政治の話題は好きではないが,

先週末はたまたまテレビを長い時間つけていたので,ニュースをうっかり見てしまった。


今までの経緯だの目論見だのを知らないので,何とも言えないのだけれど,


ちょうど二十歳前後という難しい年頃で急に,予定していた人生が外圧により急な変更を余儀なくされるというのは,彼らの親とちょうど同じではないかと思うと,皮肉であり悲劇的でもある。親たちのそれは<悪い人たちが悪いことをした>ということで片づけてしまっているが,彼らの場合は,周りがよかれと思っている分,余計にどうしようもない。


そりゃ,あのまま残ってあの国で暮らし続けることも,こうなったら難しいんじゃないかとも思うのだけれど。だけど,二十歳過ぎて親の人生に無理矢理付き合わされるのか,と。


無理矢理でなければいいんだけど。「親が日本人」という認識を持つことと,自分がどこの国の人間という意識を持つかというのは,残念ながら別の話だと思う。


ただ,半島にしろこの島国にしろ(とくに半島の方が),儒教的思想なのか,子は親に従うものという考え方は強くあるように思うから,それで本人が(時間がかかってでも)納得できるのならば,それでもいいだろう。


経済状態や食糧事情,生活のレベルそのものを考えれば,この先うまく生きていくことができるのなら日本の方が暮らしやすいのではないだろうかと日本に暮らすわたしはついつい日本びいきをしてしまうし。それはわたしがそう思うだけのことで,彼らがどう考えるかはわからない。


帰りたかったら帰ることもできればいいのに,と思うが,難しそうだ。


同じ事を,彼らの親が日本に来たときも(今は「帰ってきた」という風に思えるようになったけれど,当時は思えなかった)思った。生まれ育った故郷に帰りたいとか親兄弟に会いたいという気持ちと,自分の今後の人生を何処でどのようにして過ごすかは,別々のことにできればいいのになあ,って。(23:22)