全日本インカレ・木曜日・トーナメント2・3回戦
第3試合から観てきた。去年の木曜のことを少し思い出しながら。去年の木曜は川崎市多摩スポーツセンター。寒かった。雨が降っていた。20分歩いて,ちょうど着いたころに試合が終わった。
去年の反省を踏まえた今年の木曜日。第1試合も気にはなったけれど,朝の通勤時間帯ど真ん中は避けたかった。なので,朝起きて仕度をしないままベッドで本を読み始めたら思いの外時間が経ってしまった。11時ごろに家を出たところでどっかのコートの第1試合がフルセットになっていると知って胃が痛くもなった。あーあーあーあー。
今年の目的地は墨田区立体育館。ここで男子が4コート(メインアリーナ3,サブアリーナ1)。ほか男子はとどろきアリーナで2コート,東京武道館で2コート。まず各チーム2回戦でベスト32になり,続けての3回戦でベスト16まで絞られる。この1日でぐんと数が減る。
当方サブの住人になってしまったので,サブを中心に観つつ,時々メインアリーナ3コートの様子を窺いに出かけるザッピング方式。第3試合と第6試合は座って観ていたので,メイン3コートの様子はよくわからないままだった。観たいチームがいっぱいあるから墨田にしたのに,あんまり恩恵がない。チラリズム的にでも観られたから,まあいいのかな。
そんなわけで記録もないし記憶もあやふやなのですが。
メインアリーナいろいろ
時系列は逆になるが。まだ木曜であることが不思議だったのが,3回戦朝日大2-1明治大。
朝日大は,去年の中総や今年の天皇杯東海ブロックラウンド(ジェイテクトと代表決定戦を争った相手だ)でちら見した経験はあるものの,具体的に選手の名前やチームの様子を知っているわけではない。東海学連の中ではそこそこ強いチーム,という認識。東海秋1部4位で,今大会はグループ戦シード枠(つまりグループ戦から出ている)。対する明治は,関東秋1部7位。今大会5-8シードに入ってはいたものの,秋リーグ以降怪我人が多く,秋リーグ後に行われた全早慶明や六大学を観ていても,不安な部分はあった。
明治は2回戦(緒戦)の西工大には勝ったんだが。3回戦,聞くところによると第1セットを明治が取り,第2セットも24点目を先取していたらしい。そこから追いつかれてデュースになってひっくり返されてセットを落とし,第3セットは終始朝日大がリードする展開だったそうだ。
秋リーグ途中で負傷離脱した鎌田と,天皇杯関東ブロックラウンド直前に負傷離脱した新と,ふたりともコートに戻ってきていた。Kコートはほんとうに遠くてちら見さえもままらならず,ほんとうにちょっとだけ観たそのときは,なかなかどんぴしゃには合わないなあ,と思った。
4年生の多いチームではなかったし,新が怪我した(全カレにも間に合わないかと思っていた)時点で,「そいじゃ,来年だね」と思ってた部分もたしかにある。いずれにしても結果が出た以上納得するしかないのだけれども。明日は観られない予定だったし。
3回戦になると「ここが?」というカードが出てくる。専修大2-0国士舘も3回戦。秋は専修は1部9位,国士舘は2部2位(来春1部)とほぼ同じぐらいの位置にいる。専修は今大会5-8シードに入っていた。
4年生云々ではコクシの方が4年力高いチームだけれど,3セットマッチだと,勢いや流れが勝敗を分ける部分が大きいように思う。専修は良いときと悪いときとの差が激しい。この試合,ちらっと観たときの専修は,良いときの専修だった。山本のスパイク精度がバロメータ。彼のスパイクミスが多くなってくると急降下する。今日は,難しい二段トスを打ちきる場面やトスを呼ぶ場面がみられ,ブロックも出て,なかなか好調だった。ええ,セッターですよ。冗談はさておき。藤中が,もともと1年にして「頼もしい」感のある選手だけど,さらに安定して逞しくなってきたような。
いささか気がかりなのが武大。2回戦の東京経済大戦に勝ち,3回戦の慶應義塾戦で敗退。慶應戦も第1セットでは中盤までリードを取ってたし,選手のプレーを見ても悪くはない。どのみち相手が慶應では3回戦突破は難しかろう。なので,結果とは別の問題で気がかりなのはメンバー。コート内で知ってる選手が淵崎と三浦だけ。ほか,22野坂,24澤,27黒住,28中野,39山口(東京経済戦)。たぶん何かあった。それが何かはわからん。サイドの中野はちょっと気になる存在。
3回戦宇都宮大2-0愛知大。この試合はすごく観たかった。第6試合はここを観るつもりにしていたのだけれど,ノリと勢いでサブコートに滞留してしまった。東海秋1部1位の愛知大。関東秋2部3位の宇都宮。戦前予想では愛知大の方が強いかな,と思っていたんだけれど。ちらりとも観ていない。浅野観たかったよぉ。
宇大は2回戦の東京経済戦を少し観た。ベスト16に駒を進めたので明日もいるのだが,とどろきアリーナで慶應と対戦となる。わたし観られん……。
サブアリーナいろいろ(観た分だけ)
第3試合の福山平成大2-0同志社大は,常日頃固有名詞をよく目にする両校の対戦が観られる,というのが楽しかった。全カレならでは。西日本は羨ましいなあと思うことはよくある。
福山平成の12春田は「エース」という感じが好もしい選手だった。5児仁井は左利きのレフト。児仁井とかわって入った23森崎がこれまたちょっと小柄で動きが俊敏という,ツボをつかれまくる選手だった。
第4試合。2回戦東海札幌2-0日本大。日大はパンフに4年生の名前が1つもない。おそらくは4年は秋で引退,インカレからは新チーム,ということなんだろう。ヴェルディに内定している奥村を観られるのを期待していたのでその点は残念。
→日大:26山本 24石井 14新垣 9田中 15土井 12鈴木 L16森池
東海札幌:15山本 22奥田 7笠原 9一刀 12森本 3河西 L6徳本
東海のほうが勢いに勝るというか。東海15山本は上背はないがその場跳びがすごくて,腕の出方はセンターブロッカーとかわらない。このあとの試合を観ても,ブロックが良い印象だった。逆にスパイクはなかなか一度で決まらない。サーブ,ブロック,ディグ,を武器に戦っている感じ。
競った場面からサーブポイントで抜け出して,というのがパターンだった。9一刀の3連続サービスエースはしびれたぞい。
3回戦東海大2-1福山平成大は面白い展開になった。
→福平:17浅野 5児仁井 3森本 12春田 18宮崎 25張 L2井手
東海:3星野 29栗山 7池田 13鶴田 18鈴木頌 1深津 L15大西
福山平成大リベロ2井手がすごい。どこに打ってもいる。ボールがコートに落ちない。
3回戦東海札幌2-0中京大。
→中京:4桐原 27中村 28藤田 20近藤 9箕輪 15親川 L17山本
東海札幌:15山本 22奥田 7笠原 9一刀 12森本 3河西 L6徳本
組合せが決まった時点で「グループ戦を1位通過してトーナメント2つ勝てば湘南と」だった札幌校舎。率直に,叶わぬ夢と思っていた。グループ戦には大商大(関西秋2部1位)がいたし,日大(関東秋2部7位)も中京(東海秋1部2位)も厳しいと思っていた。
まさか,ねえ。ストレート勝利。相手の調子に乗せないまま,流れを渡さないまま。
東海対決が公式戦で実現するなんて。非公式でも観たことはない。非常に楽しみだ。
本日のおまけ
東海札幌ベスト16!