弔問


昨夜は外が明るくなるまで寝付けず,今朝は生まれて初めて洗顔フォームで歯を磨いた。年齢だけはもういい大人の部類なのに恥ずかしながら何の備えもないものだから,午後からあちこち走り回ってばたばたと準備をし,真夏並の西日が照りつける五月の夕刻をばたばたと江古田へ向かった。


想うことはいろいろある。故人とはそれほど親しい間柄ではなく,最後に直接会ったのも数年前で,でも,想うところはいろいろある。そのいろいろを書くことはできるし忘れないうちにとどめておきたいが今日はまだ書きたくない。通夜振る舞いは受けるのが礼儀でありビール好きの故人への供養と知ってはいても,誰1人顔見知りがおらず故人との親交も深くなかった身ではどうしてもはばかられ,通夜振る舞いの席は失礼をして,烏山に戻って馴染みのタイ料理屋でシンハを一瓶開けた。