今季最終戦
セ・リーグも無事全日程を終了。スワローズは70勝73敗3引き分け勝率.490のリーグ3位だったようです。最終戦見事に阪神の井川に完封(被十奪三振)。あほらし。
岩村さんは最後なんだろうな。出ると決めたからには無事海を渡れるといいね。
本来本人が決められるものじゃないんだけどなー。なんだかなー。近年ポスティング移籍の主張が選手の当然の権利であるかのような風潮なのは,どうなんでしょうね。もちろん会社がNGを出せてはいるので,まだきちんと「権利ではない」状態にあるとは思いますが(その上で言うだけならタダだからとりあえずちょっと言ってみようか,みたいな),そのわりにはごねるごねる。岩村さんは去年ごねかけたところをあっさり撤回したのでまだ心証は悪くない(というのをふまえて1年我慢したから今年はいいでしょ,みたいな雰囲気がなんとなく蔓延しているのも……FA移籍よりマシなのかそうなのか?)けど,……さんざんごねまくった挙げ句に全然働いていない(事実はどうであれふててさぼっているように見えたのよ)人とか……ごにょごにょ。
ポスティング移籍にしろFA移籍にしろ,イチローとか松井秀喜とかの日本で為すべきことは最早無い,ぐらいの人が出て行くのなら仕方ないな,と諦めもつくけれど,あんたはいいとこ3Aだろうよ,って言いたくなるような人が何年も強固に主張している場合には,そんなにアメリカ行きたいなら日本のプロ野球で腰掛け(荒稼ぎ)なんかにせず最初からアメリカに挑戦しろよ,とちらっと思うこともないでもない(正当な手続きである以上いけないことをしているわけではなく,また日本のプロを経た方が得であるならば誰もわざわざ損な道を選びはしないだろうから,これはひねくれた感情論に過ぎない)。でもそうやって冷めた目で見ていた選手が案外活躍して,こいつはそこそこいけそうだと思っていた人がそれほどでもなかったりすることがあるから大リーグってのもよくわかんないところですが(だからこそ行きたがる野球小僧が後を絶たないんでしょうよ)。
あまりに腰掛け扱いだったり大リーグの2軍状態だったりするのがバカにされているみたいで腹が立つのかも。とくにわたしは,こう……ファームを見るのを好んでいるのではないので。
いずれにせよ,とやかく言っているわりに,岩村に関してはわりと前向きな気持ち。けっこう好きなので。好きなわりに「別にいなくてもいいよ」と思っているので(酷いな)。彼が抜けたヤクルト日本人選手の打撃レベルが一体どれだけ悲惨なものになるかってのはこの際想像しないことにして。投手ならまだしも野手,それも内野手が大リーグ挑戦なんて,文字通り挑戦だろうから,若い内に当たって砕けてこいや,とも思うしね。
前回日本一になった2001年ごろはわたしはちょうど離れていたので(日本シリーズ1試合観に行ったけど)覚えていないのですが,あのころはもう岩村さんがレギュラーで活躍していたんだっけ。97年入団だからそうなのかしら。応援歌を聞きながら「遙か彼方を見据えて猛き道を行かんとするその姿を応援はするがしかし我らを天空の頂へ導いてはくれなかったじゃないか」とほろりと恨み言を思ったのでした。
それにしても今オフも大型異動が目白押しだなー。ふだんストーブリーグには興味がないが,広島黒田日ハム小笠原読売小久保のFAにはくらくら(小久保は正直どうでもいいけど)。そして,岩村さんはともかくとして(ヤクルトファンにしか影響がないから),松坂も井川もポスティングでメジャーとか言っている風なので,これはちょっと……化け物ピッチャーがどんどんいなくなるわけですな。化け物ピッチャーでメジャーと言えば某黒橙軍のあの人はどうなんだろう。あの辺までいなくなるんだったら,ほんとにもう,日本のプロ野球にまともな先発ピッチャーほとんど残っていないじゃんという気持ちにもなってこないでもない(ええ言い過ぎですとも)。
で,今シーズンのヤクルト総括。と言いつつ,今年は去年に比べてあまり気分が盛り上がらなかったし関心も薄かった。観戦回数も昨年より少ないし,そのひとつひとつもよく覚えていない。中盤のラロッカ宮本の故障離脱(と前後する成績降下)が大きかったし,川島がいなかったのも大きい。古田もちっとも試合に出ないし(けして古田信者ではないけど,なんとなくね),期待の米野は終盤悲惨なことになっているし。ちゅぅか,米野に限らず守備のミス(エラーが)多すぎで萎えた。秋季キャンプではみなさん守備(とバント)を特訓するように。
明るい兆しは最後に川島が復活したことと,青木が進化したことぐらいか。青木の進化は凄かった。最多盗塁と最多安打はまだしも(そして打率3位にちょっと不満),得点圏打率セ・リーグ1位は良い方に予想外。さて来年はどうなる。来年の話をすると鬼が笑うか。ケガしている人はケガを治すように。