウンドをひとことで・2日目

本日の副題:鉄は熱いうちにうて、ぽえむは滾るうちに書け。
つまり時既に遅し。
1日目→cana.hatenablog.jp

2日目10時試合開始、開始時刻2時間刻みの設定。5セットマッチ。シードチームが登場。

A1 サントリーサンバーズ 3-0 順天堂大学(25-18 25-21 25-21)

順天堂:23花村 7岡野 2岡本 9金澤 20加藤 10茂太 L1高橋
サントリー:6彭 9大宅 10藤中 3小野 7アライン 11秦 L15喜入/2高橋

サントリーメンバーは現時点でのガチンコのガチンコかしら。かしら。鶴田ベンチアウトは怪我? リベロはレセプション時が高橋結人、サーブ時が喜入。
この業界、高橋姓がなぜかものすごく多い。この試合はリベロ高橋対決になった。順大の高橋(和幸)はサントリー相手に堂々の試合運びで、これは来年以降比較的早い段階で試合に出るようになるのではと思わせる風格。なにせ、ジェイテクトが本間以来7年ぶり(?)に満を持して採ったリベロ
順大スタメンは1年生の花村。東山。全カレの決勝でも途中出場して体力が尽きかけていたコートで発したエナジーが鮮やかだった。
まとまっての出場は初めて見たわけだけれど、とても良かった。見場もよい。順大のサイド、潤沢で悩ましい。
途中からはオポジットも2年生の梶原に。
4年生たちにとってこの大会はアディショナルタイムか。試合をがんばっていない、という意味ではなくて。岡本くんが途中でベンチに下がってからコートの後輩たちに声をかける様子は、表情も柔らかく、ほんとうに楽しそうだった。
順大の面々は、試合終了後に、わいわいしながら、集合写真を撮っていた。今季の順大はこれで終わり。良いチームだったんだろうなあ。下級生の頃から出ていた和幸くんも岡本くんも松下くんも。それから他の4年生たちも。それぞれのこれからの人生がますます充実しますように。そして11 年ぶりの全カレファイナルを経験した3年生以下は来年もいっそう励んでくださいな。

B1 仙台大学 0-3 パナソニックパンサーズ(15-25 13-25 22-25)

パナソック:2深津 13クビアク 22小宮 4大竹 8仲本 10山内 L17永野
仙台大:6小野寺 1千坂 10南 15似内 23川村 2岩崎 L3鈴木
初日を勝ち上がった仙台大への御褒美。パナは第2セット途中から大竹→清水。逆に言えば、交代はそれだけ。日本代表とポーランド代表がずらっと。そして叩きのめした。
試合後両チーム一緒に集合写真。そして仙台大の選手達は順番にクビアクとツーショットをとってもらっていた。いいな、羨ましいな、微笑ましいな。

A2 富士通カワサキレッドスピリッツ 0-3 JTサンダース(18-25 17-25 26-28)

富士通:14谷平 7加藤 4柳田 11浅野 1エバデダン 18長谷山 L6小林
JT:16西 17金子 11坂下 2小野寺 6エドガー 7新井 L15唐川
序盤、借りてきたリス化する富士通
モッパーをする小野寺(フル出場)。先月墨田で対FC東京戦を見たときは中島と小野寺の対角だったけれど、今日は西。隣が金子だからか、小柄に見える。第3セットかな、坂下→山本。
この日も次の日も、山本将平様々。

B2 東レアローズ 3-0 中央大学(25-20 25-19 25-16)

東レ:15李 21藤井 10星野 2高橋 4パダル 9富田 L3山口
中央大:4伊藤 3鍬田 17澤田 8佐藤 11藤原 18山崎(2佐々木) L16山本
富田先輩。
富松さん米山さんはおやすみ(ベンチアウト)。
試合中に山崎が脚負傷退場。柳田垂水に続き3週連続で試合中の怪我現場に出くわしてしまった。聞こえてくる話(兒玉や古賀太一郎や)もあわせて、今年けが人多すぎるような。どうぞ軽いものでありますように。

A3 大分三好ヴァイセアドラー 0-3 堺ブレイザーズ(20-25 23-25 22-25)

大分:10山田 9林 2エメルソン 1バグナス 8川口 21井口 L7小川
堺:4高野 1松本 13バーノン 2樋口 7出耒田 17深津 L20山本

第3試合は両コート1回戦勝ち上がりチーム同士の対戦。
ロドリゲス・エメルソンってぜったいどこかで聞いたことがある名前なんだけど、プレーを見ても本人を過去に見たことはなさそうな。よくある名前だから、別の選手と混同したのだろうか。

B3 FC東京 3-0 VC長野トライデンツ(25-14 26-24 25-18)

VC長野:9 16森崎 10リヴァン(3池田) 5笠利 4中村 13椿 L22角/11藤中
FC東京:15エスペホ 12小田嶋 14長友 1ヨナス 11山田 2玉宅 L5谷口

東京スタメンは昨日とMB対角をかえて。エスペホが良いよね。
久しぶりに池田のプレーを見た。豪快にキルブロックを喰らったのは見なかったことに。

A4 ヴィアティン三重 0-3 ジェイテクトSTINGS(26-28 18-25 20-25)

三重:34三好 23北田 7春藤 16安田 73島 18福元 L10外崎
刈谷:1藤中 4福山 15宮浦 6フェリペ 9村山 16久保山 L12興梠/17本間
刈谷のチーム、白ユニの腹番号が分かりづらい。遠目でも誰かはわかる(ほぼ早稲田)が背番号は覚えていないから名前でメモしたほうが早いという珍しいパターン。
2日目になると三重のメンバーにも慣れてきた。福元のトスを春藤が打つ未来を考えたことはなかった。楽しい。西から東から、北から、細くて長い日本の、三重が真ん中、みたいな気持ちになった。三重の子は島くんくらいやんとか思うけど、それ言ったら他のチームだってそうだし、突き詰めると色々あるけどそのへんは棚に上げといて。
島がMBで三好がOHなのよね。三好は前衛のときはだいたいセンターブロックに跳んでいたし、島も前衛でサイドに開いている場面も多かった。トランジションアタックではOP的な動きもできる。ので、春藤がステルス的に効く。選手が若いのもちろん、やってるバレーもどことなく若い。これはリーグ戦面白そう。

B4 ウルフドッグス名古屋 3-2 ヴォレアス北海道(21-25 25-21 18-25 28-26 15-11)

V北海道:9佐々木 18後藤 14張 7越川 2柏田 19浜田 L6渡辺
WD名古屋:11傳田 5前田 22高梨 2山近 3クレク 26山崎 L24小川

最強の狼の座を争う対戦は、激闘だった。第4セットあたりから試合をしているのがこのコートだけになり、1面だけ熱戦が続いた。
どうしても旭川ちゃんのことは素直な気持ちで応援できないんだけど、2日目にこんな接戦が観られたのは期待以上で、ヴォレアスすげぇな、って。
しっぽ1号めちゃくちゃ上手いな。
しっぽ2号の加入も大きそうだな。
なんといっても、オポジットの張が止まらない。V3で無双したシーズンの陳さんといい、台湾パイプっょぃ。
業界のビッグネームの越川と俊介だけじゃないチーム。
勝っていてもなんら不思議じゃなかった。ありがちな「中盤までは競っていても最後は上位カテゴリが勝つだろう」と読めるような雰囲気ではけしてなかった。たしかに最終セットの後半は名古屋が押し切った。先に8点目を取ったのはヴォレアスだったが、6−8でコートチェンジして名古屋がサイドアウトを取った後、リリーフサーバーの勝岡がノータッチエースで同点に。そのあともサーブで崩して山崎のトランジションアタックで逆転。次の永露のサーブでブロック2本(2ブレイク)、さらに次の高梨もサーブポイント。ブレイクポイントを積み上げて、最後は15−11で決着した。
しかし、第4セット22−23時点では北海道がリードしていて、名古屋はまあまあ崖の端。ブレイクポイントとなった24点目のクレクのブロックと、第4セット決勝点28点目のクレクのサービスエース。振り返ってみると、サーブとブロックで殴り合う荒々しい試合だった。
旭川にとっては、セットカウントリードしながらの敗戦は「惜しい」の一言で片付けられないかもしれないが、今季の入れ替え戦を見据えるとV1と公式戦で戦う機会は貴重だったろうから、手応えや自信も感じられただろうし、収穫の多い対戦だったんじゃないかと。今年の春は入れ替え戦の切符を手にしながら直前に中止になった。国体もなかったから、V1との公式戦は昨年度の天皇杯ファイナルラウンドの対ジェイテクト(1−3で敗戦)以来だったのかな。その前も、2019(令和元年度)の天皇杯FRは2020年3月に予定されていたから大会自体が中止。2019の国体(?)か、2018の天皇杯(順大に勝ってJTにストレート負け)まで遡るのか。それはもう別チームですわ。

名古屋ファンはほんとに肝を冷やしたと思う。

試合後、近くんといおりが挨拶。東海大87ミドル対角! えーろと佐々木がわちゃわちゃ。東福岡!

試合が終わって、宿に戻るころには、興奮が冷めて、からだがきつかった。
投宿地はラグビーの街熊谷でした。高崎まで約50分片道770円なのでそれなりの負荷はあった(籠原を越えたのは望ましくなかった)ものの、新幹線使えば15分だし、都会で便利なわりに宿代はかなり安かったので直前に探したことを考えると上々。
徒歩圏に銭湯があったのも結果的には大正解でした。