書き逃げ2;ライバル
近頃はどうか知らないけど,一昔前には,プロ野球のOBと称する年配のおじさま方のテレビ番組等での,近頃の若い選手は他チームの選手と仲が良いだなんだとけしからん我々の若い頃は他チームの選手とは口も聞かないぐらいだっただって敵なんだから当然だ,といったような発言がよく聞かれた。
ぷ試合会場でのやりとりなどを見ていると,わりと他チームの選手ともフレンドリーな感じの選手が多いように見える。今の所属チームは違っても同窓のつながりは一生物だろうし,代表等のチームメイトってのもあろうし。なので,ライバルっぽいと感じることがあまりない。
そりゃ各々の心に期するものはきっとそれぞれ色々とあるんだろうが。それに,中には火花を散らしている選手がいて自分が鈍くて気づいていないだけかもしれない。
仲良しだけどライバル,という図は傍目にはいいですね。
ところでライバルって何だろう。
当事者同士がお互い「アイツには負けねぇ」と思っていて,それが双方に良い効果をもたらす切磋琢磨の関係,だろうか。よぅわからん。
当人達の思惑にかかわらず周りが勝手にライバル扱いしたくなる条件はありそう。つまりは,比較されやすい人同士ってことになると思うのだけれど
- ポジションが同じ
- 年齢が近い
- プレースタイル(特徴)が似ている
- 逆に,プレースタイルが好対照
- 身長が近い
- 血縁関係にある
- 所属チームが同じ
- 逆に,ライバル関係(成績が近い,チームカラーが似ている,など)のチームに所属している
このくらいかしら。
同チームだと,チーム内のポジション争いになるので,公式戦での直接対決として見られないのが残念。古来スポ根漫画のライバルは敵チームにいるのがお約束。特に,野球の場合は同ポジション(=個人成績比較)よりも,直接対戦するエースピッチャーと4番バッターの関係として描かれるのが通例のような気がする(具体的に思い描いている漫画がないのでてきとーなイメージ)。
でも,バレーボールの場合は,エーススパイカーとブロッカー,サーバーとレシーバー,と並べてもちょっとピンとこない。しいていえばネット越しに直接にらみ合っているセンター同士になるけど,センターは打数少ないから,1対1の対決って感じはしない。
なので,やはり「似たもの同士」比較になりがちか。
同ポジションの選手は代表の椅子を争うライバルという見方もあるかも。
試合で絵になるのは,エーススパイカー同士の打ち合い,だろうな。プレミアだと外国人選手がそこに入っているケースが多いが,外国人選手は入れ替わりが激しいこともあって,積年のライバルという風には見えにくい。年齢の近いブラジル人同士などはいろいろありそうですけども,たかだか8チームでは拮抗した選手が揃いにくい。
いわゆるプレーにおけるポジションは異なっても,チーム内の役割が同じ(キャプテン,守備の中心,攻撃の中心,お笑い担当,イケメン担当,などなど)って関係もある。
具体歴はあとで考える。
ひとつ,NECの金子と三上は,対角を組んでいた昨季は特に意識しなかったが,今季はサイドの1枠を争っているので,ちょっとしたライバル関係に見える。チーム内の範囲には留まってしまうが,同い年同一ポジションに加え,秀才型と天才型(に見える),守備よりと攻撃よりという対比,加えてかつて東海と筑波でそれぞれキャプテンだった経緯。84年組はいろいろいる中でもわりと立派なお膳立てが整っているほうかと。
でもまあ,なんというか,最初に書いたように,心を揺すぶられるようなライバル関係というのはちょっと(プレミアの選手の中では)すぐには思いつかない。それってもったいないことではあるかもなあ。