ひまか島海の幸ツアー 20070414−15


東京はよく晴れた汗ばむ陽気。その日の東京予想最高気温24度。薄着装備で汗をかきかきJR品川駅へ。10時ごろ品川駅構内ecute集合予定だったが例によって渋谷駅でのJR乗車券発券で手こずってちょっと遅れた。Y夫妻と落ち合ったのち,ごま味噌の焼きおにぎりとキャベツサラダ(つばめグリルで売っていた浅漬けっぽいもの)を購入。10:20発のぞみ19号14号車(遠い)のA−C席を占領。車内はけっこうな混雑だった。京都へ向かうやや年配の団体客と乗り合わせた模様。ちょうど花見狙いでしょうか。ごはんを食べたりPHSを眺めたりしつつ(Y夫妻はそれぞれ本を読んでいた様子)名古屋へ向かう。空が青くて車窓の眺めが美しい。茶畑がさえみどり。浜名湖が紺碧。残念ながら富士山は見逃した。


12:55JR名古屋駅着。待ち合わせ場所の金時計下には,すでにFM氏,H氏,N氏,K氏が到着して待っていた。M氏は少し遅れる由。FH氏は派手に遅れる由。M氏を待っている間にキャッシュコーナで軍資金を調達。M氏合流後,名鉄百貨店レストランフロアの矢場とんへ。昼食時で混雑していたが20分程度の待ち時間とのことで,長蛇の列の最後尾につける。2000円強の黒豚ヒレカツ定食を食べた。たいへん美味しかった。ほか,Y夫人がロースカツ定食,H氏がロースカツとヒレカツと海老フライのミックス定食,あとの5人はたしかわらじトンカツを食べていた。中にはわらじでさらに大盛にする剛の者もいる。かなり大食いだと思う。自分もそうだがみんなそれなりに貫禄がついた(=太った)印象を受けたが,食べっぷりを見ていればさもありなんとぞ。


昼食後FH氏と合流し13:47発名鉄特急で知多半島を南下。車中では車窓に広がるのどかな風景を楽しみながらコーヒーを飲みつつH氏配布の旅のしおりに赤入れをする。新緑と畦の菜の花と空と雲のコントラストがたいへん鮮やかであった。一眠りしたころ河和駅着。乗車券900円+特急券350円。終点駅らしく線路がどんづまり。素敵。河和駅から河和港まで無料シャトルバスで移動(ものの数分),15:05発の高速艇で日間賀島へ。所要時間約20分,料金は1000円強。デッキに出られない仕様だったので,ここでもうとうとと寝て過ごす。風が強い所為か波が高く,船はかなり揺れていたようだが寝ていたのでよくわからない。


日間賀島西港には宿から迎えの車が来ていたが全員は乗れなかったので,FM氏,H氏,K氏,FH氏と5人で宿まで徒歩移動。標高が最も高いところでも5mあるかないかの低い島で,海風がかなり強い。そのせいか高い木がなく遮る物がないため,よけいに風が強く感じられる。その5mばかりの台地の上にも家が建っていた。途中桜並木の下を通る。かなり低い位置から枝分かれしているのが印象的だった。桜の花は半分ほど散っていた。


道草しながらのんびり歩いて10分程で宿に到着。これで島の東西のちょうど真ん中ぐらい。周囲約6kmの小さな島である。宿は民宿の大きいの,ぐらいの大きさ。送迎車で先着していたM氏はさっそく風呂を使っている模様。適当な部屋割りをして茶菓で一服。H氏とK氏が早々にしらす工場の見学に出て行き,16時過ぎには残りの面々も島内探検(別名酒屋探し)と腹ごなしのために散策に出た。資料館を見ている間にしらす工場空振りのH氏とK氏が合流。しかし根っから団体行動ができない団体なので,酒類の販売をしているコンビニエンスストアにたどり着く前に集団は雲散霧消。東港についた辺りで他の面々とすっかりはぐれ,最終的にはK氏,H氏,FH氏と4人でしょうもない写真を撮りながら適当に島の東側の海沿いの道をぐるっと回った。強風に打ち寄せる荒波はさながら日本海。ぼーと立っていると吹き飛ばされんばかりの勢いだった。東浜(サンライズビーチ)の綺麗な砂浜は風で吹き飛んでいた。島に着いたとき西浜がビニルシートで覆われていた理由も分かろうもの。


さんざん体を冷やし,足を棒にしておよそ一時間後に宿に戻った。疲労困憊でぐったりしている横ではNintendoDS所持者によるマリオカート通信対戦が始まった。その様子はこの先の展開を予感させるに十分なものであった。


18時より階下宴会場で夕食。先付に蛸足天麩羅と海鼠と何かと枝豆,鮃,鱸,鮃の縁側,烏賊,貝(なんだろ白いやつ)のお造り盛り合わせに伊勢海老刺,蝦蛄の塩茹,車海老の躍り食い,蛸の丸茹(味付),渡蟹の塩茹,栄螺の壺焼き,?の塩焼,鰈の煮付,浅蜊の酒蒸,河豚皮入り茶碗蒸,海老フライ,白ごはんと浅蜊の味噌汁,デザートに苺といったたいへん豪勢な夕食だった。剥き物は時間がかかるのですぐに満腹感に襲われる。はち切れんばかりの胃袋の処遇に困惑しながら宴会場を後にしたときには20時を回っていた。


宿には浴場が一つしかなく,女性陣は食後すぐに風呂。洗い場は3つあり,木製の浴槽も広々としていてなかなか快適だった。風呂からあがると,N氏などは先んじてビールを飲んでいた。男性陣が交替で風呂を使う間も,残った人間がDSでボウリング(メインはチャット)をしている。三十もつれの大の大人がみんなして小さい画面に夢中になってきゃっきゃやっている様子は一種異様であった。


端的に言えば今回の旅行はDSに始まりDSに終わるDS所持者によるDS所持者の為のDSオフであろうよ。ええいどうせはみごじゃ。


全員風呂から上がって一応れじゅめ(旅のしおり)読み合わせ。しかし例によって酒やら突っ込みやらが飛び交ってぐだぐだになり,M氏作成の国語の問題(ここには内容はとても書けない)の答え合わせをしている途中でうやむやになってしまった。毎回こんな調子なのでY氏の動向はさっぱりわからないのが通例となっている。次回があれば逆順でのプレゼンを提案したい。


うやむやのまま三度(四度?)DSチャット大会に突入したので,同じくはみごのFH氏とふたりで(DS非所持者仲間だったはずのN氏はY夫人のDSを借用して多数派に与した),恋愛やら結婚やらと春旅行らしい題材で地味に盛り上がってみた。それはそれでちかごろそういう話をする機会もとんとなくなってしまったので,貴重なことである。夜も更けてY夫人とY氏が順に脱落し,少しして一度場を開き就寝準備。K氏H氏あたりが寝部屋に退散したあと,M氏,FM氏,FH氏,N氏とふとんにもぐって酒を飲みながら眠気が襲うまでまったりトーク。すでに脳内は9割方寝ていたので,ここで何を話したかさっぱり覚えていない。


しかしどうやら眠いピークで眠りそびれたようで,結局眠ったのは6時過ぎであった。空はすっかり明るくなっていたが所謂朝チュンのような風情のあるものではない。


午前8時起床(できていない)。8時半より朝食。鯵の塩焼,野菜サラダ(レタスキャベツトマト。美味なり),海老の頭の味噌汁,湯豆腐(豆腐+しめじ+葱+白菜),生卵,海苔,佃煮類。前夜の夕食と宴会による満腹感と睡眠不足でとても朝食を楽しむ気分ではなかった(鯵の開きも味噌汁も美味しかった)。朝食後ふとんに潜って爆睡,9時50分ごろK氏に起こされる。幹事FM氏がExcelで精算の格闘をしている時間を利用して荷造り。10時15分ごろ宿を後にした。荷物を預けて徒歩で東港へ向かう。船が出るまで少し時間があったので,前日通った海沿いの道を歩いた。前日とは一転,風は弱く波は静かで,前日の「ざっぱ〜ん」と同じ場所とは思えないおだやかな景色であった。ちょうど干潮時分だったらしく,平らな岩場が広がり浜辺の生き物が多数表出していたので,堤防より下におりて磯遊びを存分に楽しんだ。K氏は所持していたディジタルキャメラで水母の動画を撮影していたようであった(彼は海の生き物となると目を輝かせる)。残念ながら船の出航時刻があるので適当に切り上げ,港へ。最後に荷物を運んでくれた宿の従業員さんに頼んで全員で写真に写り,11:05発の高速艇で日間賀島を後にした。およそ25分で河和港着。名鉄特急で名古屋へ。船中及び車中は完全に眠りこけていたため,途中三重県中部地震の発生により列車が一時停止したことなど知るよしもなかった。


名古屋到着後名鉄百貨店のレストラン街でひつまぶし。朝食後ほとんど体を動かしていないがひつまぶし。Y夫妻がそれぞれ特上ひつまぶしを頼み,他の面々は上ひつまぶし,H氏が太巻き(鰻入り)を2本注文してくれた。ここでもY氏とK氏は大盛を頼む(殿方の胃袋の大きさには感心しきりである)。ひつまぶしといえば何回か前の春旅行の際に養鰻で有名な某市付近で食べた折にFM氏が言った「これなら名古屋で食べた方がうまい」は確かにその通りであったかと。おいしかった。白ごはんに蒲焼きを載せたうな重やうな丼よりも好きかもしれない。刻み大葉や葱やわさびといった薬味がアクセントになって,味がだらけなくていい。しかしなにぶんにもご飯茶碗3杯分がデフォルトなので量が多い。


ふくれた腹をさらにふくらし,Y夫人曰くの「一回りも二回りも成長した」状態で散会。しばらくぶりに顔を合わせたわりには別れ際が至極あっさりしているのも毎度のことで,ほんとうにこの人達は仲が良いのかどうか,ちかごろは疑わしい(悪くはない。互いにあまり関心がないように思われる)。東に向かう4人は15:05名古屋発ののぞみで帰京。新幹線の中でも爆睡。東京駅で千葉方面に向かうFH氏と別れ,新宿駅で中央線に同乗していたY夫妻と別れて家路についた。


つかれた。


次は温泉のある伊豆辺りと書いていたFM氏が口答で「熱海は厭だ」と言っていたのは,ならばどうすればよいのか。伊豆は良い所だが交通は不便だ。見た目は少し遠いけれど箱根はどうだろう。