そろそろ「わかば」を見るのに疲れてきた


土曜のまとめて再放送でしか見ないんだったら,それも半ば無理して見るぐらいなら,見ている意味がないな。ぶっとおし1時間半は長い。しかし今週登場した謎の青年は朝ドラパターンに当てはめて考えるとヒロインの将来の夫になるのではと思われ(知らないけど),それならそれで結婚するまで見届けてやるかーと。思わないでもないが,宮崎においてきたオトコはどうするんだ。


次週予告では「亡き父にそっくりな人を見かけて動揺する若葉」……「まんてん」の再来ですか。もしや「父は生きていた」再びですか?


  • 物語の始まりは九州
  • 父親を亡くしている
  • 馴染みの男の子と別れる寸前に交際を始める(それも男の方から寄ってくる)
  • しかし男を振りきって関西に出てくる
  • ちなみに地元の男とはおそろしくプラトニックな交際模様である
  • 都会に出た後,他の男と知り合い,あっさり地元の男を捨ててそいつと結婚する


と,ここまでで十分に「まんてん」再来なんだから(最後のはまだ先のことなんで半分推測だけど,あらすじによると「失恋と新しい恋と結婚・出産」があるそうなので。結婚相手が下宿先の息子だったらますますそっくりだな),せめてあの父らしき人は父に似た別人であってほしいなぁ。来週になればわかるかもしれないし,その予告は既にどこかに出ているだろうけれど,ネタばれ見たくないから探しませんよ,わたくしは。


ネタばれといえば。「TV navi」誌に素敵な「新選組!」関連記事(総長副長トークショー@二本松のレポとか斎藤さん吠え写真とか)が載っているとのことで,ネタばれ画像があるのを覚悟の上でおそるおそる店頭に並んでいる該当誌を開いてみたけれど……んー。先の映像は見たくない,見たくないのよ。ヒューマン斎藤さんも,放映されるまで待っていてもよかったのよどんな長くてもあと2か月もないんだし。


話を元に戻して。いい機会なので「わかば」に無駄に文句を付けてみるよ。前提として,朝ドラはそういうもんだ,とか,厭なら見るな,とかあるんで,話半分でおおらかな心で読んでいただくか読まないかのどちらかでお願いしたいものですが。


ちゅらさん」byAKのときも同じようなことを書いたような気もするし「まんてん」byBKのときも同じようなことを書いた気もするし。ヒロインの「わたしが正義」感とか押しの強さ(出しゃばりとか自己主張強いとか)は,そうでないと話が進まないから仕方ないんだけど,あたしにゃ真似できないんで,「こういう子ってわたしみたいなひねくれた,実力もないのにプライドだけは高い人間には嫌われるキャラだよな〜」と毎度思う。


しかしそれは個人的な相性の問題なのでよしとしよう。それよりも“なんだかな〜”と思うのは,潔白で潔癖な男女交際っぷりである。今回のケースでは,いかな双方自宅通学とはいえ,大学1年の時から親しい友達づきあいをしていたのが,4年生になるまで何の音沙汰もなく,4年になったとたんいきなりプロポーズというのは,今時の大学生の恋愛事情としていかがなものか。


つって,わたしはかつて大学生だったとは言っても自分の周りのごく狭い世界での数少ない事例しか知らないし,仲いいからこそ言い出しづらいってのはあるだろうし,3年間おくびにも出さずただひたすら思い詰めるヤツもいるだろうし,それは勝手だけど。


だけど,好きな女の子が(地元以外で)就職活動してるのをずっと横目で見ていて,内定が決まってから突然「卒業したら(神戸なんぞいかず)結婚しよう」って言うのは,完全にタイミング外している上に失礼千万だよな。今更言うてどうにもなるわけないじゃん。それも「言うだけで満足」じゃなくて本気っぽいからタチが悪い。おれなら,そんなこと言い出す男がいたら,はったおすけどな。お前は人が真剣に働こうとしているのに何を寝ぼけたことをいうとんじゃ,と。「男尊女卑〜」とか「旧弊〜」とか,筋の通らないことをまくし立ててなじるぞ,きっと。


んでまぁ若葉ちゃんは神戸に行きたいから結婚はできんというのだが,塚本君(←中の人の名前だ)の方が諦めきれず,若葉ちゃんも塚本君のことを意識してしまったもんだから,約束のない未来に一縷の望みを託してしばし交際(すぐに遠距離交際になるのは決定)しましょうという話になるのだが,


そのくせして,やっぱり1年間それらしい様子は見せず(たまにデートなどしていたのだろうか。秋になっても年が明けても変わらず初々しい感じだったけど),必死の思いでプロポーズしたわりに何事もなく1年が過ぎ,卒業式も終わっていよいよ若葉ちゃんが神戸に引っ越すという段になってこれまた突然塚本君が若葉ちゃんを待ち伏せして浜辺に連れ出し,一方的にキスして(それも0.3秒ぐらい)「やっちまったー」って。あんた。


顔がかわいいから許してやるけど,そんなんじゃ都会に出て行く女を自分のもとに引き留めておくのは難しいのではないだろうかとおばちゃん余計なお節介。都会には都会の誘惑がありますからな。はっはっは。


この先若葉ちゃんの恋愛模様がどうなるのかわたしは知らないけれど,これでもし読み通り塚本君(ちなみに役名は谷準一というのですが)と別れて他の男と神戸で結婚したら,お約束とはいえ毎度毎度このパターンってのも,ひどいよなぁ,と。


屋久島(「まんてん」ね)にしても飫肥にしても,なんで地元に残る青年は,いい男なのに(谷準一の言動はどうかと思うが,まぁいちおう)都会に出るおなごに最終的に捨てられなくてはならないのだろうか。んで地元の女の子(ヒロインの友達だったり)と結婚するのだ。


振られた腹いせで考えなしに結婚しているわけでもないだろうし,次善策と思って相手を選んでいるわけでもないだろうし,地元の女の子が悪いわけじゃないから,それは構わないし,最終的に幸せなんなら救いはあるんだが,或る意味田舎の跡取り青少年にとって夢も容赦もないドラマじゃないかと思う。(でもって,友達が捨てた男と結婚する友人の女の子の心情なり立場なりも複雑なものではなかろうか,と思わないでもないが,それを気にしてると何もできないからいいんだけどさ)。「まんてん」と「わかば」ばかり対比させているけれど,思い起こせば「ちゅらさん」の与那原誠もややそのクチだったっけな。


ヒロインが都会にでたはいいけれど夢破れて(それじゃあんまりだから,当面の夢は達成して,でもいいけど)次の人生を探しに20代半ばぐらいで田舎に帰って,そんで,昔なじみの男と結婚,というパターンがもうちょっと多くてもいいんじゃないのか。そこんとこどうなのよえねっちけーさん。


と,都会に出ている風味のわたしが言っても何の説得力もないんだけど,わたしゃ田舎に男捨ててきてはいないもんね。捨てるも何も,そんな男がいなかった(交際どころか言い寄ってくる男の1人もいなかったさ)だけなんだけど。ははは。若いっていいねぇ(やさぐれ)。


さてそろそろ急いで出かける準備をしなくては。豊島園まで行くので。


映画といえば,来週の土曜日公開の「血と骨」は見てみたい。オフィシャルサイトで萌え〜。が,しばらくは人が多いかな。新宿っつぅのはどうしてああも人が多いのか。丸の内の方がいいかな,どうだろう。