「世田谷ライフ」購入


まだ開いてもおりませぬ。一度見ているからね。今日はお蕎麦はハナから諦めて,別のお店でミートグラタンなど食べてみました。例によって「MORE」誌めくりつつ紅茶片手にのんびり。


晩ご飯のお店を出た後で本屋に行き,「世田谷ライフ」を片手に「Precious」「In Red」誌のゆかた記事をぱらぱらとチェック。どちらも初めて見たのだけれど,30代(前半か)の働く女性がターゲットという印象(実際は違うのかも)。「Precious」誌の表紙は小雪さんで,ゆかたも小雪さんが着ていた。


これぐらいの雑誌って,掲載商品の価格が高いよな。どっちの雑誌かの特集が腕時計だったわけですよ。特集が腕時計になってしまうわけですよ。あからさまに夏のボーナス商戦だ。12月に発売される号でも時計特集多い。ほかには“自分で自分にご褒美ジュエリー&アクセサリー”特集。こちらは冬のボーナス商戦ってことで。


でも,高いけれども雰囲気はカジュアルというか,それほど肩肘の張っていない,素直に「これ欲しい」「普段使いにしたい」って思わせるラインナップ。いわゆる「25ans」にイメージされる,元々何らかの理由で経済的に余裕のある雲の上に住んでいる若い人たち向けとも違うし,何らかの理由で経済的に余裕のある雲の上に住んでいるいわゆる“マダム”という言葉からイメージされる向きとも違う。


価格・品質如何ではなく,そういうデザインは好まない(だろう。わたしは今のところ30代独身働く女性ではないが,今の価値観の延長線を想像するとそうなるように考えられる)。


そして,デザイン云々もあるけれど,根本的に違うのは,自分で稼いだお金で自分の為に自分の意志で自分で選んで買う,という点だ。それが内容に反映されるのかどうかはわからないけれども,おねだりラインナップではないのだ。


で,そんな雑誌のゆかたの記事に出ていたゆかた,どれも素敵だった。コーディネート含めてわたしの好みに合っている。これまで若者向け雑誌のゆかた記事や書店の若い人向けゆかた本を見つづけてきて,いい加減頭痛を覚えていたところだった。かわいいんだけど,こってりしてて,大量に見ているとキツい。一方できもの雑誌に載っている大人の女性向けは,敷居も高いし,まだ自分には似合わないだろうって思う。


でも,そういう雑誌だけにお値段もしっかり30代独身働く女性仕様。仕立て上がり3万円ぐらい〜反物6万円ぐらい,半幅帯が1万円〜2万円弱あたりが主流だったかな。


「ゆかた」と呼ばれていても家で湯上がりに着ることを想定してはいない衣服で,デパートに入っている30代独身会社員が好きそうな婦人服のお店で正価でワンピースや小物を購入すると考えると,そんなもんかもしれん。いや,そういった婦人服店を実際には知らないから憶測に過ぎないけれど。


いずれにしても,それらが指し示していることはつまり,「あんたもそろそろ腹括って金を出せ」って,ことなんだろうな。大人ぶるつもりも金持ちぶるつもりもないけれど,おしゃれじゃなくてセンスもないわたくしのような人間は,それなりにお金を出してそれなりの品質のものを求めないと,ほんとに安っぽい,もしくはだらしない,印象を与えかねない。或いは「年甲斐もなく」とか「若作り」とか,そういう言い表し方をされる状態とも言えようか。


いつまでも高校生のときと同じ相場感覚ではいられない,と。


それはそうと,雑誌を買うのは久しぶりだ。家に帰ってから気づいた。置き場がない。