だらだら


何の予定もない週末。先週末はかなまるが来ていたので新宿方面にお出かけなどしてみたが,今週末は完全にフリー&オフ。だらだらー。昨日はいちにち寝て過ごした。


2日とも天気が良くない。5月最後の週末だというのに肌寒い。終日雨降りでないだけマシか。


木曜と金曜の夜は,モスクワで行われている卓球の世界選手権を見ていた。木曜が男子準々決勝,金曜が女子準々決勝。土曜は男女準決勝だったが,こちらは眠りこけていたので見られなかった。


卓球もバレーボールやテニスと同じで,試合時間が読めない競技だ。まして団体戦。たとえば3(3-0,3-0,3-0)0の試合と3(3-2,3-2,2-3,2-3,3-2)2の試合では,そうとうな時間差になるものと思われる。それを地上派プライムタイムにぶっ通しで生中継しちゃうテレビ東京は凄い。ほとんどフルフル状態になった金曜の女子準々決勝は試合が長すぎて最大延長の24時54分さえも超えてしまい,ついに地上派打ち切りになった(試合終了まではさらに30分近くかかった)のだが,それでも24時54分まで4時間だか4時間半だかの枠を取ってるのが凄い。


結果を知っていて見る試合はおもしろさがかなり減る。所要時間のわからないセットスポーツは,録画放送の場合途中で結果が読めてしまう。だから,ぎりぎりまでライブ中継してくれるテレ東には感謝しきりだったのだが(もっとも,今回の場合はディレイさえもしづらいぐらいの幅が見込まれるし,録画だと1時や2時開始になってしまってせっかくの放映権が無駄とも言える),WBSが1時間45分遅れ(以後の番組全部遅れ)というのを見ると,それでいいのか,という疑問もなくはない。卓球というコンテンツでそこまでやるのは太っ腹だし,わたしは嬉しかったけどね。今時は,観たい人はCS放送で観るだろう,という時代でもあるので,スポーツコンテンツを他の番組に対してどこまで優先させるべきかというのは,悩ましいところじゃないかしら。


でもまあ,TL上もなんだか賑わっていて,楽しかった。


わたしのTLはかなまる繋がりの人とバレーボール繋がりの人が半々ぐらい+αで構成されているのだが,バレークラスタはわりと多くの人が卓球を見ていて,そうでない人はまったくそうでない,という現象が見られて興味深かった。もちろんバレークラスタだって全員が全員卓球を見ていたわけではないのだが,バレーボール好きの中には,自分含めて,この手のスポーツを好んで見る傾向のある層があるらしい。


少し前にも,プロ野球ファンでバレーも見る人は少ないけどバレーファンでプロ野球も見る人は多い,というような話題が上がっていた。圧倒的に母体数が違うんだから前者はナンセンスとしても,やはり,バレーボールクラスの認知度・人気度のスポーツを好んで見る層というのは,比較的スポーツ観戦全般が好きな人が多いのではないかな,という印象。


特にバレーと卓球ってちょっと似てるところあるし。もちろんテーブルテニスと言われるだけのことはあって,ワンバウンドしたボールを1打で返球するという基本的なルールはテニスの方がより似ている。だけど,試合の進み方に関しては,テニスが得点とゲームとセットのしくみが複雑で(軟式と硬式で全然違うし)分かりづらいのに対して,卓球はバレーボールのルールを知ってる人にはかなり分かりやすい。


今はサーブは2回づつ交替で,ラリーポイント制で1ゲーム11点。10-10でデュースになってからは2点差がつくまで続く。サーブのネットインはノーカウントでやり直し。団体戦は1人5ゲームマッチ(3ゲーム連取)で,5ゲーム目も11点。


もちろん細かい部分はいろいろあるんだけど,大枠が大変分かりやすい。そして細かい部分は,実況と解説がちゃんとフォローしてくれるので安心。


基本が同じと思って見てると,違いが目立つので,そこが楽しめるポイントになる。バレーに比べるとラリーが続くとか,サーバーが不利ではないとか,大量点差もわりとあっさり詰まるとか。


楽しみ方としてはいささか本質からずれているのかもしれないけれど,概ねそんな風。あとは用語の違いとかね。ブロックって何とかミドルって何とか。


男子と女子とでカラーが違うだけでなく,特に金曜の女子の試合は,選手と対戦カードによって全く質の違うゲームが展開されていたのが,興味深かった。女子の方がスピードが遅い分戦術的,戦略的なのかなと思っていたら,第3試合は打ってけ状態で,荒っぽいというか何というか。とりあえず打ちまくってコートオーバーしてアウトになってそのラリー終わり,というたいそう清々しい悪く言えばおおざっぱな展開だったり。


なんだかんだ言って福原は凄い。なんでバックであんなスパイク(?)が打てるんだ。


個人的には男子のアクロバットな感じが好きです。北京五輪では男子ダブルスがめちゃめちゃ面白かったんだけど,世界選手権では種目にないようで,ちょっと残念。


テレ東さんの,あくまで試合中心の番組作りも良かった。民放のスポーツ中継番組には作り込み過ぎちゃって鼻につくというか試合本体がおろそかになっている番組も目立つ中で,かなり良い感じ。プレー中に実況アナがヒューマンドラマやポエムや自作キャッチコピーを連呼しないのが良い(多少はそういう場面も見られたけど随分マシ)。それって当たり前じゃないのかなあ,でもそうじゃないんだよなあ。


視聴者とひとくくりに言ってもいろんな人がいる。わたしの好みがみんなの好みではない。万人が納得する番組ってのは無理だからして,どの辺を狙うかは難しいところですわなあ,と,自分が作る側でもないのに思ったりする。


金曜の地上派終了後にJスポに行ってみたら,テレ東に輪をかけまくったまったり進行だった。単純に実況アナの発言数が少ない。テレ東;全プレー実況,Jスポ;ポイントごとに喋る。テレ東;基本ルール等の説明解説多い,Jスポ;そんなのあるわけない。次プレーの予測などしつつ,マニアックネタも多め。


もちろんCS放送の解説は充実はしていて,用具の話とか思い出話とかもマニアックで楽しかったけれども,視聴者にある程度の知識があることを前提にしているから,どうしても疑問点が多くなったり端折られてる感じもするわけで,これを地上派に持ってったらOKかっていうと,それは違うな,と思ったわけ。けしてテレ東がベストと言いたいわけではなく,いくつかもっとこうして欲しいと思うこともあったけれど,その辺の兼ね合いというか折り合いの付け方がね。


6時半過ぎたのにまだ明るい。そろそろ6月だものなあ。肌寒いけど。