天皇杯ファイナルラウンド・3回戦(準々決勝)(簡易版)


東京体育館


今年は入り口手前から奥に向かってA,B,C,Dの順でコートが作られていた。去年は逆だった(奥からだった)ので,つまり出入りが激しい方が手前ということか。今年は男子のほうが客が多い。共催の大会で男子側の観客席のほうが埋まっている光景は,十数年の観戦人生で初めて見るものかもしれない。


準々決勝は男女各1コート。前日までのAとDのスペースにアリーナ席(ゆるひな壇)が作られていた。


スタンドの埋まり具合は前日に比べるとずいぶん穏やか。さすがに試合開始直前では2階自由席や3階前方は無理だったけれど,3階の中段ぐらいに落ち着けた。こういうときの恒例「チームビデオ席」エリアの近くである。狙ってるわけじゃないんだけど。

B1 JTサンダーズ 3-0 FC東京(25-16 25-21 25-19)


JT:3深津 14八子 2町野 18ヴィソット 7越川 4中島 L15唐川


FC東京:1岡崎 11奥村 5竹浪(14長友) 17セルジオ 21鈴木 10山岡 L3橘裕


うーん。スタンドの遠くからだったからなのか,試合の内容がそれなりだったからなのか。どうにも入り込めず「ぷれみあ遠くなったなー」とぼーっと見ていた。


FC東京は今季外国人をサイドにもってきたのだが,見るのがこれが2試合目(前日除く)なのでまだ慣れない。竹浪まじがんばれ。


JTも今状態がよろしくないようだが,少なくともこの試合を見る限りでは,両者のブロックのレベルが違いすぎた。今季だめだだめだと言われているサントリーよりも順位が低い東京の現状を思わざるをえなかった。きっと,外国人選手がどうだとかOPがどうだとかという問題じゃないんだよな(誰かがそう言っているわけではなく,自分のみかたの話です)。そしてMBの「選手の」問題とも違う。と,思う。組織的でなく,ディフェンストータルとしての統一が不十分な印象。


試合後,FC東京サポから,次の試合にのぞむ東海大の栗山に向けて栗山コールがおくられた。FC東京内定。

B2 東海大学 0-3 堺ブレイザーズ(20-25 22-25 22-25)


東海大:13松林 19小野寺 5鈴木 9久原 1栗山 25龍 L18井上/3新垣


堺:10千々木 1松本 6ペピチ 3石島 7出耒田 8佐川 L2井上


3年前に続いての天皇杯での対戦になるんかな。違うかな。あのときは駒沢体育館の4面進行だった。日曜日の東京体育館。大勢の観客,2面。準々決勝。


歯が立たなかったけれど。


なんでかめっちゃ東海大の応援をしていて,そんな自分が不思議だった。いつからこうなった。


そりゃあ,かつてここにはたいそう贔屓していた選手がいたし,今年の主将の栗山には自分が初めて見た春高で試合に出ていたことから幾ばくかの思い入れもあるんだけど。でもねえ。


試合のことはあとで書くかもしれない。

B3 豊田合成トレフェルサ 3-1 パナソニックパンサーズ(25-13 25-11 21-25 25-19)


豊田合成:6近 15イゴール 7白岩 22傳田 4内山 L10古賀


パナ:5渡邉 3山添 1清水 18ダンテ 6白澤 2深津 L17永野


前日とはずいぶんスターティングオーダーをかえていた豊田合成。MBとWSそれぞれ対角を入れ替えたか。


最初の2セットは驚きの展開。前の試合で力が入りすぎた反動で気が抜けていたせいもあり,ぼさーっとしているうちに試合だけ進んでいった。


自分の前列にいた若い女性たち(高校生か大学生ぐらいか。わからんけど)が,合成の選手が気になったようで,オペラグラスを覗いて,スマホ豊田合成の公式サイトにアクセスして調べていた。公式プログラム1000円は高いし,集合写真しか載っていない。


こんなに強いチームなのに代表選手がいない(?)んだもんなー。そら知りたくもなるわな。超音波的事由か,dndnがかわいいからか,或いはほかの誰かか,それはわからんが,スタメンざっくり一通り調べている様子を見て,便利な時代になったな,と。


第3セットからだったか第2セット途中からだったか,奏吾にかえて谷村を入れたらコート内が落ち着いたかな。第3セットはパナが取り返して,第4セットもたしか同じメンバーだったけれど,結局,という感じ。


よもやこんなに差がつくとは思わなかった。これがパナの平常運転ではないと思うんだが。どちらかというと豊田合成がすさまじくて,ぷれみあの中で頭一つ飛び抜けているように見えた。

B4 東レアローズ 3-0 中央大学(25-22 25-23 25-21)


東レ:1富松 14ニコ 18鈴木 17黒木 9梅野 10星野 L6渡辺


中大:14石川 6渡邊 2今村 16武智 13大竹 1関田 L11伊賀


もう少し近くで見たかったので,2階の東レ側スタンドのいちばん後ろにこっそりまぎれこんでみた。女アロ応援の人たちが見て(応援して)いて,漏れ聞こえる彼らの男アロ評が興味深かった。


試合後,東レファンが書いていた「前日だったら負けたかもしれない」が痛い。勢いに呑まれて盛り上がれないまま淡々と負けたように見えたジェイテクト,注目度の高いガチ試合を取れなかったサントリー。大学生に食われていくぷれみあチームを横目に見ながら,絶対に負けるわけにはいかないプレッシャーの中で,前日自分たちの試合と並行していた中大×サントリー戦の様子なりデータなりを一晩でなんとかしてどうにかしたのだろう。


結果はストレートだったし大接戦とは言えなかった。ひっくり返りそうな流れもありながら実際には難しいだろうという雰囲気の中で,しかしこの一戦が「上位カテゴリと下位カテゴリとの対戦」に見えなかったのはわたしの贔屓目が過ぎるだろうか。