呼ばれた気がするので「マイナーバンドの話」


id:kana0355氏が先日参加したニコニコ動画ソーシャルタギングがどうちゃらという座談会(と翌日のヒアリング)に関連して。


ニコニコ座談会とインタビューまとめ(未読。読んじゃうと内容に影響を受けそうなので先に自分のエントリを書きます)


6月2日のコメント欄で,参加者のid:taitoku氏が「個人的にはマイナーバンドの話が興味深々でした。」と書いてらっしゃるのを読んで,別件かもしれないけどしゃしゃり出て自分語りをしてみる。ただ,同じ動画に集うほかのユーザの様子はわからない(情報を共有したことがない)ので,あくまでも自分に限ったケースです。


・自分のブラウザのブックマークには,キーワード検索結果の状態でブックマークしている。なのでニコ動のトップページは(偶発的に再ログインが必要になったとき以外)全く目にしない。「ランキング何それ? タグ何それ?」が正直なところ。ニコ動でどんな動画が共有されているかさえ知らない。ニコ動で他の動画見ない(興味ない)んでそれで充分。たまに見たい動画があればキーワードやタグを検索。


・ちなみに本日の検索結果は422件。内容の内訳は,PV(パッケージ商品のPV集,テレビ放映),ライブ映像(パッケージ商品,有料放送録画分),テレビ放送(一般音楽番組・トーク番組)などを曲単位で切ってそのまま上げているものが数としては多い。次に,作業用BGMと画像集系。前者はup主セレクトの曲がメインで画像は適当な制止画,後者は画像のセレクトがメインで,BGMは適当という違い。使用される画像は,過去の雑誌掲載分が多い様子。あとはMAD全般(既存のゲーム・映画・アニメ作品・CM等を編集して楽曲をくっつけたもの)と,「歌ってみた」「演奏してみた」系(コピーバンドのライブ動画含む)がいくつかあり,また,数は少ないけどそれ以外の「つくってみた」(人形,壁紙etc)もある。


・動画として(著作権云々は別として)貴重で,また新規のファンにとって有り難いのは,今や閲覧不可能になっている過去のテレビ放送(トーク部分,演奏部分いずれも)なのだが,ここでは本筋に関係ないので触れない。


・突っ込み所の多いPVとやライブ映像にはコメントが多くついている。とくにライブ映像については,1本の商品の収録曲が全部アップされるということはないし,画質や音質の面からも,ニコ動で見たのがきっかけで商品購入に至ったというコメントを頻繁に見かける。しかし自分の場合は,商品を購入して所持していてもついついニコ動で見てしまう。DVDよりもふらっと見やすい(パソコンから気軽に見られる,メディアの入れ替えが不要)からという理由もあるが,やはりコメントの存在が大きい。


・文字だけの総合掲示板よりも,きちんと時間軸に沿ってその場面にコメントをつけることができるし,曲ごとにタイトルが別れているので,わかりやすく感動を共有できる(なんちゃらのライブDVDのなんちゃらの曲のどこそこの場面の誰それの行動がこれこれこういう風におもしろかった,と文字で書くのは大変だし伝わりづらい)。要するに単に「かっこいい」とか「かわいい」というようなことを皆好き勝手に書き込んでいるだけなのだが,たまにそんなのが弾幕になる。反応するところはたいていみんな一緒なのも面白い。ライブ映像における弾幕って,ライブの場でみんながついうっかり同じ動きをしたり同じ間の手を入れたりするのに似た感覚だと思う。ライブ自体が,生演奏の視聴だけでなく,見知らぬ他人ばかりのオーディエンス(と壇上の出演者)としばし時間と感動を共有することにも意義がある場なので,ニコ動ではそれをプチ体験,あるいは追体験できる点において楽しみがあるように思う。


・これについてさらに少し突っ込んで書くと,結局,身の回りで感動の共有ができず,感動を共有できる場がニコ動ぐらいにしかないという事情もある。マイナーバンドだしいい大人なので,友達とわいわいきゃっきゃという流れにはまずならない。そして興味のない知り合いの前で語るにも限度があるから,やはり同じところで同じように発見・感動の共有ができる「オトモダチ」をニコ動の場に求めているように思う。その上で前述の通り,文字だけの掲示板よりもそれを行いやすい。


実例としてこの辺。


【ニコニコ動画】BUCK-TICK 夢魔 -The Nightmare (13th Floor with Diana live)


・ただし,昨年は動画のアップ・閲覧・コメント書き込みいずれも勢いがあったが,今年に入ってからはがくっと勢いが落ちている。その背景には,マイナーバンドの活動状況(年明け以降表立った活動がない)こともあるかもしれないが,先日発売されたばかりのライブDVDの動画がさっぱりあがらないことを考えると,ユーザ側,つまり限られたうp主たち(ex.ホスト規制,他ごとが忙しい,飽きた,直近の楽曲が好みでなかった,etc)とそれほど多くはない見ている人たち(飽きた,農閑期なので興味が失せている,etc)の所為だろう。ファンのボリュームゾーンの年齢層とニコユーザとしてマジョリティでありそうな層と乖離していると思われるので,コアでディープなファンがコアでディープに楽しんでいる場にはならないようで。直接は関係ないかもしれないが,最近は検索にひっかけるためだけに動画の内容に関係のないキーワードを投稿時に散りばめる輩が増えたせいで,検索結果精度がいまいちなのも興がそがれる。ニコが普及したころは一気にニコに流れてきたものだけど,最近は動画そのものはつべの方が充実しているかもしれない。でも一回ニコに来ちゃうとつべはつまんないっす。


そんなところかなあ。


思いっきり余談だが彼は会場となった四条烏丸の建物の前に自転車をとめていたところ盗難の憂き目に遭ったそうな。えらく高くつく座談会だが,本人は座談会に参加できたことをこの上なく嬉しがっているようにみえるので,よろしいのでしょう。思いっきりニコマスの話をする機会も相手もいないでしょうから。見知らぬ人とネット上のツールを介してやりとりを楽しむのがある意味ニコニコ動画の醍醐味だと思うんだけど,そこに集う人たちと実際に会って対面で話せることが何より楽しいというのも,興味深いような。