昨日の散財


せっかく洋服でしかもそれなりにまともな格好(いつもはどこに行くにもくたびれたジーンズにやる気のないTシャツ)だったので,帰りに新宿三丁目で地下鉄を降りて伊勢丹に行った。さすがに今年の夏こそサンダルを買いたかったので。運の悪いことにバーゲンというかサマーセールというか,あれだった。しかもさらに運の悪いことに世間では夏のボーナスとやらが出た直後らしく,夏のご挨拶(お中元)の頃でもあるらしく,ともかくデパートは大変な人出。あそこの靴売り場はただでさえわかりづらい&せせこましいレイアウトになっているのに人が殺到するものだから……あああ。靴は伊勢丹で買うべきではないかも。


しかし河岸換えするほどの気力もなかったので,あまたある靴の中から無理矢理一足選んで,無理矢理店員さんにサイズの在庫を訊ねて,あまり深く考えずに買った。脚がむくんでいたのでよくわからんがとにかく買った。


その後,エスカレータで上へ上へ。スカートが欲しかったので4階の昔上客(?)だった某店舗を覗いたら,靴売り場ほどではないにしてもそれなりに人が多い。通路付近の服を流し見していたら不運な店員さんが声をかけてきたので,自分は試着室の前から一歩も動かずに店員さんを顎で使って適当に見繕って持ってきてもらってブラウスとカットソーとスカートを買った。それもセットで着る前提ではなくばらばらで。似合う似合わないとか好みの問題とか,いろいろ不平もあるにはあったが,人混みに突入する気力はない。ここ1か月ぐらい着る物に困っていたので反動だったんだと思うけど,よくよく考えてみれば盛夏ものの服はそれなりにあったかも。6月はあまり暑くならず真夏モノだと寒いし,かといって春物だとなんだかうっとうしいしでどうにもこうにも。


買い物のあとさらに上へ上って呉服売り場(?ゆかた売り場)を冷やかして帰ってきた。ゆかたなあ。毎年買うような物でもないので見るだけ。今年は去年以上に着る算段がない。つくるしかないんだろうが。着る機会は欲しいがゆかたを着て身動きの取れない電車に乗るのは帯が崩れそうなのが心配で,あんまり。明るい内からゆかた着てその辺うろうろするのも心許ないし(暑いし),そういう意味では混雑した電車に長時間乗らないとどこにも行けない内陸郊外住まいは不便だ。


真夏の洋服なんて肌着も着ずにTシャツ一枚だったり,或いはせいぜい汗取りにキャミソール着る程度で薄いワンピース一枚のこともあって,その格好でその辺をうろうろしていても別段(自分でも他の人の格好でも)気にならないのに,どうしてゆかた姿を駅だとかの町中で見かけるとあんなに無防備に思えるんだろう。たまにとぎまぎ(はらはら?)する。覆っている面積も広いし(長袖+ロング巻スカートだ)大抵は中に一枚着ているはずなのに。胸元の問題だろうか(すぐにがっと開けそう)。足下の問題だろうか(すぐにぺろんとめくれそう)。わからん。