ひとり○○


帰宅途中,ライブのチケットを発券しようとファミマに行くも,なぜかパスワードが合わず断念。IDと勘違いしてまったく違う番号を入れていたことが帰宅後判明。「どんな席であれ交換する気力もないんだから,ぎりぎりまで席が分からない方が幸せなのかも」なんて思っていたのが良くなかったのか。


仙台からの上り新幹線の時刻表を見る限りでは日帰りもできそうで迷っている(上り最終が21:40発23:44着,もう一つ前が21:26発23:06着)。1泊すればその分宿泊費がかかるし,やっぱり家に帰らないと落ち着かない。日帰りすれば,その日の帰宅時間は遅くても(というほど遅くもない)次の日丸々一日休めるけれど,一泊すると翌日も移動で疲れて休みの気がしない。るるぶまっぷるを見てみたけれど,仙台市内はふつうに街なので,松島に行くか日帰りするかの二択かな。ひとりで松島。仙台から電車で30分ぐらいらしい。帰りの新幹線の時間を気にしてはらはらするよりはすっぱり泊まった方がそりゃあ憂いはなかろうが,憂いがなくて日曜日も丸々休めるしかも区間最安の夜行バスも,この場合は魅力的に見えてくる。


などと思いついたのも,岡山(の片田舎)に住んでいた頃に2回(たぶん)ばかり大阪城ホール日帰りしたのを思い出したから。大阪城ホールは新幹線を利用するには交通の便のよい立地だし,新大阪−岡山はひかりでもちょうど1時間で仙台−東京よりはだいぶん近いんだが(新幹線を降りて乗り換えてから最寄り駅までの所用時間も,今の方がかかる)。それでも1県まるまるパスした遠いところを夜の9時すぎに出て家に帰るってのはそうとうな遠出。それでも宿泊なんて1mmも考えつかなかったものね(夜でもなきゃ新幹線利用も躊躇う日帰り圏とはいえ)。今は真っ先に泊まるつもりになっちゃうので,それもどうかと。


引きこもりで行動力がなくて臆病な人間と認識していたけれど,大阪城ホールの2回目は同行者を思い出せないのできっと1人だったんだろう。1人でライブに行ったのはたぶんこのときが初めてだけど,当時18歳だったので「ひとり○○」シリーズの中でも早いほうだし,無謀というか向こう見ずというか衝動的というか阿呆というか。それから2週間ほどで一人暮らしを始めたんだから一人で大阪ぐらい行けなくてどうする,ではあるが,「ひとり映画」がつい先々月であることを考えると,なかなか。


何をするにも1人は気楽ではある。ライブにしろ映画にしろ,その時間内は1人で大丈夫な種類のものだし(同行者と一緒に何かをするわけではない)。だからなのか,映画はともかく,1人ライブは「行動力ないしー」という自己認識だったわりにそれなりにある。でも長い長い待ち時間が1人なのは厳しい。関西圏に住んでいた頃,大阪ドームと南港に行ったことがあるけれど,本編+アンコールよりも終わってから電車に乗るまでの時間の方が長かった。ああいう状況で一人ってのはちょっと勘弁。座って本を読んで待っていればいいってな状況でもなのが辛い(立ち読みならできるか? でも夜だものね)。


最近はそうでもないけど,以前は,どこかに行くときには誰かと行くもの,ライブのチケットを買うときには同行者が定まっていなくてもとりあえず2枚買っておいて後から同行者を捜す,みたいな認識はあった。人と一緒だと上に書いたような待ち時間に限らずその場その場の感情(感動)を分かち合い語り合うことができるので,楽しみが増幅する。1人だともやもやしながらてくてく歩くことになる。


といっても自分のやりたいことに他の人を誘うのはほんとうにとっても苦手で(これは誤認ではなく。たとえそれが相手が望んでいることであっても/誘われるのは喜ばしく思うのに),それが高じて既に1人でないとなにもできない領域に突入してきたようにも思う(考えてみるに,行動力がないのではなく自分以外の人間を行動させる力がないのでは)。1人だからこそ,「寝坊した→行くのやめた」連発のぐうたらな三連休もおくれるというもの(ぐうたらであることの是非は別の問題)。


そんなこんなで大抵のことは「ひとりでできるもん」になったけれど,今もあまり得意でないのは1人ご飯。なので(?)1人で食事をしているときはお行儀が悪い。